【週刊ハンガンネット通信】《74号》(2013年3月23日発行)
『韓国語ジャーナル』休刊にあたり
アイケーブリッジ外語学院 代表
幡野泉
韓国語学習者が楽しく学習でき、そしてためになる
アルク社の『韓国語ジャーナル』が2013年春号で休刊となりました。
韓国語学習、韓国語教育に関わるすべての方が、この知らせを受け、
驚き、残念に思ったことでしょう。
先日、韓国語ジャーナル編集部の皆さんが主催される休刊小宴に
参加してまいりました。
会場には編集部の皆さんはもちろんのこと、これまでジャーナルに執筆
されてきた先生方や、雑誌の運営に携わっていた皆さんがいらっしゃり、
それぞれが一言ずつ、雑誌に対する思いを語りました。
皆さんのお話を聞いていて、この雑誌の社会的意義と、ほんとうに多くの
方が力を注ぎ、そして愛されてきたのだということが分かりました。
何より胸を打ったのは、編集部の方々の、これまでの雑誌制作に対する
誠意と情熱です。
一会社の決断に部外者がもの申すことはできませんが、会場にいた
全員が、「なんとかならないものか」と思ったはずです。
今回、同社の『中国語ジャーナル』も休刊となりましたが、それを知った
当校の中国語講師が、「こんなことになるなら、もっと応援したかった。
悔やまれる。」と話していました。
ほんとうに、その通りです。
もしかしたら何らかの形で復刊も……?そんな想像もしてしまいます。
もしそんな話があったら、「必ず数ヶ月に一回手にできるもの」という
感覚を捨て、韓国語教育に携わる人間の使命として新たな出発、
そして維持を応援したいと思いました。