通信211 名古屋ハンセミ: 会話レッスンについて考えよう

 

【週刊ハンガンネット通信】第211号 (2016年12月2日発行)

「名古屋ハンセミ;会話レッスンについて考えよう」       吉川寿子

 

会員の皆さま アンニョハセヨ? 世話人の吉川寿子です^^

去る11月27日に、東海地区で初開催となるハンガンネットセミナー名古屋が開催されましたので、通信でご報告いたします。発行が遅れましたこと、お詫び申し上げます。

さて、初めての名古屋ハンセミは、名古屋で評判の韓国語会話教室

マルマダンさんのお教室をお借りしての開催となりました。

 

講師は会話レッスンで定評のある西江大学(ソガン大学)のメソッドを駆使した授業を研究、実践されている マルマダン教室専任講師

 

田聖実(チョン・ソンシル)先生をお迎えしました。

 

今回のセミナーのテーマは、すばり

 

「会話レッスン」です。

 

 

学習者のニーズは多いのに、いざ実践しようとすると難しいテーマです。

ありがたいことに、すでにマルマダンさんでは

全国から会話レッスンに興味のある先生方に

教室のノウハウを惜しみなく披露されていました。そこで

理論よりも実践重視で!とのハンガンネットのリクエストを取り入れていただいて

90分の発表時間のほとんどを模擬授業形式で進めていただきました。

 

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なお、名古屋ハンセミは参加いただいた先生が全員、現役市民講座の先生方でしたので

 

事前に会話レッスンを行う上で、何に困っていらっしゃるのかアンケートを取って、そのお悩みをソガン大学メソッドの中で解決できないか、この模擬授業を通してその糸口を探してみてもらうことにしました。

 

(もちろん、チョン・ソンシル先生にヒントをチラ見せしていただき、質疑応答や解説は随時行いながら進めます)

 

 

 

ちなみに、今回の先生方から出たお悩みは下記の3つです。

 

A. 話題に詰まる

B. レベル差のあるペアを両方満足させることが難しい

C. 学習者が恥ずかしがって発話しない

 

 

もちろん、この模擬授業の中だけで解決できない問題も含まれてはいますが、アウトプット前提で参加してくださいとお願いして、模擬授業をスタートしていただきました。

 

ソガン大学の教科書は、文法、聞いて話す、読んで話す の3つのパターンが提示されていますが、いずれも最終的にはその内容を口頭でコミュニケーションできるように考えて構成されています。

 

 

来られる先生方は、全部知りたいでしょうから!と

 

チョン・ソンシル先生が3つのパターン、全部を2本ずつ体感できる模擬授業をやります元気 とパワフルに申し出てくださいました。

 

 

制限時間を考えると、こりゃスパルタセミナーになると思いましたが

せっかくの機会ですので、後ほどしっかり整理する時間を持つことにして

貴重な授業ノウハウをたっぷりと見せていただき、大変感謝しております。

 

 

ここで、ソガン大学の教科書について、さらにご紹介しておきます。

 

・1A、1B  入門、基礎

→ 正確性重視、先生対生徒の関わりが中心

 

・2A、2B   初級

 

→  初級文法を用いて、生徒同士の会話練習中心であり

 

シンプルな文法をしっかりと使って会話での意思疎通がスムーズにいく、いわゆる「ペラペラに見える」レベルだと思われます。

 

 

(そこから進んで3A、3B 以上になると 韓国で生活できるレベルを目指すため、会話内容が高度になるので、日本で暮らす学習者にとって使用頻度として高くはありません)

 

それで、実際に会話レッスンを進める上で講師が難しさを感じやすく、なおかつソガン大学メソッドの中でも評価が高い

2A,2Bの教科書を使った模擬授業をお願いしました。

 

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さて、模擬授業ですが

 

マルマダンさんの授業では、その日に習う単元の予習と暗記は必須だそうです。

 

 

授業の最初はその確認のための時間があるそうですが、これは試験ではない、と念押しして恐怖感を与えない工夫をされているそうです。

 

 

「話す」と「読む」の違いは、内容を見ないで言えるかどうかですから、もちろんそうできれば理想ですが、生徒さんにそうさせるモチベーションを持たせる授業をしていらっしゃる工夫と努力が並大抵ではありません。

 

 

アウトプットのためのインプットにも力を入れていらして、提出物を細かく添削されたり、LINE等を利用して、生徒さんの学習モチベーションがアップするような工夫満載の発信もされているそうで、本当に素晴らしかったです。

 

 

授業中は文型練習を済ませたあとは、バケツリレー形式?にドンドン生徒さんに口を動かしてもらって、質問と回答の練習をしてもらいます。

 

 

話す材料や質問の綿密な授業準備で、「何を話したらいいのか」というスキを与えず、グイグイと授業をリードしていかれます。

 

脳科学的にも

 

質問する(短作文+発音)と答える(聞き取る+短作文+発音)をセットで何度も繰り返すことが会話能力を伸ばす最も効率的な方法とされています。話すためのトレーニングそのものです。

 

ソガン大学メソッドを使いこなしながら、そこにさらにプラスアルファされていて

 

授業中も細かい目配りで、生徒さんが自分から話したくなるアイデアが満載でした。本当に惜しみなくノウハウを披露いただき、ありがたかったです。

 

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盛りだくさんで学んだ後は、楽しくコーヒーブレイクの後に、本日学んだソガン大学メソッドを整理する時間を取りました。

 

 

ポスターセッションというプレゼン方法を用いて、2人ずつペアで今日の3つのテーマについて気づいたことを、ご自分の経験やお悩みとつきあわせて整理して発表してもらいます。

 

 

同業の先生方ですので、ご自身の経験と今日の気づきをミックスしながら発表して、それを参加者全員で共有して、さらに発展させるアイデアや意見がたくさん出て盛り上がりました。

 

いろいろとお悩みをお持ちだった先生も、しっかりとご自身でアイデアやヒントを見つけられて、表情がとても明るくなられたのが印象的でした。

 

 

ポスターセッションで出たまとめとしては

・会話レッスンの準備は、状況に応じた工夫が大切!

・生徒さんに関心を持って、話しやすくなる雰囲気作りは、少し恋愛と似ている?!など

ユニークな意見で笑いに包まれた雰囲気で

 

初めてのハンガンネットセミナー名古屋は大好評で終了いたしました。

 

かなりややこしいお願いをしたのに、快諾してくださった

チョン・ソンシル先生に改めて感謝です。ありがとうございました!!

 

 

 

もちろん、セミナー後は、韓国料理のお店で懇親会です^^

 

授業の話、韓国旅行の話、初対面の先生が多かったのですが、セミナーですっかり打ち解けていたのもあり、話題は尽きません。

 

 

初めての場所でのハンガンネットセミナーは、警戒されて受け入れられないことが多いのですが

 

 

決して上から目線で教え方を押しつける集まりではなく、あくまでも韓国語講師が横につながって助け合うことを目的にしています、との趣旨にとても賛同いただけたことが嬉しかったです。

 

 

それにしても、名古屋にこんなにパワフルで面白い先生方がいらしたとは、私どもにとっても大きな収穫でした^^

 

 

そして、韓国男子の先生方が鮮やかなお手並みでサムギョプサルを焼いてくださったことがうれしかったです。

 

これをきっかけに、名古屋、東海エリアの先生方がつながって、元気になってくださいますように。またセミナーでお目にかかりたいです!

 

改めて、チョン・ソンシル先生、ご参加くださった先生方、ありがとうございましたm(_ _)m