通信392 「目的のある雑談」寄田 晴代

【週刊ハンガンネット通信】第392号 (2022年5月30日発行)

目的のある雑談
寄田 晴代
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6月26日(日)のハンガンネットセミナーは、日下先生のライブ授業を通して「楽しい授業」について考えます。
それでずっと楽しい授業って何だろう、と考えを巡らせているのですが、人材開発の世界的権威であるボブ・パイクさんが「学習と楽しさは比例する」、つまり楽しかったら学習が進む、と書いているのを読んで、ますます楽しい授業に関心が湧いてきているところです。

自分が受講生として学ぶときは、新しいことを知るととてもワクワクします。間違っても恥ずかしくない環境(雰囲気)だと安心して、もっと楽しめるように思います。しかし、講師の側になると、楽しくやれる日もあれば、受講生の息切れが聞こえてくるときもあります。

ちょっとクラスの雰囲気を立て直したいとき、次の活動に切り替えるときなど、私は雑談をはさむことがあります。受講生から話題提供が始まって雑談が始まることもありますが、みんなで笑いながら話をすると、2,3分でもリフレッシュできるようです。また、受講生同士が仲良くなるのにも効果があります。そうなると、授業で発言しやすくなったり、間違いを恐れる度合いが低くなるように思います。

ところが、雑談にのってこない人もいます。初めは、クラスの人とウマが合わないのか?と心配したりしたのですが、必要のない話には興味を持たない人もいることを知り、納得。(私は自分に必要あるなしに関わらず何でも「へー」と面白がって聞くタイプなので、そんな人がいるとは教えられるまで気づきませんでした。)
それで、そういうスタイルのメンバーがいるときは、学習に役立ちそうな自分の体験談や見聞きした話、学習項目に関連した話を盛り込むようにしました。
雑談というのはもともと目的のない話ですが、受講性にとっては目的のない話でも、講師側からは「授業の雰囲気を楽し気に作り」「リラックスしてもらって」と、目的のある話になります。何気なく思い出した雑談風に話を切り出したりするのですが、実はいつもネタ探しに力を入れていたりするわけです。
クラスによってはそれを韓国語で話したり、韓国語の後に日本語訳で話したりしています。キーワードをいくつか黒板に書いて見せて、韓国語で話をする、というのもよくします。

それから、話す際は誰かが居心地悪くなるような話題を避けることはもちろんですが、同じ話を何回もしてしまわないように気をつけています。
これ大事。

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