【週刊ハンガンネット通信】第422号 (2022年12月19日発行)
シゴトの韓国語とジェンダー問題
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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先日、当校の出身生、受講生対象の年末イベントをオンライン形式で
開催しました。前田先生にいらして頂き、先週ご感想をお寄せ頂きました。
本当にありがとうございます。
また、先週末は前田先生の学院のスピーチ大会も拝見することができました。
熱い感動的なスピーチを聞かせていただきました。
これらの両学院の催しについて感想を述べる機会があればと思います。
さて、本日は表題のテーマを書きたいと思います。
先日メールマガジン417号でHANAの浅見さんが最新号『韓国語ジャーナル
hana Vol.46』の特集「初めてのビジネス韓国語」について書かれていました。
水平的呼称システムのこと、韓国語での面接のことなど(先日、ワーホリに
行く当校受講生の方がネットで韓国での仕事を探していると言っていました)、
時代はどんどん変化し、それに伴いビジネスマナーや言葉も変わりつつ
ありますね。
ハッとさせられることや初めて知るような情報、言葉もあり、これまで
なかった視点を持つことができました。
そして、特集の最後に、拙著『シゴトの韓国語』をご紹介くださっています。
本当にありがとうございます。
初代シゴトの韓国語を出版したのは約20年前。現在発売中のものは、
約10年前に改変を行い、新たに出版し直しました。基礎編、応用編ともに
細々と…なんとか3刷まで販を重ねました。
増刷するたびに修正すべき・したい点を出版社に伝えるのですが、それは
CD音声に関わらない部分に限られるため(最近の書籍は音声ダウンロード
等なので変わってきていると思いますが)、ここ数年、直したい
(削除したい)のにそれができず、ずっと悩んでいることがあります。
たとえば、ここに書くのもお恥ずかしいのですが、
사모님이 미인이시네요.
というような文章です。敬語を教えることが目的の文章ではありますが、
以前はそのように褒めたりするのが潤滑油になったりすることもあり
載せたと思います。
しかし、近年のジェンダー問題などを考えたとき、この例文に潜む
様々な違和感については、言うまでもありません。
ビジネスマナーや言葉遣いの更新以前に、このあたりを取り残したままに
してはいけないと思っています。
いろいろなハードルはありますが、ここに書いたからには…!ということで、
出版社の担当編集者さんと真剣に話し合おうと思います。是非、先生方の
お知恵もお貸しください。