通信057 はじめまして

【週刊ハンガンネット通信】《57号》(2012年10月29日発行)

伊藤耕一

皆様はじめまして。長野県の伊藤と申します。

ハンガンネットの世話人を仰せつかり、阪堂先生から私でもできそうだということでお受けいたしました。
そして僭越ながら、本日からハンガンネット通信を発行させていただきます。

私は他の世話人の先生方と違い、韓国語を教えるのは副業でやっています。本業は会社員で主に経理や労務の仕事をしています。

韓国語は大阪外国語大学の朝鮮語学科で学びました。20人ほどの同期生の中で語学堂に留学した友人が何人かいましたが、私は韓国に留学したこともなければ、韓国に住んだこともなく、韓国滞在も通算で100日もないくらいじゃないかと思います。

そんなわけで韓国語の運用能力は必ずしも高くないのですが、住んでいる場所が長野県の片田舎で、韓国語をしゃべる方もあまりいないせいか、韓国語を教えて欲しいという声がかかったのが大学を卒業して就職して1年後くらいだったでしょうか。
教職課程も特に取っていませんでしたので、自分が教わったとおりに手探りで教え始めたのが15年ほど前になります。

3年ほど前、私はスペイン語を1年間習いました。言語は何でも良かったのですが、たまたまスペイン語教室を見つけて申し込みました。
他の動機としては「たまには生徒になって、生徒の気持ちを思い出したい。」という気持ちがありました。

もちろんスペイン語を話せるようになりたいとも思いながら、半年単位の講座に申し込んで、週に1回の授業を受けに一年間通いました。
まず大変だったのは、他のプライベートの用事を断ったり日程調整してもらったりしたことです。

教える側の時は「仕事がある。」と言えば、ほとんどの方が理解してくださいますが、教わる側の時は「こっちの方が大事でしょ。」と言われると受講の優先順位が下がり、何回か欠席してしまいました。

次に大変だったのは、受けた授業内容を復習して次の授業に臨むことが、なかなかできなかったことです。
教える側の時は「今日勉強したことは忘れないように復習しておいてくださいね。」と平気で言っていますが、教わる側にとっては結構きつい言葉なのかも知れません。

授業を受けた後、次にテキストを開くのが次の授業ということもしばしばでした。
ただ、授業の内容は入門レベルでしたので、今でも何となく覚えています。

私の生徒さんも宿題を出すと、理解度70%以上の方がほとんどですから、学習内容を定着させることよりも大変なのは、特に社会人の生徒さんの場合、やはり時間のやり繰りなのかなと感じます。それ以来、多少の欠席は寛容的に考えるようになりました。

あと、授業で心がけているのは「教えるのは言語だけでなく文化も」という点です。
韓国に住んだことはありませんが、自分が体験した韓国での出来事を中心に話すようにしています。
「韓国では乾杯の時に『〇〇のために』という言葉を添えて飲み干すんです。」という程度ですが。

どうでも良い雑談は覚えやすくて、難しい学習内容は覚えにくいものですが、学習内容を一緒に覚えてもらえるように雑談は積極的にするようにしています。例えば、”일본” を教えた後に、「ところで、どうして日本のことを英語で “Japan” て言うのか知ってますか?」みたいな感じの話をします。

今までは自己流の教え方でしたが、今年に入り、今日的な言語学習の方法を教えてもらって以来、私自身も教え方を勉強しなければいけないなと思うようになりました。私も皆様と一緒に勉強をして行きたいと思っています。
どうかよろしくお願いいたします。