通信031 ハングル講座の行方は?

【週刊ハンガンネット通信】《第31号》(2012年2月6日発行)
「ハングル講座の行方は?」
京都市生涯教育総合センターアスニー
ハングル講師
林 鳩順
みなさん、今年は何十年ぶりの寒さと言われていますね。実は今頃私は極寒のソウルにいます。
というのも、この通信は発つ前に書いて池上先生に頼んで送っていただいたくことにしたからです。

ハングル講座の行方という問題定義をしましたが、
これはあくまで、私のハングル講座にかぎってのことです^^

皆さんの地域では「話してみよう韓国語」はもう終わりましたか?
毎年、年末年始にかけて開催されていますね。

私もできるだけ受講生に参加を呼びかけたり、積極的に指導した年もありました。
昨年はクイズに急遽4組を参加させ、入賞もしました。
ところが、今年はなんと、だれも参加の意志を表明しません。

大阪韓国文化院の朴ヤンスンさんからは案の定、そろそろ締め切りが・・・とのお電話をいただき、
もう一度声をかけてみたものの、どうしようもない理由がぞくぞくとでてきまして。

この空気は一体何なん??去年までとちがうやん!?とつぶやくばかりの私。

申し訳なくて、朴さんには返事ができないままいましたが、とうとう、確認の電話がかかってきました。

私の受講生たちの言い分は「K-POP」のコンサートやファンミーティングがいっぱい詰まっていて、
練習もできないし、勉強にも集中できないとのこと。

私のところだけかと思い恐る恐る話してみると、なんと、今年は他の先生方も同じ事をおっしゃっていて、
参加者がかなり少ないのだそうです。

みなさん韓国が好きで、ドラマや歌が大好きで始めた勉強ですが、
あこがれのスターがやってくるとなると、手につかない様子ですね。
私の講座には20過ぎから75歳までの方がいらっしゃいますが、みなさんとても元気です。

はつらつとして、幸せそうです。ハングル講座は、そんな乙女心に満ちあふれた皆さんと
夢の実現に向かって進んで行くしかありません。

各々の目標をより高くかかげ、いつかはぺらぺらに話せるように、
ドラマを字幕なしで見て、K-POPの歌詞を自分で訳して韓国語でうたえるように
後押しし、導いてあげられるような存在でありたいです。

そんな中で、新しい発見があり、歴史や文化に深い興味を持ち始めた方も
たくさんいらっしゃいます。

夢のあるこんな仕事が私は大好きですし、京都市のお仕事以外は完全なフリーになった今、
自分の思い通りに余裕をもってすすめられる授業やスケジュールにとても満足しています。

自分で運営されていらっしゃる先生方に比べると、私は楽しています。
私は教室を時間ごとにレンタルし、時にはキャンセルし、
3ヶ月後までのスケジュールを組んで、教室を続けています。

他の仕事(通訳/翻訳など)も欠く事なく続いており、
すべてはハングル講座内容の糧となり、自分のスキルアップに繋がります。

これからもがんばりたいですね。ハングル講座の受講生のみなさんのために。
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