【週刊ハンガンネット通信】第151号 (2015年6月8日発行)
架け橋人の会
ミレ韓国語学院 前田真彦
架け橋人の会の翻訳になる本が発売されました。
『KBSの韓国語 対訳 正しい言葉、美しい言葉』(HANA)です。
「架け橋人(かけはしじん)の会」とは
TOPIK6級に合格した後も出席し続ける受講生に
何か目標が必要だと考え
「翻訳の学習会をしないか」と呼びかけて、活動を始めたものです。
すでにアルクから『大人のための韓国語現代童話集』が成果物として
出版されています。(現在絶版)
今回のは第2期メンバーによるものです。
さて、この第2期のメンバー、
僕が建国で放課後韓国語を教え始めたころ(10数年前)初級だった人や、
ミレを立ち上げた当初(5年前)僕が直接中級を教えた人が
メンバーに加わっています。
こつこつ学習を続ければ、翻訳出版が可能だということを
身を持って証明した形になっています。
月に2回の会合は本当に大変でした。
会の方針、進め方が決まってからも、
訳語の選択、訳文の練り合わせ、チェック・・・
相当な量をこなさなければなりませんでした。
全部で336編あります。それをセレクトして60編に。
何をどう削り、どれを採用するのか?
その基準は? 中級学習者に必要なのは何なのか?
本当に出版までこぎつけることができるのか?
いろんな迷いや、葛藤がありました。
この会を運営しつつ感じたことは、
とにかく、「目標を明確に掲げ続ける」こと、
「作業の方法を具体的に提示」し、
「軌道に乗るまでは、リーダーシップをとる」こと。
「メンバーの力の及ばない訳注は一手に引き受ける」こと。
学習を続け高い水準に達する人たちが今後どんどん出てきます。
その人たちのエネルギーを、どう形にしていくのか、
どのような方法があり得るのか、
何をこそ、今、やる必要があるのか・・・・
架け橋人の会ばかりでなく、
メアリの会(講師の学習会)も立ち上げ
講師の育成・研修にも力を注いでいます。
民間市民講座の今後のあり方を探る模索の一つです。
ぜひこの本を直接手に取ってご覧ください。