【週刊ハンガンネット通信】第376号 (2021年12月20日発行)
教室を支配するものは何?
日下隆博
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専門学校の韓国語学科、英語韓国語学科の年内の授業日程が先週で終わりました。年末年始は後期期末試験問題の作成作業となります。
専門学校、対面授業のみだった5~6年前のできごとです。
同年代の女子で同レベルの学習経歴、
みな同様に韓国語に興味のある学生たちであっても、
教室の雰囲気はクラスごとに違っていました。
その理由は一つだけではないでしょうが、
あるクラスでこんなことがありました。
2年生のクラスである学生が休憩時間の雑談中に突如
「女が勉強したって別に意味ねんだよ。
女は金持ちの男と結婚すりゃそれで楽に暮らしていけんだよ」と言い放ったのです。
ああ、この圧力がこのクラスを支配していたのか。
このクラスは全体的に学習が伸び悩んでいるクラスでしが、
そこには勉強をがんばる姿を見せられない雰囲気を作り出す、
勉強をしたがる学生らをけん制するボス的存在がいたのでした。
クラスの雰囲気を作るボス的存在は、若い学生だけでなく、
主婦層のグループレッスンでも皆無とは言えないかもしれません。
今年の専門学校の2年生は、
対面授業において、休憩時間のおしゃべりが例年の学生よりも少なかったように思います。
これは1年生だった去年1年間がほとんどがONLINE授業だったため、
休憩時間中におしゃべりをするという機会がないところから出発したためではないかと推測します。
そのためボス的存在の誕生が滞っている可能性があります。
後期の年明けからの残りの授業はいまのところすべて対面授業が予定されています。
何か教室で学生たちの変化が見られるのか、これも今の時代の新しい観察となるかと思います。