通信052 こんな時期だからこそ

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【週刊ハンガンネット通信】《第52号》(2012年9月24日発行)
こんな時期だからこそ

フェリス女学院大学オープンカレッジほか
阪堂千津子

いよいよ10月、新学期が始まりますね。

4月と10月は市民講座にとって新しいスタートの時期でもあります。
毎年、この時期は、新しい出会いへの期待と不安で一杯の、新鮮な気持ちがよみがえってきます。

ところが先日、私が担当している、とある大学の市民講座担当部署から電話がありました。

「受講生が集まりません。このままでは閉講になります。」

聞けば、先学期登録生のうちの三分の二弱しか登録していないとのこと。
最低6人集まらないと開講できないという大学の規則により、2つのクラスが存続の危機を迎えました。
結局、人数が集まらないので、6つのうちの1つを閉講にしました。

10月から始まる新規クラスの人数も開講基準ギリギリの6人です。
私が担当した新規クラスとしては、今までで最低の人数です。
同カレッジで4月に20人集まったのと比べると、その差は歴然ですよね。

みなさんのクラスはいかがですか。
反対に、受講生が増えたという講座はありますか?

今期の傾向として、初・中級以上のクラスの方は、今までどおり、継続してクラスを受講してくださるのですが新規に開講したクラスには受講生が集まらないという現象が、どうも ところどころで起こっているようです。原因はいろいろと考えられるでしょう。立地条件、料金、講師との相性、競争相手の出現
・・・でもやはり、気になるのは「領土問題」です。

とある受講生の主婦の方は、夫から“そろそろ韓流コンサートにいくのをやめたらどうだ”と言われたそうです。
今まで我慢していた男たちの反逆が始まったというところでしょうか。

林香里先生の『冬ソナにはまった私たち』によると、韓流ブームは妻(主婦)の欲求不満や家族への不平不満を昇華させると、
夫たちからも奨励されていました。

しかし、ブームだと思っていた主婦たちの趣味が長く続くにつれ、「いい加減にしてくれ」という思いが募り、
今回の領土問題を契機に吹き出しはじめたのではないか、と思われるのです。

すでに韓国語に興味を持ち始めた方には影響が少ないようなのですが、
「これから始めるぞ」という方にとっては、内に外に、今の状況はかなりの逆風ではないかと予想されます。

だからこそ、この10月から始めようとやってくる受講生を大切にしたいと思っています。
来週から授業がはじまります。楽しみです。

韓国語教育業界にとって、今年後半は厳しい時期になるかもしれません。
こんな時期だからこそ、みなさんと お互いに励ましあって
がんばっていきましょう。