通信351 「ハングルハンコに挑戦」ミレ韓国語学院 前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第351号 (2021年3月29日発行)
ハングルハンコに挑戦
ミレ韓国語学院 前田真彦
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昨夜、ミレオンラインで、「ハングルハンコに挑戦」を実施した。
日曜日21時30分と遅い時間にも関わらず14人の参加があった。

申し込み者には、石材・印刀など必要な道具を郵送でお送りしておいた。
材料費と送料を合わせて、1000円なので手ごろだ。受講料とは別途いただいた。

彫りたい文言・文字をあらかじめ準備しておいてもらった。
彫る手順や注意点は、パワーポイントで準備して、セミナーの最初に、作業の流れが分かるように説明した。

私は、中学校教師をしていた時期に、中学生にハンコを彫らせた経験はあったがオンラインでの実施は初めてだったので、どうなるか心配だったが、
作業は順調に進み、4,50分で、ほぼ全員彫りあがった。

最後に作品を見せながら、一言感想を言ってもらって全員で記念撮影。
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皆さん、なかなか味のある作品に仕上がった。

ハングル書道は、日本のいわゆる「お習字」の呪縛から解き放たれて「上手い下手を越えて」、書けるのがいい。
好きな文言を選べるのも楽しい。
とは言え、ハングル書道はある程度文字の稚拙さが誰にでも瞬間でわかってしまう。

それに比べ、ハンコの場合は、1文字からせいぜい3文字までなので優劣を判断する材料が少ない。

ほとんどの場合、「いい味出てますね」という評価でまるくおさまって、本人も満足できる。
字の上手い下手ではなく、手先の器用さやデザインの面白さで作品が映える。

石に彫るのだから、ガイドや道具がなければ敷居が高い。
しかしガイドと道具があれば、初心者でも、1時間で手軽に完成する。

完成すれば、石なので一生もんだ。
白い紙に朱色に鮮やかに映えて、うれしい。
SNSなどでもノートにでも押せるとかっこいい。

「ハングルハンコを彫る」は、文字に対する関心と、自分の韓国語学習に対する愛着をはぐくむもので、
韓国語学習者にもっと広がってほしい。
いや、広げていこう。

「ハングル書道」と「ハングルハンコ」は今後、ミレの定番ワークショップにできる、そんな手応えを得た。

◆第62回 メアリの会
音声添削の基礎基本4月18日(日)17時30分
音声添削の目的・方法を考えます。
章子講師・中村講師の実践報告を土台にします。
https://mire-k.jp/meari/ 550円 どなたでも参加OK

◆「韓国語を教える」夢をかなえませんか?
https://youtu.be/zugnTY-KJWEー韓国語教育ラボ日曜16時~見学自由

通信350 「私の韓国語講師・奮闘記29「一言でもすごい!」」 宮本千恵美

【週刊ハンガンネット通信】第350号 (2021年3月1日発行)
私の韓国語講師・奮闘記29「一言でもすごい!」
宮本千恵美
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私は何年か前に日本語講師資格の勉強をしたことがありました。
多国籍の学習者に共通語である日本語をどう教えていくか、
比較的通じる英語が出来なくても日本語を教える、
とてもわくわくしたことを覚えています。
現在韓国語の学習者はすべて同じ日本人なので、
分からないことがあれば日本語での説明が可能ですが、
言葉が全く通じないかもしれない学習者に教えるって、考えてみたら未知の世界でした。

その中でとても興味ぶかかった教科と言うのが「日本語教育概論」でした。
前回の寄田先生の記事でバイリンガルのことに触れていたのですが、そのことも授業で触れていました。
私は両親のどちらかが外国の人だったらバイリンガルになれたかもとか、
外国にいればその国の言葉を習得できるのではと、言語習得に関してとても簡単に考えていました。
しかしその授業の中ではバイリンガルがいかに大変かということ、2つの言語を習得する大変さを説いていました。

例えばバイリンガル教育的なものがあり、両親が細心の注意を払って双方の言葉を教えていかなければ、
どちらの言語も未熟になってしまい思考の発達にも支障をきたすそうです。
以前にもインターネットの記事で2か国語以上の言葉を有する親は、意外と幼少期からの多言語教育には反対しているという内容を読んだことがあります。

