通信070 尹東柱について

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【週刊ハンガンネット通信】《71号》(2013年2月25日発行)
「尹東柱について」

林鳩順
2月16日は朝鮮半島でもっとも有名といっても過言ではない
詩人 尹東柱の命日です。

韓国と北朝鮮でも、在日の民族学校や日本の筑摩書房の教科書にも
尹東柱の詩が紹介されていますね。

以前より尹東柱について関心があり、
数年前に韓国できれいな花が描かれた詩集を買いました。

日本では金時鐘先生の翻訳本や伊吹剛さん、茨木のりこさんが
日本語に訳された詩を詠み、
詩の翻訳の難しさや多様さをあらためて感じていました。

尹東柱が逮捕されたのは京都で、しかも私がよく知っている場所。
現在は京都造形芸術大学の映像学科の建物がある場所に、
尹東柱が住んでいた武田アパートがありました。
私が若い頃、通勤で毎日通っていた道沿いです。

今年の命日を数日後に控えたある日、知り合いの紹介で電話があり、
18年前から続いている詩碑の前での献花式のあと、
二部のイベントで私に司会とナビゲーターの依頼がありました。

同志社大学は、NHKドラマ「八重の桜」で、
最近は観光客も多く訪れているそうです。
創立者の新島襄さんの奥さんが八重さんですね。

キャンパス内にあるクラーク記念館は、
新島襄さんが亡くなられたすぐあとに建てられた素晴らしい建物で、
今年はここで記念行事を行うというので、私も迷う事なくOKしてしまいました。

「序詩」、「食券」、「たやすく書かれた詩」、「春」、「恐ろしい時間」他、
詩の朗唱とヘグム演奏、アカペラでの独唱と解説で1時間の舞台。
短期間にいろんな資料を読みあさり、原稿を仕上げました。

今日、皆さんにお話したかったのは、
私が今まで朝鮮語・韓国語を長年教えてきて、
尹東柱についてあまりにも無知であったということです。

これからはほんの少しずつでも尹東柱について知り、
韓国語を学び教えるということの意味をかみしめたいと感じました。
そして来年の命日の献花式には、
受講生の詩の朗唱を披露したいと思います。

母語で詩を書く事が治安維持法にふれた時代は、
そんなに昔のことではなかったのです。

アカデミー賞授賞式、韓国大統領就任式も気になり、やっと書き上げた・・・
林鳩順でした。감사합니다.

ご参考までに、いくつかのサイトを。
http://homepage2.nifty.com/taejeon/Dongju/Chikuma.htm
http://homepage2.nifty.com/taejeon/Dongju/dongju.htm
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2006/06/0606j0627-00001.htm