【週刊ハンガンネット通信】《第23号》(2011年11月14日発行)
「スキルアップ講座」

ミレ韓国語学院

前田真彦

ミレ韓国語学院では、初・中級学習者を対象に、学習方法を提示し、実際に体験していただく「スキルアップ講座」を開いています。11月12日(土)に第2回スキルアップ講座を実施しました。

4色ボールペンディクテーション、シャドーイング、スラッシュリーディング、音読、発音クリニック(今回は鼻音を重点的にやりました)、そして「前田式」会話。最後に学習カウンセリングという盛沢山なものでした。

改めて感じたことは、「学習の仕方」を教えることの大切さです。韓国語学習者のみなさんは日本で初めて形成された「自主的外国語学習者群」です。学校英語は、好き嫌いに関係なく、「やらされた」学習だったわけですが、韓国語市民講座に集う人たちは、社会人になって、自主的に、外国語を学び始めた人たちなのです。
学校生活から離れて数年~数十年の方たちで、学校でも英語を自覚的に学習してきたわけではなく、レールに乗ってやってきたので、いざ、韓国語学習を始めてみたものの、何をどう学習するのが自分にふさわしいのかをわかっていない方が多いのです。

例えば音読をほとんどしていない方がかなり多いです。そして「音読が大切」と言われても、どうして大切なのか、どうするのがよいのかわからない方が多いのです。そこで実際に皆さんで音読をして、その学習法を体験してもらって、「なるほど音読は効果がありそうだ」と実感してもらうことが大切です。「シャドーイング」「ディクテーション」も同様です。

説明だけではだめなのです。実際にやってみて効果を体感してもらう必要があります。

鼻音、鼻音化といってもわかりません。鼻音とは何なのか、自分の口の形が今どうなっているのか手鏡で見てもらって、そして隣の人の口の形を実際に見て、じっくりと確実に1音1音確認していく作業が必要なのです。日本語母語話者にとって、どうして鼻音が難しいのかも噛み砕いて説明する必要があります。

カウンセリングでは、「何をどう頑張ったらいいのかわからない」「何を目標に勉強すればいいのかわからない」というものが大半です。学習の仕方だけではなく、目標の設定もお手伝いする必要があるのです。

学校では、定期テストや入試というシステムに合わせて、いやがおうでも勉強させられてきたわけですが、市民講座では、1週間に1回授業をしてそれ以外のかかわりはほとんどありません。しかし、学習者が求めているのは、1週間に1回の授業だけではなく、「学習の方法」と「目標の持ち方」など、学習そのものを支える部分の指導や助言なのだということを痛感しました。

受講生は皆さんお一人お一人の学習の実態を把握し、「学習の仕方」「目標の持ち方」をきちんと見ていく必要があると痛感しました。

学習者の実態をよく把握して、その実態にふさわしいやり方で、説明し、「学習法を体験してもらう」のがスキルアップ講座の目的でした。ですが終わってみると、教える側にとっても、「何をどう教えるのがもっともわかりやすいのか」「何をこそ教えるべきか」という「教えるスキル」について考えるよい機会になりました。