通信420 「『English Journal』休刊のニュースに触れて」ペ・ジョンリョル

【週刊ハンガンネット通信】第421号 (2022年12月15日発行)

『English Journal』休刊のニュースに触れて
株式会社HANA ペ・ジョンリョル
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私が以前勤めていたアルクという出版社から出ていた『English Journal』という雑誌が休刊するとのニュースに接しました。同社のリリースには次のように記されていました。
「「使える英語」「生きた英語」にこだわった本誌は、希有な教材として多くの英語学習者から支持されました。しかし、雑誌市場が加速度的に縮小する昨今、紙の定期刊行物として維持することが困難となり、休刊を決定した次第です」
実は同社ではこれに先立ち、「1000時間ヒアリングマラソン」という通信教講座の終了も決定しています。これらは50年前から先進的な英語教材を提供してきた同社を象徴する商品でもありました。
実際に日本国内で英語を熱心に学んだ人の中には、この二つの教材のお世話になった人が少なくないと思います。20年以上前、朝鮮高校の英語教師だった私も数年にわたってこの通信講座を受講していました。英語圏から非英語圏まで多様な分野の人々への英語インタビュー音声を収めたカセットテープ、その音声を書き起こした記事と対訳の冊子、さらに『English Journal』が毎月送られてきました。当初の実力ではナチュラルスピードの音声に全くついていけず、何とか聞き取れるようになろうと、テープがすり切れんばかりに何度も聞いたものです。
後日私がこの出版社の入社試験を受けたのは、これらの教材を通じてこの出版社に強い信頼を寄せていたからに他なりません。幸いにも英語の編集者として中途採用された私は、ここで本の仕事をゼロから覚え、2002年に『韓国語ジャーナル』という雑誌を創刊しました。『韓国語ジャーナル』では生きた韓国語にこだわりました。出演者が原稿を読み上げるのではなく、台本を基にインタビューや対話、トークを行う、ラジオ番組形式の韓国語音声を付録CDに収め(ただし司会・進行は、標準的な韓国語を駆使するプロのアナウンサーです)、それを書き起こした原稿と対訳を提供しました。このように手加減のない自然な韓国語を聞かせる教材は当時としては他に例のないものだったと思います。これらの発想の源泉はすべて先ほどの「ヒアリングマラソン」『English Journal』にありました。現在の私の出版社から出ている『hana』でも、CDがMP3ダウンロードへと形を変えはしましたが、生きた韓国語を聞かせるという音声のコンセプトをそのまま受け継いでいます。
この通信講座と雑誌がなかったら、『韓国語ジャーナル』『hana』は間違いなく生まれていませんでした。『韓国語ジャーナル』の創刊から今日までの20年間ずっと韓国語出版の世界で生きてきた私も、これらがなかったらどんな違う人生を歩いていたかなと思うときがあります。

通信419 「アイケーブリッジさんの年末イベントで感じたこと」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第419号 (2022年12月12日発行)

アイケーブリッジさんの年末イベントで感じたこと
ミレ韓国語学院 前田真彦
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10日(土)アイケ―ブリッジの年末イベントを見学させていただきました。
ゲーム、スピーチ、先生方の座談会、字幕翻訳、翻訳コンクールの表彰、そして、同時通訳のパーフォマンスなど、多彩な内容。
そしてリアル参加、ZOOM参加、録画による発表など、多様な参加・発表の形態を見ることができました。

それぞれレベルが高く、普段から先生方が受講生をしっかりと鍛えているのがよく分かりました。

以前、アイケーブリッジのスピーチ大会に寄せていただいたときに
「その学院のドアを入れば、その学院の普段の教育が分かる。アイケーブリッジさんは知的でエレガントだ」と講評で話させてもらったことがあります。
興味意味深いことに、ZOOMによる視聴でも、そのことを感じました。
その学院のカラーはオンラインでも出るのですね。

ミレ韓国語学院も17日(土)13時から、スピーチ大会です。
「年間行事」についてハンガンネットで報告したことがありますが、
年間行事は、その学院の普段の授業の総まとめのような位置づけです。

ハンガンネットセミナーのような発表の場も定期的にあるのが望ましいですが、
それぞれの学院の年間行事や普段の授業の見学など、「学び合いの時間」があってもいいですね。

