【週刊ハンガンネット通信】第204号 (2016年10月10日発行)
「韓国留学ショウケースに行ってきました」
阪堂千津子(ハンガンネット世話人)
土曜日に韓国留学無料説明会「韓国留学ショウケース」にいってきました。
大学は韓国の延世大をはじめ、釜山外大、全南大、済州大、漢陽大(+ERICAキャンパス)、建国大、弘益大、国民大の8ブース。
それに、カフェトークのKアカデミーやHANA出版社など、多数のブースが設置され、どれも順番待ちの大盛況でした。
別会場では、順番に各大学のプレゼンテーションが行われていて、保護者らしき方たちが熱心に聞き入っていました。
当日はあいにくの雨がふる寒い日でしたが、会場は主催者も驚くほどの予想以上の人。
特に制服姿の高校生や保護者の方の姿が目につき、大学から日本ではなく韓国で勉強しようと考えているご家庭の増加を実感しました。
ある大学職員に話をきくと、日本人は他国にくらべ趣味で留学する人が多く、大学進学に結びつかないケースが多いが、まじめで成績優秀者が多く、語学堂で支給される奨学金はほとんど日本人が獲得しているそうです。つまり、1年ていどの短期留学者が多いが、その間、たいへん熱心に勉強します。しかし、大学や大院にまで進学する学生さんが少ないので、結局は「韓国語がある程度話せるレベル」で帰国してしまうことになります。せっかく能力を身につけても、仕事に生かせるレベルまで伸ばせずに帰国してしまうのは、少々勿体ない気がしました。
しかし、最近の語学堂は学費もばかになりません。有名私立大学だと10週間で130万ウォンもするようです。さらに大学進学となると、年間100万円近くの学費が必要になるわけですから、保護者の方も、行きたいのなら韓国の大学へ、とそうそう簡単には送りだせないのもうなずけます。
ところで、会場で偶然、教え子の大学生たちにも遭遇しました。彼女たちは「短期留学を実施しているところを中心に」話を聞いて回っているとのこと。大学生にとっては就職活動なども考えると、留学期間は1~3週間がせいぜいなようです。それでも熱心に説明を聞いている学生さんたちをみながら、期間の長短はあっても「ぜひ留学を実現させてほしい」と強く思いました。
このショウケースは大阪でも本日(10.10)に開かれましたが、盛況だったときいています。
こうしたイベントが大盛況なのは、やはり留学したいという学生さんが少なくないからです。
留学に行って後悔している人を私はみたことがありません。
その後の人生に、少なからず影響を与える、貴重な経験ができるのが留学だからです。
1人でも多くの学生さんたちが留学できるチャンスをみつけてもらえるといいですね。
そのためにも、今回のようなショウケースが定期的に、頻繁に行われることを期待してます。
最後に、実現までに奔走された関係者のみなさまに御礼申し上げます。