通信324 「ウイズコロナ時代の韓国語教育」 前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第324号 (2020年6月22日発行)

ウイズコロナ時代の韓国語教育
ミレ韓国語学院 前田真彦
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この2か月で韓国語学習を取り巻く環境がすっかり変わってしまいました。オンラインの便利さを体験した講師と受講生はもう後戻りはできません。
全国(正確には世界中)の学習者を対象にできるため、韓国語教育・学習の可能性が一気に広がりました。今後の韓国語市民講座の在り方を考えたいと思います。

1、オンラインの敷居をもっと下げる取り組み
2、ハイブリッドに対応できる機器と技術
3、教材授受のシステム化

1、オンラインで参加しやすい単発の講座、無料体験レッスン、イベントなど、オンラインの敷居を下げる工夫が必要です。単発イベントも、単発ではあるもののできるだけシリーズ化したものが次への受講につながるように思います。ミレの場合、定期的に単発の「音読ジム」(無料・有料もあります)や「ウェビナー対談」などを実施して、オンラインの敷居を下げる試みをしています。

2、教室と同時進行
ミレでは「ハイブリッド」と名付けていますが、「教室オンライン融合型」、「教室オンライン同時進行型」など命名はいろいろありえると思います。教室に3人、モニターの中にオンラインで受講する人が1人というイメージ(人数の比率は逆もあり得ます)。指名や発言、発音の批正、ペア学習など、教室に参加しているのと何ら違和感なく進行できるよう、モニター・スピーカー・マイク・プロジェクターなどの機器が必要になります。できればカメラも講師と教室全体が見える2台で、2アングルの設定が好ましいと思います。凝りすぎる必要はありませんが、ちょっとした工夫で、教室とオンラインが融合できます。教室参加者とオンライン参加者のどちらかにより多くのストレスがかかることのないよう配慮と技術が必要です。
これには研修が必要です。ミレでは「メアリの会」でオンライン授業の技術を研鑽しています。教室授業とは違った、ちょっとした技術の研鑽と交流です。次回は7月12日17時30分から実施します。

3、教材授受のシステム整備
教室受講生とオンライン受講生の教材の配布・回収・添削なども、平等に実施できる工夫が必要です。講師個人の力量に任せるのでははく、学院全体のシステムとして確立していく必要があります。教育技術・工夫に関する話し合いと交流が今ほど必要な時はありません。

オンラインの導入によって、早朝や夜の授業も可能になり学院の授業が活性化しました。講師もリモート(自宅)授業の実施が可能になり、ミレに勤務できる講師ではないリモート講師も可能になりました。

今後は、他学院(講師)とのコラボ授業、交流授業、交換授業、ゲスト授業など様々な在り方も考えられます。

韓国語教育・学習の可能性が広がり、受講生同士のつながりも広がり、今後のますます学習・教育活動が活発になっていくと予測できます。

教える側が、このような流れに遅れることなく、日々、新しい技術を身に付け、交流し合い、高め合っていきましょう。