【週刊ハンガンネット通信】第317号 (2020年4月20日発行)
‘工夫(くふう)’で追いつかないこともある
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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緊急事態宣言を受け、当校は5/6まで学校施設使用を休止しています。
他の先生方はどうされているか……と、ここのところの通信、キムヒョングン先生、キムヨンウ先生、伊藤先生、前田先生のお教室のお話、興味深く読ませていただいています。
もともとレッスンにITを取り入れていた学校はこういう時に強いですよね。一方、もともとアナログ一本だった学校も、さすがに重い腰を持ち上げて奮闘している、という印象を受けます。
当校はまあまあIT化していましたが、アナログが大部分だったので受講生に理解を求めるところからやや苦戦を強いられるところもありますが、さすがに受講生側もこの状勢でライフスタイルに変化がでてきているようです。
コロナ騒動は長期化が予想されていますから、当校は腹をくくってオンライン化を進めていくつもりです。オンライン化すると、離れていく方もいらっしゃる半面、キムヨンウ先生もおっしゃっていたように、「オンラインだから参加できるようになった」という方も出てくるものですね。
また、ロシア語の通訳クラスの方で、「普段は仕事に追われて勉強ができないけれど、ちょうど仕事が軒並みキャンセルになったのでこの機会に勉強します」とおっしゃる方がいたり、韓国語の通訳クラスの方は、「仕事が不安定になり、収入に目途がたたないのでキャンセルします」というような方もいらっしゃいます。本当にいろいろです。
学校運営、学校経営に東日本大震災以来のかじ取り不安を抱えていますが、今回の騒動は、経営者として楽観視できないと思っています。
今回はこれまでのような「工夫(くふう)」「改善、改良」「試行錯誤」では追い付かないのではという部分もあるからです。
ハンガンネットの先生方は、学校に所属されている方、個人でお教室をされている方など様々な方かと思い、それぞれが不安や不安定さを抱えていると思いますが、当校のように、教室の家賃を払い、従業員を雇い……と運営している学校さんはどれくらいあるでしょう。日本全国の事業者が頭を抱えている部分です。
政府が、東京都がこんな支援をしようとしている、というような情報はとても気にしています。「工夫(くふう)」で追いつかないこともある」と、危機感を持ちつつ、上手に、この時期を乗り切っていきたいと思っています。