【週刊ハンガンネット通信】第393号 (2022年6月6日発行)
『HANA勉強会』をオンラインで再開
株式会社HANA 浅見綾子
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アンニョンハセヨ。浅見綾子です。
私はとんそく子というニックネームで活動しておりますが、
コロナ前まで対面で地方出張の際に開催していた「とんそく子のHANA勉強会」をオンラインでやってみました。
オンラインで開催するのは初めてのことでしたので、まずモニターさんを募集し、勉強会に参加いただいた上で改善点などをお話していただく場を設け、さらにアンケートにも答えていただき、とても参考になる意見をたくさんいただきました。
すでにたくさんオンラインで授業されている先生方には、そんなこともう知ってるわよ、ということばかり書いてしまうと思うのですが、私自身の経験も含め勉強会の改善点を共有させていただければと思います。
参考までに「とんそく子のHANA勉強会」は以下のような流れで進めています。
これを2時間でやります。
1.とんそく子の自己紹介
2.この勉強会をやる目的
3.シャドーイング・音読について
4.宿題の発表
5.フラッシュカード勉強法の紹介
6.おすすめ学習書の紹介
この盛りだくさんの内容を2時間でやらなければならないので、時間との勝負です。
かなり練習をして本番に挑みました。そのおかげでか「テンポよく回してくれたのでよかった」「退屈しないで済んだ」などのご意見をいただけました。
参加者に私が知りたかったものを質問してみました。(内容は要約して編集しています)
◆ブレイクアウトルームは必要か
・心地よい緊張感もあるのであった方がいい。ただし入室前の説明はもっとしっかりしてほしい
・流れも気持ちも変わるのであった方がいい。
・ある方がいいが多いのは疲れる。
・何分間やるので適宜交代してと、言ってくれたのがよかった。
・ブレイクアウトルームが苦手。振り分けられてから誰が何をするかなども先生が決めてほしい。分かれてから話し合って決めるとかは困る。
・単発講座はあったほうがいい。10回講座とかだと、「またあの人か」という気持ちになることもある。
このような意見から、自分の改善点は、
ブレイクアウトルームに分かれて、何をしてもらうのかを明確に説明する。
もちろん私は明確に説明したつもりだったのですが、それが通じていないので、もう少し時間をかけてしっかり説明しないと駄目だなと反省です。
私自身も生徒の立場でオンライン授業に参加したとき、何をすればいいのかよくわからないままルームに入り、相手に何をするのか聞くということがありました。
またブレイクアウトルームが苦手な方もいるので、多すぎないよう工夫も必要だとわかりました。
◆おすすめ学習書紹介の時間はいるか
・知らなかった本を知れるし、使い方まで知れたのでよかった
・他社の本も情熱もって紹介してくれるので信頼できた
・文字で本の使い方を読むより、直接説明を聞くほうが説得力あった
・勉強法まで紹介してくれたので参考になった
・近所の本屋さんには韓国語の本が充実してないのでどんな本があるか知れてよかった
私自身が韓国語の学習書を人にすすめるのだ大好きで、ある悩みを抱えている方に、こんな本はどうでしょうかと、勉強法と一緒にすすめるのが得意です。これだけのイベントをやりたいくらいです。(笑)
◆韓国語の先生に求めるものは何か
・クラスを回すことのうまさと、自信を持って教えてくれること
・学習者の熱量に負けない熱量
・ぐいぐい引っ張っていってくれること
・発音の指導力
・上手になりたい人と楽しくやりたい人がいることを知ってほしい
・指摘してほしい
最後に先生方におすすめしたいのは、このモニター制度です。
以前、このハンガンネット通信に「分からないことは学習者さんに聞く」にも書かせていただきましたが、やはり実際に意見を伺うととっても参考になります。
参加していただいた受講生さんに忌憚のない意見を言ってください、より良い授業を作るためにご協力くださいとお願いした上で授業をし、意見をいただく。もちろん心が折れることもあるでしょうが、とても参考になる意見をいただけます。
受講生さんは通常の授業の中では改善してほしい意見はなかなか言いづらいものです。ですが、意見を言うための場では言いやすいと思いますので、時々モニター制度を取り入れられるのもいいかと思います。