留学時代に上級クラスの討論で、同じような内容を話し合ったことがあります。
幼少期からの英語教育は必要かと言う問いに、私は両親の国が違って2つの国の言葉を教えることはあっても、
両親が同じ国ならばまずは母語を教えてからでも遅くないのではないか、
まだ母語も確立していない段階で外国語をする必要がないのではないかと言う意見を話したことがあります。
しかしながら両親の国が違っていても、実際バイリンガルを育てるのは至難の業なのだと勉強しながら自分の知識のなさや浅はかさを感じていました。
思えば最近ダブル(以前はハーフと言っていましたが、最近はいい言葉ではないみたいですね。ミックスとも言われるそうで…)の芸能人も増えてきましたが、
顔だけ見れば外国の人のようなのに実際は日本語しかできないとか。
それもやはりバイリンガル教育の難しさなのかもしれません。

また寄田先生の記事を読んでいてとても面白くて共感したのが、私の生徒も日本語と韓国語を混ぜて話す生徒が多いことです。
私は冗談で「韓国語版ルー大柴」なんて冗談ぽく言いますし、全部韓国語で話して!と注意しますが、それを見ていた別の教室の生徒が、
「すごい!」
と言うのです。
「私はすぐに韓国語が出てこないです。一言でもすぐに口から出てくるのはすごいです!」
私的には欲張ってすべて韓国語でと言いますが、そうか…一言出すのも簡単なことじゃないのだと思いました。

私は海外旅行が好きで、せめて挨拶とかありがとうだけはその国の言葉で言えたら気持ちいいだろうと
ガイドブックを見て練習しても、実際現地では英語(簡単なものだけです)で言ったり、
気が抜けると韓国語で言ってしまったり、使い慣れていない言葉はすぐに出てきません。
その経験から言えば、生徒さんたちが日常使わない韓国語を流暢に話せるようになることってとても大変なのですね。

それでも生徒さんたちには韓国語を習得してほしいと、
毎回挨拶、安否(元気かどうか)、天気、気候、日付、時間、曜日、気分、1冊目の教科書の中間まで来たら한마디
を言ってもらいます。
日時などに関しては漢・固有数詞を習った後に追加します。
少し慣れてきたら、お互い日付や曜日や気分などの質問、한마디に対する質問をさせたりします。
しつこく同じことを言ってもらう、考えないですぐに口から出せるようにの、練習です。
特に数字は時間をかけていかないとスラスラ言えません。
まだ初級クラスばかりなのですが、まずは簡単なことから発せられるように練習しています。

今年こそ、コロナが少しでも収束して学んだ韓国語が韓国で使えたらと願うばかりです。

通信349 「子どものころから暮らせばバイリンガル?」寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第349号 (2021年2月27日発行)
子どものころから暮らせばバイリンガル?
寄田晴代
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毎年春が巡ってくるたびに「帰国して○年目」と数えてしまいます。
来月で韓国から日本に戻って6年。そして、うちの末っ子が韓国で暮らした年月と日本で暮らした年月がちょうど同じ長さになります。
2歳で韓国に渡り8年住んでいた、というと、ネイティブスピーカー並みの「日韓バイリンガル」に成長したと思われるかもしれません。
今回はそのことについて書きたいと思います。

私たち家族が韓国へ引っ越すことになったとき、彼は2歳になったところでした。2度目の韓国生活に浮かれる私とは対照的に、さぞ苦労が多かっただろうと想像します。
なにしろ、やっと言葉が少し話せるようになったと思ったら、いきなりそれが通じない世界に連れて行かれたのですから。

息子は、小学校へ上がるまでは近所の保育園(어린이집)で朝から夕方まで過ごしていました。
ピアノ教室でも、もちろん全部韓国語です。
帰国する頃には私の息子は韓国語ペラペラ間違いなし、、、母(私です)は夢想したのでした。

ところがです。
これがいっこうにペラペラにならない。話すには話すのですが流暢ではなく、母のイメージとちょっと違う。
「친구がお膳の上に上って선생님が怒らはってん」というように、話の中に韓国語の単語が混じったりもしました。
面白いと思ったのは、家で私とお店屋さんごっこをして遊ぶ時は、私が日本語を使うと「엄마,한국말 해~!」と怒ることでした。
日本語を使うと어린이집のような楽しい気分にならないのでしょう。

