通信011 「二往復会話」での会話練習

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【週刊ハンガンネット通信】《第11号》(2011年8月15日発行)
「二往復会話」での会話練習
長崎韓国語教室 代表  池上和芳 (いけのうえ かずよし)
暑い日が続きますが、皆さんお元気にお過ごしですか。
本日は、日々の授業での、私の拙い実践についてお伝えできればと思います。
生徒たちの会話能力が、どうすれば向上するか、試行錯誤を繰り返していますが、最近はペアでの「2往復会話」 を実施することが多いです。
会話練習は、教科書やノートを見ながら行うのではなく、質問内容を記憶したうえで、相手の目を見ながら笑顔で会話することが大事だと私は思っているのですが、なぜ「2往復」なのかと言いますと、「2往復」であれば、
1. 内容(質問数:2つ)を記憶する負担が少ない。
2. 「2往復」をペアで交替して行えば4往復となり、「会話した」という満足感が得られやすい。
3. 会話例を比較的作成しやすい。
4. 内容が短い分、練習の目的(どの表現を身に付ければ良いのか)を明確にしやすい。
などのメリットがあると思っています。 以下にいくつか、会話例をお示しします。会話文の後の※は、練習を実施するうえで気を付けていることなどです。
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《例1》 主な目的: 좋아해요の前で를/을を用いる練習
A : 바다를 좋아해요? 산을 좋아해요?
B : 바다를(または산을) 좋아해요.
A : 요즘 바다에(または산에) 갔어요?
B : 네, 갔어요. (または아뇨, 안 갔어요)
※海と山の両方が好きな場合も、どちらかに決めて会話に臨むよう指示する。
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《例2》 主な目的: 「~や~」の練習
A : 인터넷 쇼핑을 해요?
B : 네, 해요.
A : 뭘 사요?
B : 〇〇나/이나 △△를/을 사요.
※この会話は、クラスの全員がインターネットショッピングをしている場合にのみ行う。
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《例3》 主な目的: 「誰々のファン」という言い方の練習
A : 〇〇 씨(←会話の相手)는 배용준 팬이에요?
B : 아뇨, 저는 배용준 팬이 아니에요.
A : 그럼 누구 팬이에요?
B : △△ 팬이에요.
※배용준のファンがクラスにいる場合は他の俳優に置き換えて行う。팬を、しっかり激音で発音するよう指示する。
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 《例4》 主な目的: 行けない理由を言う練習
A : 한국을 좋아해요?
B : 네, 좋아해요.
A : 그럼 한국에 자주 가요?
B : 아뇨, 바빠서 자주 못 가요.
※바빠서の代わりに用いられるものを、事前にいくつか学んでおく。
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その日の学習内容に合わせて、「2往復会話」を2~3つ準備しています。授業中、時間に余裕がある場合は、
ペアを替えて別の人とさらに練習することで、会話を8往復することになり、定着度がより高くなるようです。
また、どのクラスでは、どういう「2往復会話」をしてきたか講師が記録して蓄積し、それらを折に触れて復習させることの大切さも感じています。
皆さんはそれぞれの教育現場で、どういう実践をしていらっしゃるのでしょうか?メーリングリストや掲示板でのご発信をお待ちしております。