【週刊ハンガンネット通信】第138号 (2015年2月23日発行)
私の韓国語講師奮闘記3: ちょっと新しいことをしようと思います
宮本千恵美
氷河期を過ごしていた今シーズンの冬、新年早々のプレゼントで雪解けを迎えそうです
ある先生からのささやかなプレゼントに嬉しくなり、私も何か新しく始めないとと考えていました。
何か面白いアイデアはないか・・・など試行錯誤していました。
昨年東京で行われた懇談会でも気になった話がありました。
それは韓国語を新しく勉強し始める学習者の減少問題でした。
レディネス調査をすると、殆どの受講生が学習暦あり、試験習得あり、留学経験あり、と答えてきます。
確かに入門者は少ないです。
すごいなーと思いながらニーズ調査をすると、これははっきりしない!
語学を勉強してその後何がしたいと言う答えはあまりはっきりしない生徒が多いです。
私が韓国語講師だと言うと、ドラマが好きだとか、実は勉強してみたかったんだけど・・・と気持ちを打ち明けてくれる人もいます。
何かきっかけがなくスタートできない人たちが多いことにも気づきました。
なので、減少したのではなく、隠れてしまっている人たちもいるようです。
しかし何故きっかけが掴めないかと言うと、一生懸命な勉強はしたくないとか、将来語学を生かせるかどうかと言う問題にぶつかる人もいて、それがニーズ調査ではっきりしない答えに繋がっているのだと思います。
私は運良く韓国語に関わる仕事に就くことが出来ましたが、もしそれがなかったら同じ問題にぶつかっていたでしょう。
そこで勉強と言うよりは何か韓国語や韓国文化に触れて興味を持ってもらえるような、そんな教室を作れないだろうかと思っていました。
そんな思いを巡らせている時でした。
私の住んでいる地域で女子会なる大きな団体があるのですが、3月から北陸ガールズスクエアがオープンし、多様な教室を開講するというのです。
そこで私も講師をしたい!・・・でも韓国語だけでは何かインパクトに欠けるな・・・と思いました。そこでひらめいたのが、2ヶ国語を同時に学ぼうと言う企画です。
まだ計画段階で、生徒が集まるかも不明・・・でも不思議ともう1人の中国語講師と楽しく雑談しながら計画を練っています。
テキストの表紙は2人で伝統衣装を着て撮影しようとか、中国と韓国の話をしながら、違いや共通点を見つけては、これは生徒に話そうとか、これも授業に取り入れようとか企画がどんどん膨らんでいきます。
私はこの教室を通してたくさんの人に気軽に韓国語を知ってもらえたらと思っています。
そこから中国語や韓国語をもっと学びたいと思ってもらえたり、学習の先にはっきりとしたゴールがなくても、楽しく学んでもらえたら嬉しいです!
来月北陸新幹線も開通し、多くの外国人観光客の来訪が予想され、近隣の中国や韓国からもたくさんの観光客が来るのではないかと思います。国際交流も盛んに行われるようになったときに、このような教室が何か交流の役に立てば良いなぁとも思います。
皆様に良いご報告が出来ますように・・・!