男の子は女の子より言葉が遅く発達すると、子育て中の親の間でよく言われるのですが、それにしても遅すぎる。
そこで、어린이집では韓国語を話しているのか?と担任の先生に聞いてみたところ「お友達が助けてくれるので、あまり話さなくても困らない」と
おっしゃるではありませんか。
気の利く女子たちが「선생님!この子だけ牛乳がありません!」とか「工作の材料がほしいみたいです!」とか、息子が全部言う前に、もしくは何か言う前に代わりに言ってくれてお世話(?)してくれると言うのです。
(「あー、こういう時に챙겨 주다って使うのね」と思いながら先生の話を聞いていた覚えがあります。)

小学校は日本人学校に入学しました。
日本の学校と同じカリキュラムで日本から来た先生に授業を受け、学校生活はすべて日本語でしたが、サッカー教室、水泳教室、ピアノ학원、教会学校など、その他の活動はすべて韓国語の世界でした。
しかし、彼のそばにはいつも韓国語が話せるお友達がいて自分ががんばって話さなければいけない状況にはありませんでした。
そのせいか、いつまでたっても韓国語を流暢に話す姿は見られません。
単語は日常生活で使うものくらいしか知らないようなので、どれくらい聞き取れているのか定かではありません。
ハングル文字は어린이집で習ったので少し書けました。学校でも週1回韓国語の授業があったので、そのときに書く機会があったようですが、作文を書くレベルではありませんでした。

学校のお友達の中には、両親とも日本人でも、家庭教師に韓国語を習い2年くらいで韓国語の本を読んで楽しめるようになった子もいました。
日本語も韓国語も流暢に話せる子どももいるのに、なんであんなふうにならないのか、と残念に思っていました。
いくら若くたって必要がなければ言葉はマスターしないんだ、と痛感。恥ずかしがりなキャラクターも災いしたようです。
毎日テレビのアニメ(「アンパンマン」や「とっとこハム太郎」の韓国語版)を見る時、一時子どもたちに乞われるままに同時通訳してあげていたのですが、あれもまずかったか?と後悔したり。

ある日、韓国人のママ友に「うちの子、なかなか韓国語が話せるようにならなくて」と話すと「え?엄마がいないときはフツ―に話していますけれど」と聞いてあんぐり。どうやら必要なことは話せるらしい、と知りました。
確かに、口数は少ないが、話す韓国語の発音や抑揚は自然な感じです。
今でも、7歳年上の姉が話す日本人的韓国語を聞いて「ぷぷっ」と笑う不敵な態度を見せることもあります。
しかし、韓国語の語彙数や表現は同年齢の韓国人ほどではありません。
そして小学生になってから、日本語の方も頼りないことに気づき始めました。

日本にいるときよりも耳や目から入る日本がが少ないので、より熱心に毎日本の読み聞かせをしていたのですが、どうも息子の言葉には韓国語チックな日本語が混じるとか、日本語の語彙が少ないのでは、と思うようになりました。
二つの言葉に触れれば1+1=2のバイリンガルになると思われますが、どちらも中途半端な1+1=1もありうるようです。
(ちなみに、母語と同レベルで外国語を使いこなせなくても「バイリンガル」と言う、と読んだことがありますが。)

考えてみれば、ある人が2種類の言語を使っていても、それぞれお言語をを年齢に相応しく社会的にも不自由なく使いこなしているかどうかは、同じくらい二つの言語が使える人にしかわからないものです。
小さい時から外国にいるからといって、必ずしもその国の言葉をネイティブのようにマスターできるわけではないのだと体験したわけです。
(うちの子は特別に外国語の才能がないのかと思ったのですが、学校の英語は普通に学べているようです。)

一方、姉の方は意識的に韓国語を学習していますので語彙力や文法の知識は弟と比べ物になりません。TOPIKやハングル検定にも意欲的に挑戦中です。
これは、日本語の力が安定してきた小学校中学年から韓国語に触れ始めたことも関係あるかもしれません。芯になる母語がしっかりしている方が外国語習得も早いと思うのです。稼ぐに追いつく貧乏なし。学ぶに追いつくペラペラなし、です。

