【週刊ハンガンネット通信】第284号 (2018年10月8日発行)
学び方が変わってきた
ミレ韓国語学院 前田 真彦
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9月30日の「松本ハンセミ」に行く予定でしたが、台風の接近に伴って、電車が止まることがわかり、行くことができませんでした。ちょうどミレの授業の谷間で、竹多講師と一緒に行くつもりで特急券など取って楽しみにしておりましたのに残念でした。次の機会にみなさまにお目にかかれるのを楽しみにしております。
さて、今日はミレの最近の受講生の動向を見ながら感じていることなど、ちょっと書いてみることにいたします。
スマートフォンの普及で、この1年ぐらいで急速に「学び方」が変わってきたように感じています。週に1度決められた曜日、決められた時間に教室に集まって学ぶという従来のスタイルが、スマートフォンを使って好きな時間に個人で学ぶ、そんな志向が強くなっているのではないかと思います。
以前はPCでしかできなかったことが、スマートフォンの機能がアップして、動画による授業、音声や、データのやり取りなど、より手軽にできるようになってきました。また、中高年の方もスマートフォンの操作に慣れてきて、電話やメールだけでなく、様々な機能を使いこなすスキルを身に付けてきたようです。
そのような理由からか、ミレのオンライン教室生がじわじわ増えてきています。今までは首都圏に韓国語教室が集中し、地方にはなかなか多様なレベルの教室がありませんでしたが、今やオンラインで、自分のレベルにあった教室を選べる時代になってきたのです。地方にいながら、自宅で学べるのです。地方と言いましたが実は地域にかかわらず、仕事で教室に通える時間が取れない方や、子育て・介護中で家から出られない方なども同じです。自分に合った時間に、自宅で学べる時代になってきたのです。
こういう個人型の学びのスタイルを応援するシステムの構築が必要です。オンライン教室で様々なレベルの授業を準備することはもちろん、学習しやすいオンラインに適した教材の開発や、課題の受け渡し、カウンセリング、学習者同士の交流会、講師との交流会、オンラインイベントなども、オンラインならではの課題がたくさんあります。
対面の授業がもちろん一番良いんでしょうが、オンラインで学べる可能性をもっと多くに人に知ってもらい、より多くの人に、便利な学びのシステムを提供していきたいです。
語学の学び方は本来、学習者それぞれの方法があるように思います。スマホの普及とIT技術の進歩によって、学習方法の多様性が見えるようになったということではないでしょうか。一方で教える側の人々の意識と教え方を変えるのは、かなりむずかしいことのように思います。