【週刊ハンガンネット通信】第197号 (2016年8月15日発行)
私の韓国語講師奮闘記9: iphoneのsiriと韓国語で話してみた
宮本千恵美
昨年、サムソンのギャラクシーから初めてiphoneに機種変しました。
絶対に使わないと心に誓ったのに、人生一度はiphoneを使ってみようと・・・
iphoneで[siri]と言う機能があると知り、ちょっとドキドキしながら設定し使ってみました。
私はギャラクシー時代から表示設定を韓国語にしています。
普段から韓国語に触れるため、維持のためなので勿論iphoneも韓国語表記で設定を・・・
緊張・・・何が緊張するかって、「siri」に私の韓国語が通じるか・・・
機械には誤魔化しは効きません。
綺麗な発音をしないと聞き取ってくれないし、おかしな文章になってしまい「siri」も
「(私の話したかった言葉をそのまま表記、または発音が悪いと間違った発音表記で)가 무슨 뜻인지 잘 모르겠습니다.」
と、とても丁寧に傷つけてくれます・・・
そこで私は日本語の「siri」にも話しかけてみようと思いました。
そのときはあえてちょっとダラダラと日本語を言ってみたところ、やはり・・・きちんと私の日本語を聞き取りました。
私はそこで感じたのですが、やはり母国語である言語に関しては、適当に話しているつもりでも無意識に身に付いた言語習慣で知らず知らずに正しい発音をしているのです。
でもそれが母国語でない場合、自然に出すと言うのはやはり難しいのかと思いました。
その時、こんな話を思い出しました。
タレントのLiLiCoさんはスウェーデン出身で、もちろん母国語はスウェーデン語です。
とても流暢な日本語を話しますが、彼女がテレビで面白い話をしていました。
友達と日本語で2,3時間位おしゃべりをすると、顔が引きつるそうです。しかしそれがスウェーデン語なら、どれだけ話をしていても全く疲れないと言っていたのです。
この話を聞いて外国語を使う事がいかに難しいことかと、改めて感じました。
最近思うことは、発音やイントネーションをどこまで学ばせるのが良いのかと疑問に感じます。
どんなに流暢に話したところで、母国語にはかないませんし、そこに集中しすぎれば勉強自体も嫌になる生徒もいます。
本当の語学を学ぶ目的はその言語を使えることだと思います。
発音に悩む生徒を見てそう感じる今日この頃です。