「留学でもしないと自由に話せるようになれない」と嘆く学習者に出会うたびに息子の話をして励ましているのですが、似たような経験をされた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

通信348 「コロナと主婦のおしゃべり」金英う

【週刊ハンガンネット通信】第348号 (2021年2月9日発行)
コロナと主婦のおしゃべり 
韓教室 金英う
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안녕하세요

끝이 보이지 않는 코로나로 인해 지난 1년 동안 우리 생활 양식이 많이 변하게 됐지요.
재택근무, 온라인 수업/미팅, 배달 서비스, 인터넷 쇼핑 등 이전에는 생각하지도 않았던 일들이 고작 1년 사이에 많이 변했다고 봅니다.

지금부터 보내 드리는 제 통신을 ‘주부의 수다’라고 여기시고 마음 편~하게 읽어 주시면 고맙겠습니다.

저 같은 주부들에게는 특히 온 가족이 집에 있는 시간이 많아져서 더 바빴던 한 해였던 것 같아요.
작년 긴급사태선언 이후 애들 아빠는 주 1회 회사 출근하던 것이 재택근무 100%, 대학생인 큰애와 저는 매일 온라인 수업, 그리고 작은애, 이렇게 온 식구 4명이 집에 있으려니 그야말로 불편한 점이 한두개가 아니었어요.
남편은 회사 출근을 안하는 대신 시도 때도 없이 온라인 미팅, 큰애는 아침부터 오후까지 온라인 수업. 이렇다 보니 청소기 돌리는 소리조차 신경을 써야 했지요.

긴급사태선언 전까지만 해도 저 혼자서 시간을 정해서 식사 준비, 집안 청소 등을 자유롭게 할 수 있었는데, 식구가 한 집에 하루 종일 있게 되면서 다른 식구들의 스케줄도 생각해야 되기 때문에 예정대로 실행할 수 없을 때도 있었어요.

또한 힘들었던 게 점심 준비였어요.
제 한국어 수업이 끝나고 30분 후에 큰애의 온라인 수업시간이 시작되니까 시간을 조정하기가 처음에는 사실 많이 힘들었어요.

그런데 언제부터인가 이런 상황이 달라졌어요.
매일 아침, 식사를 하면서 각자의 그날의 스케줄을 묻고, 그 스케줄 쓴 걸 누구나 볼 수 있는 곳에 붙여 둔 게 효과가 있었어요.
이 습관이 붙고 나니까 각자의 스케줄의 흐름을 서로 알게 됐고, 그 결과 청소 시간을 정하는 것도 쉽게 정할 수 있게 됐답니다.
각자 자신의 방은 다른 사람이 미팅을 하지 않는 자투리 시간을 이용해 청소를 하게 됐어요.
그 결과 각자가 시간을 더 유용하게 쓰게 됐구요.

그리고 점심은 전날 저녁에 좀 많이 만들어 두었다가 이튿날 점심에 가볍게 데우기만 해서 먹게 된 후로는 점심 준비 시간을 절약할 수 있게 됐어요.
또한 늦은 저녁 시간에 한국어 수업이 있는 날은, 그날은 애들이 좋아하는 테이크아웃으로.
우리집애들은 피자나 근처에 있는 한국사람이 운영하는 식당의 육개장을 좋아해요. 육개장을 가지러 갈 때는 큰 냄비를 가지고 가 담아 오곤 하는데요, 4인분 양이 어찌나 많은지 그 이튿날 점심까지 먹을 수 있어서 식구들이 대만족!

코로나 때문에 가족이 함께 집에 있어서 스트레스가 쌓인다는 말을 많이 듣지만 지내는 방법에 따라서는 그다지 힘들이지 않고도 잘 지낼 수 있는 것 같습니다.

끝까지 읽어 주셔서 감사합니다.

