【週刊ハンガンネット通信】第407号 (2022年9月12日発行)
初のZOOM単発グループレッスン
加藤慧
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ちょうど一ヶ月前となる8月12日に、コリ文語学堂さんの「夏のコリフェス」にて講座を担当させていただきました。
私は、意外と知らずに通り過ぎてしまう方も多い印象の「漢字語法則」をテーマに、初中級レベルの生徒さんを対象とした講座を行いました。
大学の遠隔授業はオンデマンドで行っていたため、恥ずかしながらZOOMでのグループレッスンは初めての経験でした。
普段は長期的なカリキュラムで行うことが多いので、単発のレッスンも初めてです。
「次回」があるわけではないので、うまくいかなかった場合の挽回は難しく、終わらなかった分を次回に回して調整する、といったことも通用しません。
大学の講義がドラマのようなシリーズものの長期戦だとすれば、単発レッスンは映画のように、時間内にポイントを凝縮して盛り込まなければならないな、とプレッシャーを感じました。
例え授業はその場かぎりでも、生徒さんたちが自ら学びを広げていける、入り口となれるような授業を目指そうと思い取り組みました。
受講生の方から承諾を得て、いただいたご感想の一部をご紹介します。
◆漢字語は単語を覚える際によく出てくるものはなんとなく覚えて役に立つなあという印象でしたが、初声中声、終声でも判別できることは全然知りませんでした。先生の講座を受講できて本当に良かったです。資料も送っていただいたのでしっかり復習して語彙力アップ頑張りたいと思います。またご縁がありましたらよろしくお願いします。
◆とてもとても楽しく、あー、なるほど!と気がつく事ばかりで、あっという間でした。やはり、ネイティブの先生から習うのも、同じ日本語を母国語としている先生に習うのも、それぞれの良さがあり、必要である事も実感です。ありがとうございました。ぜひぜひまた、機会がありますように、願っております。
◆漢字語すごく面白かったです。探せば色々な言葉が見えてきそうなヒントをたくさん頂きました。ありがとうございます!あれから勉強の際に、新しく出てきた単語を見て、漢字語で教えてもらったことをヒントに意味を考えるようになりました。自分で考えるきっかけを頂いたように思えます。
このようなご感想をいただいて、お伝えしたかったことが概ね伝わったのかなと手応えを感じ、大変うれしく思いました。
一方で、普段個人のオンラインレッスンでは使用しないパワーポイントでの画面共有では、動作が重いのか、スライドショー画面だとカーソルが見えなくなってしまい、編集画面での画面共有となってしまうという反省点もありました。
もしものときのために、PDFも用意しておくなどの準備が必要だなと思いました。
また、(これは以前カルチャースクールで授業をしていた時にも感じていたことなのですが)グループレッスンの場合、対象を設定したとしても、個人のレベルにどうしてもばらつきが出るため、そうした難しさも感じました。
今回のような外部レッスンの場合は、事前にアンケートをとるなどして、レベルをしっかり把握することも必要かなと思います。
中には今回の講座をきっかけに、個人レッスンにも興味を示してくださった方もいらっしゃいました。
現在空き枠がなく、レッスンを提供できないことが大変心苦しいのですが、また受けたいと言っていただけたことは本当にうれしかったです。
今回のコリフェスを通して、大学の講義とも個人レッスンとも違った体験ができ、大変勉強になるありがたい機会でした。
学んだことを、今後の活動に活かしていきたいと思います。