通信411 「新たな展開?」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第411号 (2022年10月10日発行)

新たな展開?
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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「六本木クラス」というタイトルのドラマが7月から始まり、先月9月末に最終回を放送、全13話で終了しました。

ドラマのタイトルに初めて接した時、韓国に関心のある多くの人がすぐにピンときたことでしょう。
予想通りこのドラマは、大ヒット韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本リメイク版でした。

普段日本のドラマは全く見ない私ですが、この企画が気になり初回放送を録画しました。そしていざ見始めたところ、主題歌、ストーリー、演出までも、そのほとんどを韓国版を踏襲している日本バージョンだということにとても驚きました。

ただ30分もすると見るのがつらくなり、演技や演出などあらゆる面で「この韓国ドラマの劣化版みたいなものを作る日本のドラマってどうしたのだろう?」と感じ、以降見ることはありませんでした。(個人の感想です。)

先月末、最終回だというので、とりあえず最後を目にしておこうと再度録画しましたが、これも20分ほどで見るのをやめてしまいました。(小分けにして3日間で最後まで見ましたが。)

この話を主婦層の授業でしたところ、そのクラス全員(4人)がドラマを低評価して納得しあい、中には「六本木クラス」終了後、再度「梨泰院クラス」を「六本木クラス」と並行して見返したと、その質の差を語ってくれる人もいました。
ところがその同じ人が続けて「でもうちの旦那が六本木クラスにはまっちゃったんですよね」と話し始めました。
その旦那さんは「六本木クラス面白いぞー!」と、韓国に無関心だったにも関わらずとうとう奥さんのNetflix「梨泰院クラス」に付き合うようになったと言うのです。
するともう一人のクラスメートが「うちの旦那もそう!」と言い始めました。こちらの旦那さんも韓国に無関心だったにも関わらず、「六本木クラス」にはまってしまい、ついには最近は奥さんに知られぬようNetflixの韓国ドラマをこっそり見ているということでした。

もともと復讐劇としてのストーリーが面白かったところが、日本のドラマという枠組みを通して見ることで男性中壮年層の視聴者の心をつかんだということでしょうか。

そこでふと、これってもしかすると、これまで韓国ドラマに関心が無かった人の中から、「六本木クラス」を通して韓国ドラマにはまっていく人を増やしている可能性があるのではないかと思い始めました。(これを只今ここで「六本木クラス現象」と命名)

サンプルは韓国語学習者4人のうち2人の旦那さん、という実に限られたものですが(この場では全体の50%)、もしかしたら広くこの「六本木クラス現象」は全国で起きている、とするならば、これは韓流の「新たな展開」かもしれない!となります。^^

ちなみに「六本木クラス」の最終回視聴率は10.7%だったということです。

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