通信256 次のスピーチコンテストのヒント 前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第256号 (2017年12月25日発行)

次のスピーチコンテストのヒントをいただきました

ミレ韓国語学院 前田真彦

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12月23日(大阪)24日(東京)で、第7回スピーチコンテスト(公開発音クリニック)を実施しました。

ミレでは発表ごとに発音指導をし、会場全員で練習する形式で実施しています。

公開発音クリニックとサブタイトルをつけているゆえんです。

4回目以降はイム・チュヒさんに審査委員長をお願いしています。

スピーチコンテストを通して感じたことをいくつか

1「伝える」指導を

一つ一つの発音の正確性にこだわるあまり、「伝える」という観点での指導が不十分だった。

もっと、「何を伝えたいのか」「どう伝えたいのか」など、個々の発音とは違う観点での指導が必要。

指導する側に、「伝え方」「表現」などの準備が必要。

2 全体での練習を計画的に

後半は、観覧者も含めて、個別の発音クリニックを実施した。

個別の発音クリニックも必要だが、全体での指導も必要。

全体指導と個人指導をもっと有機的に関連付けることが肝要。

私は、中学高校の吹奏楽の指導をしてきましたが、それと同じだと感じました。

個人練習が基礎にあります。一つ一つの音を正確に出すことがまず前提ですが、

ある程度それができるようになると、曲全体の流れを理解し、

どう表現するかにも、力を割かなければなりません。別個のものではなく、並行して行うものです。

そして複数の人との練習によって、声の響きを確かめることができます。

人の発音を聞くことは、自分の発音を反省的にとらえるきっかけになります。

せっかく、大人数が集まっているのだから、相互の影響力を生かす方向で考えたいと思います。

以前、スピーチコンテストで「群読」をやっていた時期もあるのですが、

目標と指導の手順をより明確にして、「群読」に再挑戦したいです。

個人で練習し、それを指導し、数人のグループで練習し、数十人で仕上げる、そんな「群読」に挑戦したいです。

2日間のスピーチコンテストから、発音指導についての反省点とヒントをたくさんいただきました。

それにしても出場者の皆さんの伸びには目を見張るものがあります。感動的です。

そして参加者の皆さんの「発音が上手くなりたい」という思いに触れて、ますます身の引き締まる思いをしております。

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