【週刊ハンガンネット通信】第235号 (2017年7月1日発行)
ライブ授業をしてみて
寄田晴代
先日、ハンガンセミナーにてライブ授業をさせていただきました。そのことについて書いてみます。
模擬授業は生徒役である講師のみなさんを相手に授業するのに対して、ライブ授業は、本物の学習者を相手に授業をしてみせます。私にとってこのような機会は、はるか昔大学生時代の教育実習以来だったので、とても緊張しました。それでも、やってみようと思ったのには二つの理由があります。
ひとつは、自分の授業についてリアルにアドバイスがほしかったこと。ふたつ目は、私のフツ―の授業をたたき台に、授業の中でどうしたらいいか悩むこと、たいしたことないように見えて実はいつもひっかかることなどについて、話し合うきっかけになれば、と思ったからです。
今回は、-(으)ㄴ/는지 알다を扱う文法の授業を40分行いました。教材は、私が普段使っている教科書から抜粋し、練習用プリントを作成・配布しました。パワーポイントは使用せず、ホワイトボードに板書で進行しました。
生徒役は、あちこちの韓国語教室から来てくださった学習者のみなさん8名で、事前に学習済み文法事項をアンケートで教えてもらいました。授業前に、参観する先生方に「私の授業で特に見てほしい(批評してほしい)点」を伝えてありました。
授業を聞きながら、参観している先生方は良かった点を赤い付箋に、もっと聞きたい点を黄色い付箋に記入して、授業後張り出します。そして、書いてもらったコメントをもとに、講師だけで話し合いを持ちました。
生徒さんからもコメントを書いてもらいました。
ライブ授業をして良かったこと
自分でもウスウス感じていた弱点を他の人からはっきり言ってもらうと、改善に取り組む強いきっかけになった。
自分が思っているほど大きい声が出せていなかったことを知った。
授業の具体的な進め方・手法について顔を合わせて意見交換できた
ライブ授業して感じたこと
「いつも通りの授業」を見せることを目指してはいるが、いつもと違う、初対面の受講生を相手に授業すると
若干、いつも通りにはならない。
授業する講師に対して受講生が協力的なので、とてもやりやすい。
初めての場で恥をかかせてはいけないのでは、と思い、個人を当てて答えてもらうことをあまりしなかったが、
もっと受講生に発話の機会を与えればよかった。
緊張とプレッシャーに勝つには準備しかない、と再認識した。
ライブ授業を終えた後も、「これ、質問すればよかった」と思うことが浮かんできます。次の機会を楽しみにしています。どうぞ皆さまも、ライブ授業に参加してみてください。
ライブ授業の生徒役として参加してくださったみなさま、ご紹介くださった先生方、ありがとうございました。