【週刊ハンガンネット通信】第272号 (2018年6月1日発行)
北との経済交流が始まったときの、語学学校の対応は
アイケーブリッジ外語学院 幡野 泉
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南北情勢に目が離せない毎日を送っています。
韓国留学時代にとても良くしてくれた友人のお祖父さんが、朝鮮戦争のときに南下してきたという方でした。日本で生まれ育った私からは想像もつかないような話をいろいろと聞き、とてつもなく大変なことは分かるけれども、いろんなことを乗り越えて、とにかく南北が終戦を迎えてほしいと、ずっと心から願っていました。
なので、本当にこの(ラストと言っても良いような?)チャンスを両国は、世界は逃さないでほしいと思います。気が早すぎるかもしれませんが、良い方向に進んだとすると、徐々に北との経済交流が活発になるでしょう。
そうすると、私たち韓国語(朝鮮語)の語学学校も何らかの形で関わっていくことになるのではないでしょうか。当校の受講生の中にはすでに、仕事の関係でこれらの動きへの対応を始めている方々も、少なからず出てきています。
例えばですが、政治や経済交流が進むとなると、北の文献を読まないといけなかったり、電話でやり取りをしたりする受講生が出てくるでしょう。そんなとき、韓国語との違いを説明したり、指導したりすることが果たしてできるのか。
きっとそんな役割を果たしていかなければならないのでは、と想像しています。そしてそれが、韓半島の融和、アジアの発展に繋がるものであるのが理想ですね。
引き続き、すべてが良い方向に進むよう祈り続けるつもりです。
外国語教育機関とその外国語が使われている地域の政治情勢、あるいは日本とその地域の社会経済関係や人的交流をどう考え、外国語教育にどう関連づけるべきかという問題提起だと理解しました。大事な視点だと思います。あえて関連づけない、という姿勢もあり得るでしょうね。