【週刊ハンガンネット通信】第394号 (2022年6月13日発行)
ポストコロナの授業運営(前編)
加藤 慧
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アンニョンハセヨ! 韓国語講師の加藤慧です。今年度の「ハンガンネット通信」執筆メンバーに加わらせていただきました。一年間よろしくお願いいたします。
仰々しいタイトルになってしまいましたが、自己紹介も兼ねて、普段の授業の進め方、特にコロナ禍でどのように授業運営をしてきたか、今後の展望についてなど、最近考えていることを二回に分けて書いてみたいと思います。
私はオンラインでプライベートレッスンを行う傍ら、仙台市内の二つの大学で非常勤講師を務めています。最近は出版翻訳にも挑戦中です。(訳書に『僕の狂ったフェミ彼女』、共訳書に『なかなかな今日 ほどほどに生きても、それなりに素敵な毎日だから。』があります)
コロナ前にはカフェやレンタルスペースでプライベートレッスンを行っていましたが、仙台以外の学習者さんとも出会いたいという思いで、2018年からオンラインでのレッスンもスタートしました。そのおかげでコロナ禍でもスムーズにオンラインへの移行ができたと思っています。
個人的な感触として、プライベートレッスンに関しては、オンラインの方がむしろメリットは多いと言えるのではないかと感じています。ZOOMの画面共有や音声共有などの機能を駆使することで工夫した授業ができますし、ご自宅から受講できることによる受講生の満足度も高いです。お仕事の都合で他県に引越された方にもレッスンを継続していただくことができました。このような理由で、今後もオンラインのみで運営する予定です。
授業にもよりますが、基本的には教材を画面共有して書き込みをしていき、それを保存した画像を授業後に送っています。教材への直接の書き込みは文法はもちろん、イントネーションが特に伝えやすく、メモし忘れた部分なども後から確認でき、復習もしやすいと好評です。
プライベートレッスンでは受講生同士の横のつながりを作りにくいことが課題ですが、最近ではSNSで受講生同士の情報交換や、刺激を受け合う様子をうかがうことができます。学習者のニーズを把握するために、交流や勉強の様子、感想のチェックなどは今後も欠かさずに行っていきたいところです。
以前は交流会として定期的にみんなで韓国料理を食べに行ったりしていました。感染状況がもう少し落ち着いたら再開したいと考えています。また、現在は日本全国、そして世界各地から受講してくださっているので、オンラインでの交流の場を設けてみるのも楽しいのではないかなと思ったりもしています。
次回は大学での講義について書きたいと思います。