幡野先生、アイケーブリッジの先生方、ありがとうございました。

通信418 「ファンミ」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第418号 (2022年12月5日発行)

ファンミ
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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先月11月19日に韓国女優パク・ウンビン 박은빈 のファンミーティングに行ってきました。
今年の大ヒットドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 이상한 변호사 우영우」の主人公ウ・ヨンウ効果で追加公演も出て、当日の会場、府中の森芸術劇場どりーむホールは満員の熱気に包まれていました。

パク・ウンビンさんのデビューは4歳で、もはや芸歴27年であるとか、ウヨンウ・ドラマの最初の回転扉のシーンは撮影に3日間かかった、などなど、初めて知るエピソードに驚き、そしてなんといっても、素のパク・ウンビンさんが半分ほどウ・ヨンウぽくてその絶妙な雰囲気がかわいさ倍増でした。

これまで様々な役どころで魅了してきたパク・ウンビンさんはここまでファンでいてくれた人たちに対し、ドラマ「ウヨンウ」のおかげでやっと皆さんに会いに来ることができた、と感無量の様子でした。

また私自身は韓国芸能人のファンミーティングは初参加で、そのフォーマットも見どころでした。

パク・ウンビンさんの現在の心境を2択で選ぶクイズ。
会場の全員が立ち上がり、観客は2択を〇×のポーズで選択、パク・ウンビンさんが選んだほうでなければ着席でそこでゲーム終了。パク・ウンビンさんが選んだほうと合致すれば勝ち残り、立ったままで次の問題に進めます。
こうしたやり方でも10問ほどで2千人の中から勝ち残りプレゼントがもらえる3人まで絞れるのも、なるほど、数学的にそういうものなんだあ、と感心していました。

早々とゲームに敗退した私は会場で出題された2択問題をすべてメモしました。
これを今後授業で使おうと思ったからです。
「さあ、パク・ウンビンと同じ性格の人は誰だ?クイズ!」
「きょうからあなたもパク・ウンビンになれるクイズ!」などの方法でやると盛り上がると思います。
また韓国語語彙の増加効果も期待しています。

それではここで最初に出題された一問を紹介します。
パク・ウンビンさん、次のドラマは2択ならどちらを選ぶ?
みなさんも選んでみてください。
로맨스 vs 코미디

答えは、次回の私の執筆の折に書きますね。^^

通信417 「大きく変化しつつある韓国の企業文化」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第417号 (2022年11月24日発行)

「大きく変化しつつある韓国の企業文化」
株式会社HANA 浅見綾子
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韓国語を学んだその先は?
将来韓国語を使って仕事をしたい、今の会社で韓国に関連した部署に異動したい、など将来韓国語を使って仕事をしたいと思って勉強している方は多いかと思います。そこで12月発売『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 46』の特集は「初めてのビジネス韓国語」。その原稿を読んでいて感じたのですが、どんどん発展している韓国、当たり前ですが企業文化もかなり変わってきているようです。

ご存知の先生方も多いかと思いますが「수평적 호칭 제도(水平的呼称システム)」の導入です。既存の役職をなくし、役職員間の呼称を프로、님などに統一させる制度で、CJグループが2000年に님の呼称を初めて導入したのを皮切りに、ここ数年にわたって韓国の大企業を中心にフラットな組織文化を目指して本格的に導入され始めました。

チーム長、グループ長、役員などに限って例外的に役職を呼ぶことが許されているようです。制度導入当初は新しい呼称に慣れず、既存の呼称を交ぜて呼んだりもしていましたが、現在ではかなり定着してきているそうです。昇進の可否も本人以外には公開しないほどだとか。

他には、同僚の結婚式のご祝儀の値段。
結婚式に参加する場合は5万、7万、10万ウォンのどれかを出せばよいですが、親しい関係なら7万ウォン、二人で行くなら10万ウォンを。数年前より食事代が上がり、一人当たりの食事代が5万ウォンを超える式場が多いため、ご祝儀の金額も少し上がったそうです(もちろんソウル以外で状況が異なる、企業によっては当てはまらない場合もあります)。

