通信161 作文指導: 量を豊富にし、書くスピードを上げるには?

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【週刊ハンガンネット通信】第161号 (2015年9月2日発行)

「作文指導。量を豊富にし、書くスピードを上げるには?」

幡野 泉

前田真彦先生の出版された『TOPIK 2 作文完全対策』(HANA)を拝見しました。待ちに待ったTOPIK作文対策本ですね。

数年前、私は個人的に前田先生のTOPIK対策講座を受講させていただいたことがあります。その際、「まず日本語で書いてみる」ということを行い、まず日本語で論理だった展開を考えることの大切さを実感しました。ご著書は、

第一段階:日本語で作文(意見文)を書く
第二段階:それを韓国語で書く

という2つのステップを踏んで行けるように構成されていて、この通り学習を進めていけば、一定水準の意見文は書けるようになるだろうと思います。多くの韓国語学習者が救われる学習書でしょう。私もこれから対策講座の教案を練りますので、大いに参考にさせて頂きたいと思っています。

前田先生は日本の国語教育の問題点にも触れていらっしゃいました。確かに、私が小中学校のころは(私が不勉強だったり覚えていないだけかもしれませんが)、意見文を論理だって書くテクニックを習うような授業はなかったように思います。

しかし、いま小学生の子供たちの授業参観に行くと、国語の時間で自分の意見を述べたり、他の人の発表について「ほめる」ということを(少しわざとらしくはあるのですが)したりしています。

昔に比べたら教育界も「自分の考えを人前で堂々と、論理だって述べる」ということを意識的に取り組み始めているのかもしれません。口下手で喧嘩負けをしがちな日本人が、自身の意見をしっかり述べられるようになったらいいな、と思っています。

最後に一つ、作文対策講座で「どうやって指導していこうか」思案……というよりは少し困っていることがあります。それは「書くスピードを上げるにはどうしたらいいか」です。

ある程度論理立った文章、韓国語として自然な文章を書かせるまでは授業でなんとかお伝えできるのですが、それをTOPIKの制限時間内で書くことが大変難しいのです。

数回の対策講座が終了する頃、内容も充分で、【量も豊富な】文章を指定の時間内に書いている人は、講師として情けないですが「もともと6級に届くくらいの実力を持つ人」だけなのです。だからこその6級、なのだとも言えますが……。

速い思考、速い韓国語への転換、速く書くこと……これらを磨くためには、普段から多くの韓国語文章に接し、速く意味を把握して要約したり、速く音読したりとアウトプットすることが大事」ということは分かるのですが、数回の対策講座で何かできないことはないか、と思案しています。

もし何か良い案があれば、ご意見を頂けると幸いです。

前田先生、ご出版おめでとうございます!