通信347 「わだかまりを解くのは、人」幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第347号 (2021年1月25日発行)
わだかまりを解くのは、人
アイケーブリッジ外語学院 代表 幡野泉
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同居する義父母は大の読売ジャイアンツファンで、
新聞は読売新聞を購読しています。

著名な人物の半生をシリーズで掲載する日経新聞の「私の履歴書」は
有名ですが、読売新聞のそれにあたるのが「時代の証言者」です。

最近、取り上げられていたのが、韓国出身の囲碁プロ棋士、趙治勲氏。
幼い頃、韓国から日本に渡り、韓国人として初のタイトル獲得、
そして当時の史上最年少記録を成し遂げた名人です。

当時、韓国から報道陣がどっと押し寄せ、注目を浴びるものの、
韓国語が上手くないことに対する批判も強く、大変傷つき、
傷が癒えるまで40年掛かった、とありました。

40年後に何があったのかは、何日間かに渡る記事を読んでいけば、
いつか分かるのだろうな…と思いながら、毎回新聞を開くことになります。
このコーナーの記者さん、上手なんですよね。

波瀾万丈のプロとしての道のり、愛情に溢れた家族と愛犬のことなどが
紹介されます。そして、とても残念なことに最愛の奥さん(日本人)が
他界します。

韓国での囲碁大会にも出場し、韓国、韓国人との交流も盛んでしたが、
韓国語ができないことに対する根強い批判、その後台頭した曺薫鉉氏
(アルク『曺薫鉉の考え方』は面白いです!)の肩を持つ?風潮などに
やりきれなさを感じていたころ、紹介で知り合ったのが
「韓国の彼女」(新聞記事そのままの表現)。

この女性は囲碁への理解が深いのはもちろんのこと、
韓国人ならではの考え方などを趙治勲さんに上手に伝えたそうで、
ようやく、それまでのわだかまりのようなものが取れていった、と。

これが「40年後」のことなのかははっきり書かれていませんでしたが、
私はこれが「40年後」のことだと解釈しました。

思ったのは、人の力は大きいな、ということです。日韓のわだかまり、
政治でも、個人でも、どうしても抱えてしまうかもしれませんが、
そんなわだかまりを解くのは人の力。

まずは私たちがそんな人物になること、そしてそのような人を
育てることが、使命だと思いました。

通信346 「オンライン授業はだれもが初心者だから」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第346号 (2021年1月18日発行)
オンライン授業はだれもが初心者だから
ミレ韓国語学院 前田 真彦
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hanaの韓国語の勉強法講座 YouTubeライブは楽しかった。
録画です。ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Rtr_6vYYD_E

このライブのために浅見さんと何回も打ち合わせをし、予行をした。
僕は今まで何回か、対談形式もやっているしYouTubeライブの配信もしている。

しかし今回、パワーポイントを動かして、音声をかけて、など、いろいろ新しいやり方も試した。
動画の中で、「パワーポイントのアニメーションを動かす」だけで、実は相当難しい。

パワーポイントの隅に自分の顔を出すやり方もやってみた。
これも可能だ。しかしアニメーションとの混在ができない。

マイクも、少し離れるだけで聞こえ方が変わる。

浅見さんが細かくモニターしてくれた。
自分の声と、スピーカーから出る音源の聞こえ方を調整しなければならない。

オンライン授業は誰もが初心者だ。

僕に多少経験があるといっても、この程度だ。

だから相互にモニター役になり、いろんなやり方を試して、
安定性と、利便性を少しでも高めなければならない。

医者が医療技術を高めるのは当然として、
医者が、運転免許を持てば
地域への往診など、病院に来られない患者への医療活動の可能性が開かれるように、
韓国語講師も、オンラインの技術を身に付ければ
韓国語を習いたがっている人たちの可能性がひろがる。

オンラインの技術は、基本がわかればいい。
とりあえず、それでいい。

しかし、同じシステムを使ってこんなこともできる、というちょっとしたアイディアがあれば、授業の幅が広がる。

それは受講生にとって大いにプラスに働く。

今、市民講座の講師はオンライン技術を相互に交流し、磨く時だ。

2月11日(木祝)13時~ ハンガンネットセミナー&懇親会(終了しました)
1、ハングル書道入門
2、オンライン授業辺々の技術
懇親会
https://hangangnett.com/
を実施する。