ドラマ「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~(검색어를 입력하세요www)」(2019)は変化しつつある韓国企業文化のことがたくさん題材にあげられています。とても参考になりますので、ぜひ先生方にも見ていただきたいドラマです。ネットフリックスで見ることが可能です。ちなみに『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 44』の学習連載「ドラマで伸ばす韓国語」でも「恋愛ワードを入力してください」を取り上げ、聞き取り問題に、役職を付けずお互いのニックネームを紹介し合うシーンを取り上げています。ぜひ『hana Vol. 44』をご購入頂き、ドラマページを学習素材としてもお使いください。最後は営業になってしまいました。すみません!

hana44_drama

通信416 「 発音うまくなりたい」寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第416号 (2022年11月21日発行)

発音うまくなりたい
寄田晴代
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12月4日(日)13時からのハンガンネットセミナーは「音声添削実習」です。
受講生の発音指導のための音声添削を、ワークショップ形式で前田真彦先生と一緒にやってみます。

ここで、自分は発音をどのように学んできたのか思い出してみました。
私が韓国語を勉強し始めた頃は、本屋に行ってもテキストが2~3種類くらいしかなく、音声教材もありませんでした。それで、もっぱらテキストを書き写しまくり、単語を書きまくり、勝手に音読しまくり、という方法で独学していました。大学の授業中も、授業と全く関係ないハングル文字をひたすら書いている私の手元を見て「それ何?」と隣の席の人によく聞かれたものでした。

文法や単語はどんどん覚えていい調子だったのですが、音声教材なしに勝手に音読を続けたため(だと思います)自由気ままなイントネーションと発音を身につけてしまいました。
大学生の頃は年に2回、毎年韓国でボランティア活動に参加し韓国人の友人もたくさんできていました。彼ら彼女らと韓国語で話すときは未熟ながらもそんなに困らなかったので、イケている、でもなんか違うかも私の話し方、と思っていました。
通じるけれど、ときどき尋ね返されたり、少し話すとすぐ日本人だとバレる自分の韓国語をなんとかしたいと思っていました。ネイティブスピーカーのように格好よく話したかったのです。

韓国語の抑揚や発音についての書籍に出会うのはそれからずっと後のことです。
何の知識もなかった私が思いついたのは真似することでした。聞こえる韓国語をとにかく真似する。歌を真似して歌うように、音の高低から強弱から真似する。それをしつこく続けていました。
韓国に住んでいたときは、地下鉄やバスの中で聞こえる会話も真似してぶつぶつつぶやいていました。(これが癖になって日本語で話しかけられても真似をしてオウム返しに答えてしまうという変な時期がありました)

ただ、この方法の欠点は、本当に同じように話せているのか、録音して聞いてみないとわからないところです。そして、どうやって同じ発音になるのかを勘に頼って試行錯誤するので、時間がかかります。
それでも、真似しようと一生懸命聞くことにも集中した結果、韓国語を話すときのリズムや日本語と違う息の出し方などに気づくことができました。(今でも韓国ドラマを見ながらつい真似してしまい、家族にうるさがられています。)

以前、韓国語の単語を読み上げて、同僚の韓国人の先生たちに発音をチェックしてもらったことがあります。
ㅇやㄱ の終声を指摘されるかと思っていたら「『감자』 のㅁが甘い」と言われ、自分じゃわからんもんやな~と改めて思いました。そう、誰かに指摘されなくてはわからないのです。

また、自分が上達するためにあれこれ工夫し努力できても、人を指導するのはまた別物ですよね。
発音をことばだけで説明するのはなかなか難しいと感じています。
受講生が納得できるように直すべきところを気づかせ指導するのに、音声添削をうまく活用できるようになれたら指導しやすくなるのでは、と思っています。

12月のハンガンネットセミナー、みなさまのご参加をお待ちしています。

通信415 「’맵다’ と〝辛い〟」加藤慧

【週刊ハンガンネット通信】第415号 (2022年11月7日発行)

‘맵다’ と〝辛い〟
加藤慧
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日本語と韓国語の単語の意味が一対一で対応するとは限らないというのは、授業をする上でも翻訳をする上でも重要な点です。

