通信080 匿名の世界の無責任さ(2)

【週刊ハンガンネット通信】《第80号》(2013年5月27日発行)

匿名の世界の無責任さ(2):通信079を受けて

アイケーブリッジ外語学院 代表 幡野泉

 

前回の前田先生のコラムを拝見し、胸を痛め、多くのことを考えました。
私も書籍を出版したことがありますので、前田先生の驚きと痛みが
少し分かる気がします。感じたことを少し書かせていただきたいと思います。会員でもいらっしゃるアルク社の美野さんから、「レビューは8件以上あれば、
’きちんと(正当な)評価がされている’とみなされるようだ」と伺ったことが
あります。そう、数件良いコメントが書いてあったとしても、「内輪の人が
書いたのでは?」と思われてしまいがちだということなのですね。でも、前田先生のご著書は本日の時点で20名近くからコメントが寄せられて
いるようです。これは多くの方が手にし、きちんと目を通し、本の通りに
いろいろ実践されているという証拠。とても素晴らしいことだと思います。これだけのコメントが集まると、やはり負のコメントも避けられないのかも
しれません。でも、ほとんどが高評価。真剣に発音を学びたい方は高評価
の方も必ずよく読むと思います。そして、前田先生のおっしゃるように「同一人物か」どうか、という点。
本当にこのネット社会は厄介なものですね。ショックの余り、
悪意があるのかと思ってしまうのも無理はないことだと思います。

それに、先生のおっしゃるように、「もっとこうして欲しかった」「こういう
面があったら良かったのに」というようなコメントが欲しいですよね。
先生は「反省すべきことは反省し」とおっしゃっていましたけれど、
これでは何を反省したら良いか分かりません。

「有名税」という俗語がありますが、目立ったり、評価が上がってくると
それに比例してこういった目に遭ってしまうことは避けられないのかもしれません。

もう一つ。「本一冊買うほどではない」等のコメントがございましたが、
語学に限らず、なんでもそうですが、「どんなこと、ものでも
学ぶべきところはある」「ここから何も感じられないのは、自分にそれを
受け入れる素地、素養がないのでは」と自らを疑いながら取り組む
姿勢を持ち合わせていたいなぁ、と個人的には思います。

書籍に限らず、ふとした街中の風景まで、語学に役に立つ題材は溢れています。
限られた時間、多くの情報の前で取捨選択は必要ですが、巡り会った
目の前のものから「何かを得よう」とする姿勢が、その後のその人を決める
のだと思います。

生徒さんを見ていても、貪欲にいろんな情報を仕入れ、すべてを前向きに捉え
学習に取り組む方は伸びるのも早いですし、支援も得やすいものです。

私は前田先生の今回の「発音クリニック」を拝見し、「あぁ、こうやって説明
すれば、もっと分かりやすいかもしれない」等の発見が多々ありました。

前田先生、分かる人はぜったい分かってくれますので、
(もう大丈夫だと思いますが)どうか気にされないで下さい!!