【週刊ハンガンネット通信】第336号 (2020年11月4日発行)
韓国の伝統文様を無料でダウンロードできるサイト
HANA 裵正烈
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韓国語教室を経営されている方なら、ホームページやチラシなどに韓国的なモチーフを用いたいときがあるかもしれません。出版社でも、韓国に関する本や韓国語の教材に韓国的なデザインを取り入れることが多くあります(あえてそれを避けることもありますが)。
最近は韓国を想起させる色として、ピンク、水色、黄色、黄緑などのパステルカラーを挙げる若者が多いと、何かで読みました。以前は韓国といえば、赤、青の原色、トウガラシのイラストや太極図などがお決まりでしたが、確かに今そうした色使いやモチーフを見掛けると古い感じを受けます。
細かいことですが、いまだに本やチラシのイラストで見掛けて残念に思うのが、チョゴリのオッコルムの長さや結び方が適切でない例です。せめて著者・執筆者が教えてあげればいいのにと思うかもしれませんが、本の場合、出版社が著者にカバーを見せないこともあり、現場にも詳しい人がおらず出来上がって気付くということもあるようです。
デザイナーさんやイラストレータさんが韓国のことに詳しくない場合、こうした部分をうまく説明してあげる必要がありますが、言葉で説明するのは難しいので、ウェブサイト上の写真を何点か見つくろって送ることが多いです。個人的な経験としては、チョゴリのイラストを何度描いてもらっても袖(の膨らみ)をうまく描けないので、型紙図をネットで探して送ったことがありました。結局それでもだめで、その文化の中に一定期間いた人でないと、いくら上手な人でも、いくら説明しても自然に表現できない事柄があるんだなと思いました(色に関しても同様です)。
さて、韓国の文様やそれをモチーフにした現代的なデザインを使いたいときに大変役立つのが、문화포털(https://www.culture.go.kr/)の中にある下記サイトです。
전통문양 디자인 (활용 디자인)
https://www.culture.go.kr/tradition/usePatternList.do
ここには韓国のさまざまな伝統文様や、それらを現代的にアレンジしたパターン画像などが数多く掲載されています。弊社でも、『やさしい韓国語で読む世界の名作文学』などの多読多聴シーリズや『韓国語が上達する手帳 2021年度版』のカバー・表紙に、ここで提供されているパターン画像を使用しています。
このサイトの素材は、無料で商用利用できます。用途についてフォームから送信するだけで、先方の返事(承認)を待つ必要もありません(3D画像は除く)。ただしこのサイト、フルサイズの画像をダウンロードするのに会員登録が必要で、会員登録の際に韓国の携帯電話番号が必要です。これをクリアできる方は、教室のホームページやチラシなどを作成される際に、ぜひ参考にしてください。