【週刊ハンガンネット通信】《第12号》(2011年8月22日発行)
札幌研修2011に来ています!
阪堂千津子(はんどうちづこ)
暑い日が続いているそうですが、皆さんお元気にお過ごしですか。
・・・というのも、実は先週から札幌にきています。
20日からいよいよ、札幌研修2011がはじまりました!
涼しい札幌なのに、今年も講師の先生方と受講生の方たちのやる気ムードで
教室の中は熱気むんむん、外気との温度差は驚くばかり!です。
今年は30名の参加申し込みがありました。(3分の2が日本語母語話者です)
大学生や大学院生も5-6人います。
昨年の名古屋に出席された方も2名ほど、参加なさっています。懐かしいですね~
初日の自己紹介では、全員が流暢な韓国語でスピーチをなさるので、圧倒されてしまいました。
しかし、昼ごはんどきには、ゆでてきたトウモロコシをみんなでほおばるような、
和気あいあいの楽しいムードです。
企画協力のハンガンネットからは前田先生と私が参加しています。
前田先生は相変わらずのカリスマ性です。
この2日間で教授法の実際や教室運営、教師論(教師としての心構えなど)をお話になりましたが、
優しい(お人柄ですね)ながらも厳しい語り口で、受講生全員が身の引き締まる思いでした。
受講生のアンケートでは、
5段階評価の「6」に○がついてしまうほど!!(過去最高ですね!)
私が拝聴するには、前田先生、年々レベルアップされております、うらやましい!
そして昨年、『訓民正音』(平凡社)を上梓された趙義成先生からは、
最近の訓民正音の研究動向が伺えました。
「世宗大王はね」と、学生さんたちに
「ハングルのうんちく」を傾けるのにいい材料だなあ~、と心底でひそかにニヤリ。
ちなみに、ハングルは誰が作ったのかについて諸説ありますが、今のところは特定できないとのこと。
また、1443年から1446年にどのような作業が行われたのかについても、
まだ具体的記述はみつかっていないそうです。
高島淑郎先生は、学生の誤用を分析して
日本人のまちがえやすいハングル表記を明快に指摘してくださいました。
大学の授業でも一人一人、細かく指導していらっしゃるんですね。
また、円山拓子先生の対照言語学入門では、
北海道弁の「らさる」と「~아/어지다(される)」の共通点に大変興味を覚えました。
「らさる」は青森や北海道でよくつかわれる方言だそうです。
「このボタンは押さされない」などというように使われます。(押すことができない、押されない、という意味。)
日本語母語話者として、はじめて聞く表現にびっくりしました。
そして映画「ラブストーリー」を使った模擬授業。
先生の授業のやりかたそのままを見せていただき、大変参考になりました。
板書はきれいでみやすいのが、一番ですね!
研修は昨日で3分の1がおわったところ。まだまだ木曜日まで続きます。
今年も研究授業(模擬授業)の発表が最終日にあります。
どんな授業が発表されるのか、楽しみですね^^
私も研究授業をしなくてはならないので、すでに緊張しています・・・・
来年もこの研修は開催される予定です。
今年と同じ内容にはならないと思いますが、ぜひ、皆さんも参加してみてください。
実力向上すること、請け合いです!
実は私、北海道は20年ぶりです。
以前には気がつかなかった、親切な風土とめずらしい食べ物に感動しております。
なんといっても「カツゲン」!
かつてTVの「不思議のケンミンショー」で紹介されてから、飲んでみたいなあ~と思っていましたが、
ついに夢がかないました。意外とおいしいです!
韓国の先生方いわく「味はクルピスに似ている」(注・カルピスではありません)そうな。
「カツゲン」とおいしいお寿司が食べたい方、ぜひ北海道にいらしてみてください。