通信355 「韓国語を教える」を考える 前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第355号 (2021年6月7日発行)
「韓国語を教える」を考える
ミレ韓国語学院 前田真彦
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高校の韓国語講師にはJKSなど研修機関がある。
大学の韓国語講師には、朝鮮語教育研究会がある。
民間の市民講座の韓国語講師には、ない。しかし、一番研修が必要な領域でもあるはずだ、だから、ハンガンネットを立ち上げた。2009年のことだ。

韓国語を教える環境が、インターネットの普及とコロナによって大きく変わった。
高校や大学より、世の中の趨勢を敏感に反映するのが、民間の市民講座だ。
教える形態も、教え方も、学習者も大きく変化した。
私たちは、教えることに関してもっと情報交換が必要ではないか?

この変化の中で、何をしなければいけないのか?
学習者群も多様になり(小学生~80代)、学習レベルは向上し、TOPIK6級合格者も増えた。

今、何をしなければいけないのか?
民間の市民講座として、何ができるのか?

市民講座の講師養成も火急の課題だ。
学習者の指導ももちろん大事だが、6級合格者に私たちは何ができるのか?
ミレは、2005年から翻訳の会「架け橋人の会」を立ち上げて、6級以上の勉強会を実施してきた。市民講座の講師養成講座「韓国語教育ラボ」も、2020年から活動を始めている。

講師養成ということも、今から本格的に取り掛からないと、次の世代が育たない。
市民講座の講師養成は、高校や大学の講師とはまったく違う独自の領域だ。
講師養成のカリキュラムを作成し、教えるために必要な項目の習得や、模擬授業など、レギュラー講座として立ち上げ、活動している。特別講座としてするのではなく、ミレの教育活動の一環として、「講師養成」に取り組んでいる。

メアリの会(講師のための勉強会)も月に1回実施してきた。次は第64回6月27日(ピッチの抽出実習)を予定している。

今回6月12日(土)19時~21時に顔出しなし(録画送付)で、「市民講座の講師になるためには何が必要か」、という講師養成セミナーを開催する。有料11000円。

6級合格者の次の目標として、優れた講師になるための学びの方法を提示し、具体的に考えていきたい。

参考動画
https://youtu.be/uwmORwjm67A

6月13日13時~17時 ハンガンネットセミナー
https://hangangnett.com/

6月27日17時30分~19時 第64回メアリの会  担当:前田真彦
https://mire-k.jp/meari/
「Praat(音声分析ソフト)を使用したピッチ曲線の描画実習」
音の高低はとらえにくいものです。
Praatという無料の音声分析ソフトを使ってピッチパターンを抽出する実習を行います。
初めての人でもできるようにゆっくり、具体的に進めていきます。
ダウンロードの方法も事前に連絡します。
一緒にPCの画面を操作しながら自分の(または受講生の)発話の音の高さを可視化してみませんか?

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