【週刊ハンガンネット通信】第252号 (2017年11月27日発行)

私の韓国語講師・奮闘記16「先週の通信を読んで思わず笑ってしまった^^」

宮本千恵美

———-

先週の寄田先生の通信を読みながら、自分自身も似たような経験があり、思わず笑ってしまった話をしたいと思います。

私は2010年の1月まで韓国・慶熙大学の語学堂に通い、帰国して約3ヵ月後に韓国語講師として働き始めました。

それから年に1,2度は訪韓し、語学堂で知り合った友人に逢いに行っていました。
日本以外の留学生の殆どは正規留学として改めて大学に入学する生徒も多く、韓国人の友人よりは他の国の友人と一緒に観光したりしていました。

今でも交流がある中国人の女友達は、世宗大学の大学院に進学し、彼女には韓国人の彼氏ができました。

2010年の秋、その女友達とその彼氏、そして私の韓国人の友人4人でカフェにいたときのことです。

私と中国人の女友達とは韓国語で話し、お互い女子なので会話も弾んでいました。
しかし彼女の彼氏、私の韓国人の友人がキョトンとしているのです。

そして、韓国人の友人がボソッと、
「2人で何を話しているのか(韓国語のはずなのに)全く分からない!」
・・・なぜかこんな言葉はストレートの耳に届きます・・・
その後、彼氏が続けて、
「2人だけで通じる言葉なんじゃない?」
おぉ・・・それもよく聞こえてますよ・・・

私達は韓国人には通じない韓国語で会話していました・・・。
寄田先生が書かれていた3つの推測、

1.実は互いに聞き取れない部分も多いが、適当に合わせて会話自体を楽しもうとしている。

2.付き合いが長いので、相手の言葉に慣れているから聞き取れる。

3.互いに親しみを感じているため、相手の言葉を理解したい気持ちがなせるワザ。
私たちの会話にはこの要素がすべて含まれていると思うのです。

韓国人が複数いる状況下の中で、私達は韓国語を普通に話していると思い込み、盛り上がっているのですから・・・なんとも不思議な絵図らだったでしょう・・・

韓国に留学してそのレベル・・・顔から火が出るくらい恥ずかしかったです。

その1年後くらいでしょうか?

私は再び韓国を訪れ、その友人カップルに久しぶりに逢いました。

私達がいつもの通り、何気ない会話をしていたときのことです。

友人の彼氏がこう言いました。

「千恵美!韓国語がすごく上手になったね!
実は前に会ったときは、(自分の彼女と)2人で何を話しているのか全く分からなかったんだ(笑)」

・・・友人は大笑いだし、私はまた顔から火が出るくらい恥ずかしくなって、穴があったら入りたいくらいでした・・・

その1年間、私は韓国語を教えるために、自然と発音や文法の矯正をしていたのだと思います。

今では笑い話ですが、当時は笑えなかったです。

本当に恥ずかしかったのを覚えています。

私が思うに、日本人だけだと日本語だけになり、語学留学を全うできないこともありますが、外国人の中に入ったとしても現地の言葉が上達しているかということは断言できません。

やはり現地の人と話すということが、言葉を学ぶ上で重要だと思うのです。

地元に帰ってきてからも、全く一緒というわけではありませんが、似たような事がありました。

上級者が集り、韓国語維持のために1週間に1度集まる会にも参加した経験があるのですが・・・

不思議なほど韓国語に聞こえなかったのです。

単語は韓国語、でもイントネーションが金沢弁・・・あれ?何語を話しているの?一瞬分からなくなったことがありますし、正直聞き取れないことも多かったのです。

日本人だけで集まって会話するときに、イントネーションやアクセントは意識しないと、どうも方言の影響を受けてしまいがちな感じもします。

韓国語はこうだと思うばかりに、そう聞こえないとどうも耳が拒否反応を起こすこともあるようです。

また最近、若者世代から韓流ブームの波が押し寄せてきている兆しが見え、韓国語を勉強したい、韓国人の友人が欲しいとインターネットの募集を目にします。

文法は間違っていなくとも違和感のある言葉が多いので、韓国人なら普通はこう話すという言葉ももっとフランクに伝わったらと思います。

と言う自分も冒頭で書いたように、韓国人に通じない韓国語を話した人間の1人なので、失敗談も踏まえながら生徒に楽しく通じる韓国語を教えたいなと思う今日この頃であります。