大阪が当番だから僕が担当するけれど、本当は、講師になるのもおこがましい。
しかし、今やらなければ、1年後、2年後では遅すぎる。

皆さんとオンラインの見え方や聞こえ方の工夫について交流したい。

ちょっとした角度で見え方が変わり、聞こえ方が変わる。
上手くいくこともあれば、そうでもないこともある。

だから今は、回数と経験を積まなければならない。

今必要なのは、オンラインを活用して韓国語教育の可能性を発信する勇気だ。

通信345 「韓国語素材・例文のレベル分析を行えるサイト」裵正烈

【週刊ハンガンネット通信】第345号 (2021年1月14日発行)
韓国語素材・例文のレベル分析を行えるサイト
HANA 裵正烈
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本ネットワークの会員の方であれば、ハングル能力検定協会が出版している『合格トウミ(以下トウミ)』についてご存じかと思います。出題範囲や単語・文法項目などのリストが級別に細かく分けて掲載されているため、小社でもさまざまな韓国語学習書の制作において、難易度の目安として大いに活用しています。

特に単語集は、数冊から成るシリーズをハン検のレベル分けに沿って構成しているため、見出し語は当然のこと、例文でも該当級より上のレベルの単語・文法を使用しないことを原則にしています。例文を書く際には当然、トウミを何度もめくって語彙のレベルを確認します。何度もめくるので、編集部にあるトウミは垢まみれになっています。

一方小社では、すでにある例文や文章を、ハン検のレベルを頼りに難易度分析する、書き直すといった作業もよく行っています。例えば、小社の雑誌『韓国語学習ジャーナルhana』には多読用の短い文章が毎号2、3作品収められていますが、最低限の文学的表現を用いるのにどうしてもレベル外の言葉を使う必要が出てきますし、いちいちトウミを見ながら文章を書くのも難しいです。こうしたものは、まず書いて、後でレベル分析を行い、必要ならば書き直す、語注を付けて解説する、ということになります。

こうしたときに小社で利用しているのが、油谷幸利先生のウェブサイト「韓国語総合学習館」の中にある「韓国朝鮮語文レベル解析」です。このサイトは分析したい韓国語文を貼り付けるか打ち込み「分析」ボタンを押すことで、韓国語文が形態素別に分解され、各形態素(単語や文法項目)の語義や種類、レベルが示されるようになっています。

■韓国語総合学習館(韓国朝鮮語の森)
http://korean.webcrow.jp/index.php

■韓国朝鮮語文レベル解析
http://koreanlexis.webcrow.jp/Analyze/analyzeLevel87.php

同音異義語の存在や解析の仕方によって分析結果が何通りか示されることがあるので、その場合には手動で適切な語を選択する必要があります。たとえば「선생님 말씀을 잘 들으세요.」という文を分析してみます。「들으세요」の部分だけ見ると、

□듣다01 動詞26:ㄷ変則 聞く・効く 2
□듣다02 動詞26:ㄷ変則 こぼれる 6
□듣다03 動詞26:ㄷ変則 匂いを嗅ぐ 6
□으시 補助語幹 尊敬 2
□어요 略式丁寧体語尾 平叙文・疑問文・要求文 1

のように分析されるので、不適切な語のチェックを外して、「選択表示」をクリックすると下記のような正しい分析結果が示されることになります。

□선생님 名詞 先生 1
□말씀 名詞 おことば 2
□을1 対格助詞 を 1
□잘01 副詞 よく・上手に・十分 1
□듣다01 動詞26:ㄷ変則 聞く・効く 2
□으시 補助語幹 尊敬 2
□어요 略式丁寧体語尾 平叙文・疑問文・要求文 1

ここでのレベルは「1=5級、2=4級、3=3級、(中略)、9=1級・外国人名・外国地名+接尾辞」といった具合に、ハン検の出題範囲を基本に設定されており、この例文はすべてハン検4・5級レベルの単語・文法だけ使われていることが分かります。さらに、解析結果として現れた各語をクリックすると、リンク先のWeb辞典に飛び、語義説明と用例を参照することもできます。

そしてこの解析結果は、画面上でコピーして、そのままの形でエクセルのシートにペーストすることが可能です。つまり全例文について同じ作業を行えば、その本の例文で使われている全単語・文法項目のリストが出来上がります(重複文を省く必要はありますが)。

実際小社で単語集を作る際には、見出し語から訳、関連語、例文、例文訳にいたるまでデーターベースで管理をしていますが、こうした分析結果を同じデーターベースに取り込みます。こうすることで、初出例文や初出ページ、本や章の中での出現回数(頻出度)などをボタン1つでチェックできるようになります(エクセルでもかなりのところまでできるはずです)。逆にリストを参照して再編集を行うことで、そのレベルで必須となっている文法項目をまんべんなく例文に埋め込むことも可能です。

