【週刊ハンガンネット通信】第206号 (2016年10月24日発行)
私の韓国語講師奮闘記10: スペインから”¡Hola!(やぁ!)” 宮本千恵美
日付が変わり、日本は24日月曜日、今夜中の1時くらいでしょうか?
こちらスペインは午後6時くらいです。
韓国語講師を辞め、スペインに留学しようと思い立ったのは約1年半前くらいでしょうか?
ただ、残してきた生徒たちが待っているとのこと・・・韓国語講師を続行するべく、
韓国語の勉強もしながらスペイン語をという甘い考えに打ちのめされている今日この頃です。
講師休業中なので韓国語講師として発信することは今はありませんが、世界から(スペインからですけど)見た言語教育に対する現状を書けたらと思います。
3年前にも超短期留学でスペインの東に位置する、バレアレス諸島の州都であるパルマ・デ・マヨルカ島に来たことがあります。今回で実に4度目の訪西、すぐには帰りません。偶然にも以前と同じホストファミリー、とても気持ちが楽です。
ホストファミリーは以前から日本に大変興味があったらしく、今回の長期滞在の期間に日本語や日本料理が学びたいとのこと。
私は日本に対して興味を持ってもらえるのは日本人として普通に嬉しいです。でも語学講師としてこれでも6年は仕事してきて、やはり専門外である日本語を教えることはあまり自信がありません。
できればこのスペインやヨーロッパでもう1つの仕事であるアートを生業にしながら、語学も教えれればと思っていましたが、韓国語に関してはとても無関心なホストファミリー。
3年前にスペイン語が話せない私に韓国語を話せるスペイン人を紹介してくれました。
彼女は韓国の延世大学で韓国語を学んだとか。
そしてその当時はこのマヨルカにも韓国語を学びたい人が多かったらしく、そのスペイン人も地元で韓国語を教えていました。
そのスペイン人と一緒に来ていた友人も韓国語を彼女から習っていると言っていました。
でもセットで日本語も学びたいと私に言ってきたことを思い出します。
つまり、韓国語単独学習と言うよりは、韓国語と日本語はセットなイメージにありました。
スペイン語学習のために外国人と交流できるアプリで検索していても、
日本語を学びたいプラスα韓国語もと言う募集をたくさん見ます。
日本語が人気があるのはすごく分かります。
アニメや食文化、そして他に類を見ない文字が3つもあると言う特殊性のある日本語、
外国人が惹かれる気持ち、なんとなく理解できます。
でも私は韓国語を教えたいんだけどな・・・でも言語を学ぶというのはただ単にそれだけを学ぶことが目的じゃないのです。
言語を学ぶことによって、その国の文化や人々の生活全てを学ぶ、
と言うことはその国に興味がないとその国の言葉を学ぼうとは思わないでしょう。
その視点から見ても、まだ韓国語が日本語ほど興味が持たれないのもわかりますが、
ではどのようにしたら興味を持ってもらえるでしょうか?
私は韓国が好きですし、韓国語や韓国に興味を持ってもらいたい!という気持ちが強いですが、啓蒙活動って難しいです!
若干のホームシックにかかりながら、周りから日本人はいないのかと言われましたが、観光客としてもあまり見ませんし、まして韓国人に会うなんてここでは皆無です・・・。
中国人に若干の親しみを感じながら、日々過ごしております(笑)