通信108 韓国語と日本語の数詞と助数詞

【週刊ハンガンネット通信】《第108号》  (2014 年4月11日発行)
韓国語と日本語の数詞と助数詞
伊藤耕一

発行が本日となってしまいまして、すみません。
何年か前の教室での出来事を思い出して書いてみました。

韓国語の数詞と序数詞を教えた時、ある生徒さんが「あ~、韓国語の数字は難しい!」と言いました。
「時間は 하나 둘 셋で、分は 일 이 삼 なんて難しすぎる!」みたいなことを言いました。

私はすかさず、「日本語の数字はもっと難しいんですよ。」と、こんなことを話したことがあります。

「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」とホワイトボードに書いて、「これを日本語で読んでみてください。」
当然のことながら、「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く、じゅう」という答えが返ってきます。

続いて「1人,2人,3人,4人,5人,6人,7人,8人,9人,10人」を読んでもらいます。
こちらも当然のことながら、「ひとり、ふたり、さんにん、よにん、ごにん、ろくにん、しちにん、はちにん、くにん、じゅうにん」という答えが返ってきます。

さらに「1時,2時,3時,4時,5時,6時,7時,8時,9時,10時」と書いてみます。
「いちじ、にじ、さんじ、よじ、ごじ、ろくじ、しちじ、はちじ、くじ、じゅうじ」という答えが返ってきます。

最後に「1分,2分,3分,4分,5分,6分,7分,8分,9分,10分」と書いてみると、「いっぷん、にふん、さんぷん、よんぷん、ごふん、ろっぷん、ななふん、はっぷん、きゅうふん、じゅっぷん」という答えが返ってきます。

ここで、「日本語は数詞と序数詞がごちゃ混ぜになっているんですが、知ってましたか?」
「『人』を数える時には『1,2,4』が序数詞に、『時』と数える時には『4』だけが序数詞に『分』と数える時には『4,7』が序数詞になるんですが、どうしてこうなるのかご存じの方はいますか?」と問いかけてみます。

さらに、「『分』は『ぷん』と言ったり、『ふん』と言ったり、『ぶん』と言ったり、迷惑な話です。日本語に比べたら、韓国語はずっと規則的で簡単ですね。」

こんな話をした翌週、おさらいをしてみたら、「하나 둘 셋 넷 다섯 여섯 칠 팔 구 십 ! 」と大きな声で数える生徒さんがいました。

子供向けにはこんな歌があったりもします。
www.youtube.com/watch?v=uWd9v4KTVk4

日本人は、意識せずに数詞と助数詞を使いこなしていると思いますが、日本語を学ぶ人には、かなりややこしいのではないかと思います。
日本人は、日本語は簡単な言葉だと信じていると思いますが、客観的に見ると相当難しいのではないかと思うのですが、韓国人の皆さんはどう感じられるでしょうか?

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