今回約3年8か月ぶりにソウルに行ってきたのですが、改めてそれを実感する出来事がありました。

등갈비찜 のお店で、辛さを’매운 맛 / 덜 매운 맛 / 안 매운 맛’ の3段階から選ぶことができました。
皆さんはどのレベルの辛さを想像しますか?
店員さんが ‘안 매운 맛이 신라면정도예요.’ と説明してくれました。
辛ラーメンレベルを「辛くない」と表現する日本語話者はおそらくいないでしょう。
韓国人の’안 맵다’ を信用してはいけないことは知っていたつもりでしたが、ここまでとは思いませんでした。

(ちなみに’아예 안 매운 맛’ の ‘간장 맛’ もあるとのことでした)

単純に、韓国人と日本人の辛さの基準の違いととらえることもできると思います。
でも私にはそれだけではなく、「辛い」と’맵다’ の感覚には微妙な違いがあるように思えるのです。
例えば韓国語話者と同じ料理を食べていて’매워?’ と聞かれるとき、味が辛いかどうかはわかっているはずなので、それはとても主観的な質問で、「あなたにとって辛いか」を聞いていると思っています。
また、友人が香辛料の匂いを嗅いで’맵다’ と言っていたのも印象的でした。
日本語の「辛い」は、匂いにはあまり使わないのではないでしょうか。
(これは個人的な感覚かもしれないので、先生方のご意見を伺いたいです)
同じ日本語の「辛い」でも、関西地方では’짜다’ の意味になりますね。
また、ワサビの辛さは’코가 맵다’ や ‘코가 찡하다’ などと表現されます。
このように考え出すと、なかなか奥が深いです。

特に初級の授業ではどうしても、単語の持つ感覚の違いまで一緒に教えることは難しいとはいえ、常に意識しておきたいところだなと改めて感じました。

ちなみに’안 매운 맛’ の 등갈비찜 はお肉がほろほろで本当に美味しかったです!そして普通に辛かったです。

通信414 「マレー語の疑問詞」伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第414号 (2022年10月31日発行)

マレー語の疑問詞
伊藤耕一
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マレーシアに来て早いものでもうすぐ丸11ヶ月になります。
マレー語を覚えようとしているものの、日常生活では英語が通じるので、マレー語で話す機会はとても少ないです。
今日は、つい最近の買い物の時に、マレー語を話した時のことを書きたいと思います。

この前の日曜日、社員の結婚式に招待され、会社の皆さんと一緒に参加して、その後、同僚とちょっとした買い物に行きました。
目の前にある商品を見て、「『これは何ですか?』とマレー語で聞いてみよう。」と思い、同僚に聞いてみました。
『Siapa ini?』と言ってみたら、怪訝そうな顔をされました。
おかしいなと思い「『これは何ですか?』は『Siapa ini?』ですよね?」
「それは『Apa ini?』だよ。『Siapa ini?』は『こちらは誰ですか?』という意味です。」と言われました。

マレー語の疑問詞は語末の音が似ているせいか、未だに私の中に定着していないことに気付かされました。
(Apa:何、Siapa:誰、Berapa:どのくらい、Kenapa:なぜ)
「Siapa?」は会社でよく耳にする言葉で、誰かが訪ねてきた時のインターフォン越しの第一声が「Siapa?」です。
状況的に「何でしょうか?」という意味に私が思い込んでいたのですが、実際には「どなたですか?」と言っていたのですね。

その一方で「元気ですか?(How are you?)」は「Apa khabar?」と言うのですが、改めて「khabar」を調べてみると「ニュース、新しい情報、面白い情報、最近のイベント」が元々の意味であることが分かりました。
つまり、マレー人は「あなたは何か新しい情報や面白い情報を持っていますか?」とあいさつしていることになります。
当然、日本人が「おはようございます。」の元々の意味を考えて話さないのと同様に、マレー人も「Apa khabar?」の元々の意味を意識して話すことはありません。
私が浅はかだったのは、「Apa khabar?」を「How are you?」と理解し、「Apa」を「How」と誤解していたことでした。
なぜそのように誤解したのかは明確で、私が英語で書かれたマレー語テキストを使っていたことです。

