通信040 韓国語を教え続けて思うこと

【週刊ハンガンネット通信】第40号 2012年5月10日発行
「韓国語を教え続けて思う事」
林鳩順
 
みなさん、ゴールデンワークも終わり、またいつもどおりの生活が始まりましたね。
 
私は個人的に開いている教室と京都市が生涯教育の一環として行っている
ハングル講座を受け持ち、もうかなりの年月が経ちました。
昨年は京都市中央図書館、生涯教育総合センター開館30周年記念の年で、
韓国語関連ではただ一人、私が感謝状をいただきました。
 
私がこの講座を受け持つことになったきっかけは知り合いの紹介でした。
まだ、市民講 座でのキャリアがあまりなかった頃で、
必死に準備してドキドキしながら授業をしていたのを思い出します。
それが今では、受講生の方々の顔を見るとホッとするようになりました。
度胸がついたから?慣れたから?いろんな想いが交差しますが、
それはこの間に積み上げられた余裕から生まれたのだと思います。
余裕とは気持ちの問題で、気持ちは努力を重ねた上で得た実力や自信によるものです。
かといっていい気になって自信過剰、しったかぶりするのは
教育者として一番怖い現象ですよね。肝に銘じています。
 
前回の39号で幡野先生が聞いていらっしゃいましたが、
私は基本的に一人でやっている 立場で、自分には向いていると思っています。
でも、一人よがりになったり、資質向上に対する努力を怠ったり、
そんなマイナス面を補う上でもハンガンネットの存在は重要であると考えます。
せめて、ハンガンネットの会員間では、
経費をあまりかけずに専門分野の講師派遣ができると良いですよね。
私もできる範囲でお手伝いしたいと思います。
(通訳(同時含む)/翻訳/司会/アナウンサー/字幕翻訳/ビジネス講座
などのキャリアと講師)
 
最近は特に翻訳分野で、見積もりのディスカウントをし合ったり、
入札によるプライスダウン現象がでています。
私も失敗や悔いの残る納品があり、奥の深い翻訳作業は常に
自分を初心に戻してくれるので良い刺激を受けています。
 
みなさん、私はいつまで教壇に立つ事ができるか、ふと考えることがあります。
体力が要りますからね。情熱と気力だけでは無理になる時期が
やがてはやってきますからね。
今は韓国語を教える事ができることに感謝しています。
少人数の教室でもいろんなアイデアと努力で、盛り上げて行きたいですね。
みなさん一緒にがんばりましょう!!
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