通信226 ハンセミ大阪:力の付く作文授業

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【週刊ハンガンネット通信】第226号(2017年4月14日発行)

ハンセミ大阪;力の付く作文授業

よしかわ語学院 吉川寿子

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3月末に行われたハンガンネットセミナー大阪のレポートをお届けいたします。

テーマは「力のつく作文授業」です。

今回のセミナーは基礎力をつけるための作文の模擬授業と指導のポイントに対する話題提供の二本立てでお届けしました。

なお、大阪ではハンガンネットセミナー(ハンセミ)と教室運営者の懇談会の(ハンコン)の二部構成が通例です。

セミナー2本と質疑応答で3時間、ハンコンで2時間と途中休憩もはさみつつの合計5時間の長丁場で、ご都合つく方はその後の食事会まで最大7時間お付き合いいただきました。

年度末のお忙しい中をありがとうございました。

今回は 大阪でハンガンネット発起人、世話人を務めてくださっています前田真彦先生率いるミレ韓国語学院のエース、飯田華子先生による模擬授業からのスタートです。

とてもフレッシュな魅力あふれる先生でした。

普通、作文の授業といえば、原稿用紙や下線が引かれたプリントなどを連想しますが

配られたレジュメは、かわいらしいイラストの入った4コマ漫画でした。

この4コマ漫画の吹き出しに入るセリフをみんなで考える作文の模擬授業でした。

このような4コマ漫画の利用は、韓国語教育の現場では新鮮ですが、日本語教育ではポピュラーなやり方だそうです。会話レッスン等で多く採用されているそうです。

だいたい作文の授業で困ることといえば

何を書いたらいいのか思い浮かばずに、シーンとなってしまうことですよね。

でも、この4コマ漫画なら、年齢層を問わずにクスッと笑いながら取り組めますし

細かく状況を説明しなくても、情報を共有できるので負担なく取り組めます。

アウトプットさせる授業は、学習者の心理ハードルを下げるのが必須要素ですので、作文の授業案としては斬新な印象を持ちますが、グループワークはそれぞれとても盛り上がりました。

模擬授業は授業の趣旨説明の後、下記の段取りで進行されました。

  1. 参加者全体を3つのグループに分けて4コマ全体のセリフを考えて、全体に発表して共有
  2. 特定の1コマについて、今度はペアワークで考えて、全体に発表して共有

今回は進行スケジュール上、ここまでの模擬授業となりました。

その後は、学習者から何も意見が出なかった場合の対処法や、これを宿題に持っていくにはどうしたらいいか、必要な文型や文法事項の効果的な提示方法など、参加者の先生方との意見交換となりました。私もとても勉強になりました!ありがとうございます

引き続き、世話人の伊藤耕一先生による発表と話題提供です。

身近で一見簡単そうなんだけど、日本語から直訳しにくい韓国語というテーマで準備してくださいました。

事前に世話人の先生方で協力してレジュメを準備しておいた上で

事前に宿題を出しておいて、当日は参加者の先生に指名して書いていただく、というスタイルで行われました。

宿題を板書されている間が何ともはや緊張感あふれるひととき…とならないように 歌の上手な先生に何曲か歌っていただく一コマもありました。

和やかなシンキングタイムをありがとうございました

それにしても、さすがに先生方、しっかりと宿題をしてこられてさすが!でした。

日本語と韓国語の感覚の違い、ふだん漠然と使っている日本語、実はこっちが正確ではないのではないか、という視点などなど。

韓国語に直訳できない文章をどう捉えるか、整理しながら提案してもらう、有意義な事例発表となりました。ありがとうございます!

その後も作文授業についての意見交換の話し合いの後は続きました。

学習者だけでなく講師側にも心理的な負担の大きいのが作文授業ではありますが、気楽な話題から少しずつ取り入れていくのが大切ではないでしょうかという話でいったん締めくくられました。

さて、すでに開始から3時間以上経っておりますが、お次は全員がゆるく輪になって、ハンコンです。

今回は初参加の方が大半でしたので、自己紹介をしながら授業の悩みや嬉しかったこと、オススメの参考書、韓国語講師として生き残っていく道、韓国語教育やボランティアなど多岐に渡って、話し合いました。

学習者の方にも参加いただいていましたので、いろんな視点での考え方を聴けて、とても参考になりました。

その後は、会場付近で調達したお料理を持ち込んで、ざっくばらんにあれこれ親睦を深めるトークタイムもありました。

プライベートな話題、今後どうやって韓国語教育を盛り上げていくか、冗談まじりの話題のほか、TOPIK話などにも及びました。その中で私の作文メール講座をミレの先生も読んでくださって、とても役に立ちましたとのうれしいお話もありました。

もうすくTOPIK試験もありますし、講師も学習者のひとりとして学びながら、今までよりもいい授業をしていきたいと思っています。

とても熱心な先生方、教えることを視野に入れた学習者さんとの充実したひと時となりました。皆様、ありがとうございます!

私もこれからも、よりよい授業のために学んでいこうと思っております。

この大阪ハンセミ、ハンコンで2016年度の予定は終了いたしました。

2017年度もハンガンネットをよろしくお願いいたします。