韓国語を教える立場でも、K-POPの歌詞を分析していってK-POPの「コーパス」を作り、それを使った授業を企画する、または受講生や生徒の方に提供するといったこともできるのではないでしょうか。

なお「韓国朝鮮語文レベル分析」はサイトよりも下記リンクからダウンロードできるソフト「韓国語学習辞典(Windows版のみ。無料版/有料版)」のほうが、分析できる構文が多いとのことです。小社のパソコンはすべてmacなので試すことができませんが、ご参考まで。

■韓国朝鮮語文レベル分析ソフトダウンロード
http://koreanlexis.webcrow.jp/Vector/index.php

最後に、ここに紹介したレベル分析はごく一部機能であって、油谷先生のサイトおよびソフトには、韓日・日韓辞書に始まり、レベル別四択語彙クイズ、レベル別用言活用形練習、クロスワードパズル、タイピング練習のようなeラーニングコンテンツまで、さまざまなコンテンツが含まれていますので、ぜひ一度ご覧になっていただきたいです。

通信343 「本年もありがとうございました~2020年を振り返って~」阪堂千津子

【週刊ハンガンネット通信】第343号 (2020年12月31日発行)
本年もありがとうございました ~2020年を振り返って~
阪堂千津子
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2020年も残すところあと数時間。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

年末のあわただしさはいつもと変わりませんが、今年は一年を振り返ると「コロナ禍」という文字が浮かんできます。1年前の今日を振り返ってみると、まさかこんな年になるとは、思いもよりませんでした。

自粛、オンライン、ハイブリッド、愛の不時着、BTS, NiziU・・・こうして今年一年に流行した単語を思い出すだけでも、この1年間の韓国語教室には、いろいろな困難と転機が訪れたことがわかります。このハンガンネットメーリングリストでも、会員の先生方が様々な工夫と努力を重ねて、この時期を乗り切る様子を知ることができました。困難な時期にこそ、それをどう乗り切るかが重要なんだ、と改めて思いながら、楽しく読ませていただきました。そして、勇気と元気もたくさんいただきました。改めて御礼申しあげます。

実はハンガンネットは創立10年を迎え、節目となる2020年の初めに新体制を整えて1年の計画を立てました。残念ながらその計画は、コロナによって志半ばで断念せざるを得なくなりました。もっと創意工夫をすれば、計画通りやり通せたかもしれません。ひとえに代表の力不足であったことを心からお詫び申し上げます。しかし、数回ですが今年開催したオンライン形式のハンセミでは、全国に会員をもつハンガンネットにとってオンラインが理想的な開催方法であることが確信できましたし、初めて試みた「オンラインお茶会」では、会員同士が気軽に新しいつながりを持つことができた画期的なイベントであったと思います。

来年度はこれらのイベントを引き続き開催しつつ、さらにもっとみなさんに寄り添った活動ができるように頑張りたいと思います。早速、2月にはハイブリット授業を題材にした前田先生のハンセミが開催されます。オンライン形式ですので、地方の会員の方にも気軽にご参加いただけると思います。どうかふるってご参加ください。来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ワクチンが普及しても、元のような生活に戻れるまで、あと2,3年はかかると予測されています。もしも以前のような世界にまた戻れたら、みなさんはまず何をしたいですか。

私はまた、みなさんの教室にでかけていって、直接お目にかかりたいと思います。きっとそのころには、韓国語教室の在り方がまた大きく変わっているかもしれませんね。その状況にうまく適応してご活躍しているみなさんの姿を、ぜひ拝見させていただきたいです。

みなさん、今年一年、本当にありがとうございました。
そして、来年もお体に気をつけて、お元気でお過ごし下さい。

새해 복 많이 받으세요.