今回の一件を通じて、やはり、実際に声に出して発音してトライすることは大切だなと思いました。
ひとつひとつの単語は理解したつもりでも、声に出してみると本当に理解して定着しているのかが判明するように思いました。
そして、このような小さな失敗は強烈な体験となって、二度と間違えなくなることを経験的に知っているので、これからもどんどん声に出して間違えてみようと思いました。
言葉の勉強はとても楽しい、そんなことを改めて実感した日となりました。

通信413 「新しい「シゴトの韓国語」」幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第413号 (2022年10月24日発行)

新しい「シゴトの韓国語」
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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ご存じの方も多いと思いますが、10月にNHKラジオ「ステップアップ
ハングル講座」がリニューアルされ、八田とハンナのハングルメ・チャンネル」
と題し、コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんと、タレント、
そして歌人のカン・ハンナさんが出演されています。韓国の食に関わる表現、
人々の関わりにワクワクする内容です。

そちらに私、幡野の連載「知って役立つ! ビジネスハングル」が3カ月に渡り
掲載されます。10月号は「ビジネスメールの書き方」、書店に並び始めた
11月号は「電話応対から学ぶ、ビジネスハングル」、12月号は……、
お楽しみに、となります。

執筆にあたり、自身の著書を参考にしようと手に取ってみました。
「シゴトの韓国語」シリーズは、基礎編(赤)と応用編(青)があります。
基礎編を手に取り、はっと気付いたのですが、最初の「自己紹介」で
名刺交換をしているんです。

最近、入国制限が緩和されつつあり、日韓の交流が戻りつつありますが、
「いま名刺交換をあまりしないな」と思いました。

そこで、今回の連載初回は、オンラインミーティングでひとまず顔を
合わせましょう、会社の紹介をさせてください、というシチュエーションに
なるよう設定しました。

しかし、やっぱり人と人は会うのがいいよね、というメッセージを込めて、
12月号を執筆しています。

韓国語学習者が低年齢化し、韓国語を使って仕事がしたいと思う若者も
増えてきていると聞いています。「シゴトの韓国語」も、時代に合わせて
進化、リニューアルをしていかないと、と思っています。

通信412 「親しみやすいお茶目な世宗が日本中に広がる」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第412号 (2022年10月18日発行)

親しみやすいお茶目な世宗が日本中に広がる
ミレ韓国語学院 前田真彦
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親しみやすいお茶目な世宗が日本中に広がる

私たち「架け橋人(かけはしじん)の会」が翻訳した『世宗、ハングルで世の中を変える』がクオンから出版されました。

今まで一般の人が読める、世宗やハングル創製に関する書籍が、ほとんどありませんでした。
野間先生の一連の名著もありますが、一般向けとは言えない、専門性の高いものです。

本書の特徴は、まず、フルカラーで見やすいこと。何と言っても表紙がすばらしい。
そして構成がユニークです。各章の導入には、漫画があって、読みやすいです。世宗は表情豊かで、お茶目で、親しみやすいキャラクターとして描かれています。現代の中学生2人が、タイムカプセルに乗って、世宗に会いに行くという設定だから、読んでいてわくわくします。

本編は専門的な内容ですが、詳しすぎず、ポイントが分かりやすく書かれています。
また、朝鮮時代の文献やハングルで書かれた手紙などの資料も多く紹介され、当時の文献に触れることのない私たちには貴重な資料となります。

各章の最後には、「話の小袋」というちょっとしたエピソード紹介のコーナーもあって、「漫画」「本編」「話の小袋」という3部構成にすることによってハングル創製にかかわるいろんな事柄を多面的に紹介しています。

1万ウォン札の世宗や光化門の前の偉大な世宗ではなく、民のために心を尽くして泣き笑いする人間世宗が、日本中に広く知られれば、これほどうれしいことはありません。韓国語学習者のみなさんも学習に深みがますでしょう。

一人でも多くの方に読んでもらいたい書籍です。先生方の教室でもぜひご紹介ください。

「架け橋人の会」(2005年創設)は翻訳サークルです。
この書籍の翻訳に2年半じっくり取り組み、出版にこぎつけるまで丸3年かかったことになります。

チェッコリ主催のイベントがあります。グループ翻訳の運営、楽しさ、訳語の選択など、具体的にお話します。
「翻訳サークルから出版翻訳まで続いた道」 11月5日(土)19時~20時30分

https://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/63654?mc_id=914