通信399 「ポストコロナの授業運営(後編)」加藤慧

【週刊ハンガンネット通信】第399号(2022年7月18日発行)

ポストコロナの授業運営(後編)
加藤慧
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コロナ禍でどのように授業運営をしてきたか、今後の展望についてなど、最近考えていることを前回から二回に分けて書いています。

前回はプライベートレッスンについて書きましたが、今回は大学の授業についてです。コロナ禍では遠隔授業としてオンデマンド授業を行ってきました。授業資料を配信し、学生が課題をオンラインで提出する形式です。動画は編集作業に時間と労力がかかりすぎると考え、教科書に解説を細かく書き込んだ資料を作成しました。この資料の評判がよく、学生の理解度・満足度ともに高いものでした。もちろんこれも大変な労力がかかりましたが、教材として自分の財産になったと感じています。

今年度より対面授業に戻りましたが、一部オンラインの形式を維持しています。解説や発音練習など、対面での効果が大きいと考えられるもののみ行い、残りの時間はオンデマンド用の資料を活用し問題演習をして、オンラインで提出してもらうかたちです。提出時にフィードバックを入力してもらうことで、コメントペーパーに記入してもらっていた頃より管理もしやすくなりました。

また、小テストもGoogle formを使って、教室でオンライン形式のまま行っています。採点と集計の手間が省けて、その分の時間を授業準備に回せるようになりました。

今後取り入れたいと考えているのは、同様の形式での期末試験の実施です。筆記試験の代わりにキーボードの入力で回答してもらうことを念頭に置き、課題提出の際に練習しています。スマホやPCでの韓国語入力ができるようになれば、今後いろいろな場面で役に立つと考えるためです。もし導入することになれば、またこちらでご報告させていただきます。

語学学習におけるオンラインの有効性はすでに様々なところで言われていますし、私のような地方在住者にとっては、いままで考えられなかったほど多くのイベントや講座に参加できるようになったという(翻訳講座を受講中です)良い面もありました。再び感染が拡大しつつあるとはいえ、ポストコロナの時代を迎えつつある今、オンラインの良さは残したままオフラインとうまく組み合わせて、最善のかたちで良い授業が提供できればと思っています。

通信394 「ポストコロナの授業運営(前編)」加藤 慧

【週刊ハンガンネット通信】第394号 (2022年6月13日発行)

ポストコロナの授業運営(前編)
加藤 慧
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アンニョンハセヨ! 韓国語講師の加藤慧です。今年度の「ハンガンネット通信」執筆メンバーに加わらせていただきました。一年間よろしくお願いいたします。

仰々しいタイトルになってしまいましたが、自己紹介も兼ねて、普段の授業の進め方、特にコロナ禍でどのように授業運営をしてきたか、今後の展望についてなど、最近考えていることを二回に分けて書いてみたいと思います。

私はオンラインでプライベートレッスンを行う傍ら、仙台市内の二つの大学で非常勤講師を務めています。最近は出版翻訳にも挑戦中です。(訳書に『僕の狂ったフェミ彼女』、共訳書に『なかなかな今日 ほどほどに生きても、それなりに素敵な毎日だから。』があります)

コロナ前にはカフェやレンタルスペースでプライベートレッスンを行っていましたが、仙台以外の学習者さんとも出会いたいという思いで、2018年からオンラインでのレッスンもスタートしました。そのおかげでコロナ禍でもスムーズにオンラインへの移行ができたと思っています。

個人的な感触として、プライベートレッスンに関しては、オンラインの方がむしろメリットは多いと言えるのではないかと感じています。ZOOMの画面共有や音声共有などの機能を駆使することで工夫した授業ができますし、ご自宅から受講できることによる受講生の満足度も高いです。お仕事の都合で他県に引越された方にもレッスンを継続していただくことができました。このような理由で、今後もオンラインのみで運営する予定です。

授業にもよりますが、基本的には教材を画面共有して書き込みをしていき、それを保存した画像を授業後に送っています。教材への直接の書き込みは文法はもちろん、イントネーションが特に伝えやすく、メモし忘れた部分なども後から確認でき、復習もしやすいと好評です。

プライベートレッスンでは受講生同士の横のつながりを作りにくいことが課題ですが、最近ではSNSで受講生同士の情報交換や、刺激を受け合う様子をうかがうことができます。学習者のニーズを把握するために、交流や勉強の様子、感想のチェックなどは今後も欠かさずに行っていきたいところです。

以前は交流会として定期的にみんなで韓国料理を食べに行ったりしていました。感染状況がもう少し落ち着いたら再開したいと考えています。また、現在は日本全国、そして世界各地から受講してくださっているので、オンラインでの交流の場を設けてみるのも楽しいのではないかなと思ったりもしています。

次回は大学での講義について書きたいと思います。