ハンガンネット世話人代表
阪堂千津子

通信342 「私の韓国語講師・奮闘記28 貯金で話す韓国語」宮本千恵美

【週刊ハンガンネット通信】第342号 (2020年12月21日発行)
私の韓国語講師・奮闘記28「貯金で話す韓国語」
宮本千恵美
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ある先生からのアドバイスで、昨年からブログを始めました。
私の奮闘記と言う題名から、ブログで公開してみたらどうかと言うご提案でした。
自分の教室の宣伝にもなりますし、始めてみようと・・・まだまだ観覧数も少ないですが、のんびり続けております。
私のブログは韓国語に対する語彙や文法解説などは全くなく、講師生活の中で感じたことや考えをつらつら書いております。
最近感じたことを書いたブログの内容をここに書かせていただきたいと思います。
※ブログの書き方と少し変えてあります。

これは最近教室で感じたお話です。
私の元には独学者が来ることもあれば、留学経験者も訪ねてきます。
留学経験者だと聞くと上手なのではと期待してしまいます。
つい最近、1年間留学したという方にもお会いしましたが、ご本人曰く韓国語が抜けていくとお悩み中でした。
でも帰国したのは今年の6月だというので、そんなすぐ忘れるかと思いもしましたが、答えは簡単に出ました。
それは日本で韓国語を使う頻度がとても少ないということ。

大概は使ってないとか、現地の人とチャットなんかでは話すことがあっても、
結局はどんどん少なくなっていきメッセージだけになり…なんてこともよく聞きますし、私自身もその経験があります。
帰国すると忘れてしまうリスクは誰にでもあります。

またもう1つの傾向として、題名の通り「貯金で話す韓国語」。
簡単に言えば、残っている残高(韓国語)で話す、と言うことなのですが、話せてるのではと思うかもしれません。
しかしそれは話せていると言っても、よく使う文法・表現に助けられているだけで、伸びることがないのです。
そしてどんどん、一定の言い方しかできなくなったり、同じような文法を使うだけになったり。
実際は韓国にいた時のほうがもっといろいろな言い方をしていたと思います。
でも帰国すると、使う頻度が減る、それに伴って話す言葉も減り残ったもので話そうとなっていきます。

そこで維持しようと韓国人に会って何とか・・・で維持できれば良いのですが、維持できていない人がとても多いです。
例えば、毎日嫌でも韓国語を話す環境と、自分のしたい時にだけ話す韓国語、
どちらがが伸びるかと言えば断然前者ではないでしょうか。
でも日本にいる限りその環境を作ることは容易な事ではありません。

では、母語でない言語を教えている先生はなぜいつまでも話せるのか?
これも答えは簡単で毎日使うからです。
今日韓国語が嫌だと思っても、仕事で使わなければいけません。
韓国語で資料を作らなければいけません。
韓国語で話さなければいけません。
仕事として使っている以上は、維持しなくてはいけません。
少し留学の時と状況が似ています。
それが嫌だと思っても逃げられません(笑)

では、留学経験者などの学習経験者たちのどうしたらいいのでしょうか。
勿論教室に通うもありですし、韓国人の友人でも恋人でも作り密に連絡を取り合い話す機会を作るのもあり。
同じようなレベルの人たちで集まって話す機会を作るのもあり。
本人が望まなければ、そのレベルでい続けるのも勿論ありです。

でもやはり上達したいと思っている気持ちはどこかにあったり、周囲の人たちが向上していく姿を見て、
しておけば良かったと後悔することもあるでしょう。
また自分の学んだことを失いたくない・維持したいときは少なからず学習は続けるべきだと思います。
必ず教室に通うだけが良い方法とは言いませんが、
一人での学習継続が難しい人は教室や最近たくさん開催されているオンライン授業への参加するなど、
継続できる環境を作ったほうが良いです。
語学の学習は終わりはありません。
しかし一生続けられることがあるって、なんだか素敵なことだと思いました。

このブログは教室以外にも中上級者や留学経験者などの会話の場を作り、
自分自身の韓国語の維持のためにもカフェを開設した時に参加した受講生のことを書きました。
留学経験やワーホリの経験があり韓国の友人と話してはいましたが、
本人曰く「長い文章」、「自分の意見」もうまく言えない、また聞き取りも十分ではありませんでした。
自分のできる範囲で会話をしていたようですが、上達したいという思いがあり、もう1度学習を再開しました。
でも留学経験者ということで、答えるスピードは母語話者なみで、今からどれくらい伸びるかとても楽しみな生徒です。