通信408 「受講生の気持ち」寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第408号 (2022年9月19日発行)

受講生の気持ち
寄田晴代
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9月4日に行われたハンガンネットお茶会では「韓国語学習者座談会」やアンケートを通じて、受講生の気持ちや考えを知る機会になりました。(たくさんのご参加ありがとうございました!)「やっぱりそうか」と思う話や「え、そんなこと考えるの?」とちょっと驚く話もありました。

私も対面やオンラインで講座を受講することが時々あるのですが、自分が受講生になると、いろいろと気づきがあります。

以前、学生相手のオンライン授業を私がしていたときのことですが、アンケートに「回線が一瞬切れて聞こえなかっただけなのに『聞いてなかったのか』と叱られた」と書かれたことがありました。叱った記憶はないのですが、言い方がきつかったのかもしれません。その時は「じゃあ、その場で言ってよ」と思いました。
ところが、同じことが、自分が受講生の時に起こったのでした。一瞬回線が切れて聞こえなくなり、先生に「聞いてなかったんですか」と言われたのです。
その時わかったのは、わざわざミュート解除して釈明するのは授業の流れを止めてしまいそうで、しづらい場合があること。
感情を込めて注意すると「先生怒っとる」と思われること。あの学生はさぞかし気分が悪かったであろう、と今さらながらに反省したのでした。

また、受講生として次のようなことも感じました。
先生が明るいと受講生全体がリラックスするのが感じられます。そして課題が難しくても暗い雰囲気になりません。
先生が少々コワくても、準備がちゃんとなされていて丁寧に指導してくれるなら、がんばろう、続けよう、と思います。
(受講生皆が私のように感じるかはわかりませんが。)

講師は授業に備えて万全の態勢で臨んでいると思うのですが、受講生の事情は様々ではないでしょうか。特に大人の受講生の場合は、早朝から仕事や家事や家族の世話で休む間もなく動き回っていた人、この頃体調が良くない人、何か心配事のある人、、。
PCの前に座る時間を捻出するために努力している人もいるかもしれません。
講師側は一生懸命授業しているから一生懸命応えてほしいと思いがちなのですが、様々な事情の受講生がいることも忘れず、価値ある時間を提供できればと思います。

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