通信433「韓国語学習者の学習目的はさまざま」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第433号 (2023年3月20日発行)

韓国語学習者の学習目的はさまざま
浅見綾子
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韓国語学習者の学習の目的はさまざまです。たとえば、
①「留学したい」「韓国語を使って仕事をしたい」「推しの話している内容を理解したい」など、ある程度上達することを目的としている、
②「韓国語を学ぶこと自体が楽しい」「週に一回韓国語教室で仲間に会って一緒に勉強することが楽しい」「韓国語を勉強している間は他のストレスの要因を忘れられる」など上達することが一番の目的ではない、
③「ルーティンとして勉強をこなしている」「勉強の後の飲みがメイン」など別の目的がある

いろんな方がさまざまな目的を持って、一緒の教室(オンライン含む)で学びます。または独学で韓国語を勉強をします。

いろんな目的の方がいる中、上達することを目的にしている人向け(がメイン)ばかりの進め方でいいのか、悩ましいところです。

ある学習者さんがこんなことをおっしゃられていました。
「短い期間で喋れるようになる秘訣の動画がよくあったり、検定何級をとったとか、留学するとかしたとか、翻訳通訳になるとか、韓国語を勉強していると言うと、それを活かす仕事をしないともったいないと言われたり、目標を掲げないと上達しないと言われたりします。だけど長く趣味として続けている、それだけで私はいいのです。」

別段上手くなることを目指していないという方がストレスを感じず勉強できる環境を作ることも考えないといけないですし、上達を目指している方がしっかり勉強できるような環境を作る配慮もないといけないですし、悩みは尽きないですね。

通信432 「豊富な語彙」寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第432号 (2023年3月17日発行)

豊富な語彙
寄田晴代
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子どもの卒業式で、保護者代表で先生方に感謝の挨拶をすることになりました。
いざ原稿を書き始めてみると、納得のいく表現がなかなか出てきません。自分が持っている日本語の語彙量はたいしたことないのかと、ちょっと悔しくなりました。
語彙で思い出したのは、アメリカに住んでいた韓国人の友人から聞いたことばです。
「ルームメートがユダヤ人だったので、私はたくさんの英語の単語が身についた。ユダヤ人は語彙が豊富なんだ。」
それが本当か嘘か知りませんが、民族によって語彙の豊富さに違いがあるの?と驚いた覚えがあります。
こんなことばも聞いたことがあります。
「ヨーロッパの人は何でもことばで説明できると思っている。特にドイツ人。」
ほんまかいな、と突っ込みたくなりました。
日本ではことばで言わなくても「察する」という文化があり、また、寡黙なことはそんなに否定的に見られないと思います。
たくさん話す必要がなく、SNSの短いメッセージのやり取りで済むのなら、少ない語彙でも事足りるでしょう。
他言語話者と比べて、日本語母語話者の語彙が多いのか少ないのかはわかりませんが、語彙が豊富だと自分の気持ちを相手に伝えるとき、とても良いことは確かです。
先日、怒りなどの不快な感情を解消する方法として、自分の気持ちを書き出す方法があると記事で読みました。
詳しくここでは述べませんが、「筆記開示法」というのだそうです。
そして、自分の感情を豊富な語彙できめ細かく表現できる人ほど、ストレスに強く、心身の健康状態を良好に保てる事実があるそうです。
語彙力が外国語習得だけでなく健康にも関わるとは、これは真剣に語彙力をつけなくてはと思わされますよね。

通信431 「韓国の子供向け教材」加藤慧

【週刊ハンガンネット通信】第431号 (2023年3月6日発行)

韓国の子供向け教材
加藤慧
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授業で韓国の教材を使用するとなると、多くが外国人学習者向けのものになると思いますが、私は個人レッスンで、韓国の子供向けの教材を利用しています。
小説やエッセイなどを読むにはまだちょっと早いくらいのレベルの受講生の方から大変好評です。

慣用句レッスンにはこちらの本を使用しています。

□문향숙 <국어 실력에 날개를 달아주는 우리말 관용구>(계림북스)

他にも、最近見つけて面白かった慣用句の教材をご紹介します。

□박수미 <초등 선생님이 뽑은 남다른 관용어>(다락원)
□곽영미 <도대체 뭐라고 말하지? 알쏭달쏭 관용 표현>(한솔수북)
□이규희 <오지랖과 시치미와 도루묵을 찾아라! 전통문화 속에 숨어 있는 재미난 우리말>(그린북)

韓国史レッスンでは、こちらの教材を一緒に読んでいます。

□황은희 <그림으로 보는 한국사 1~5>(계림북스)

絵も豊富ですし、比較的平易な韓国語で書かれているので、中級以上であれば十分読むことができます。

上記の本はいずれも電子書籍で日本からも簡単に入手できます。

子供向けとはいえ、検定試験上級レベルの単語も出てきますし、韓国の生のテキストを読めているという達成感を味わいながら、興味を持って読んでいただくことができるので、生きた韓国語が身につきやすいと感じています。

今後も面白そうな教材があれば、積極的に取り入れていきたいと思っています。
先生方のおすすめも、もしありましたら教えていただけるとうれしいです。

通信430 「電子帳簿保存法」伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第430号 (2023年2月27日発行)

電子帳簿保存法
伊藤耕一
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今回は電子帳簿保存法について書いてみたいと思います。
こちらは前回書いたインボイスとは異なり、消費税の課税非課税は関係なく、個人を含む全ての事業者に影響があります。

これまでは「電子的に受け取った帳票類」を「電子的な形式のまま保管」しても「印刷して保管」してもOKでした。
ところが、来年2024年の1月1日以降は「電子的に受け取った帳票類は、電子的な形式のまま保管」しなければならなくなります。
※今回の通信の下書きをした後に「相当の理由がある場合は紙保存も事実上容認することを検討中」との情報を見つけました。「検討中」とのことですので「もし容認されなかったらどうしなければならないのか」という視点でお読みいただければと思います。

保存の手段としては電子帳簿等保存、スキャナ保存、電子取引の3つがあり、整理すると次のとおりです。
①パソコン等で作成した帳簿書類を電子データで保存する「電子帳簿等保存」
⇒自分で電子的に作成した帳簿や請求書控えや領収書控えを紙に印刷することなく電子的に保存しておくことができます。
②紙で受け取った書類をスキャン/撮影して電子データで保存する「スキャナ保存」
⇒他社や取引先から受け取った紙の証憑類をファイリングすることなく、スキャン/撮影により電子的に保存しておくことができます。
⇒要件さえ満たせば、スキャン後の紙の証憑類は捨てることができます。
③メールやECサイト等で受け取った取引情報を電子データで保存する「電子取引」
⇒例えば〇mazon等のサイトで電子的に取得した請求書や領収書等は印刷してはならず、電子データのまま保存することが求められます。

上記のうち①と②は任意なのですが、③は強制であることに注意が必要です。

また、事業主として「事務処理規程」を作って用意しておく必要があります。
規程などと聞くと面倒そうですが、下記国税庁のページからダウンロードして自分の名前や法人名を書いて作っておけばOKとのことです。
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/0021006-031.htm

最近よく見るテレビCMの「いよいよか!」は上記のことを指しています。

ここまでは、昨年のうちに下書きしてあったのですが、上記※印に書いたように、下記の情報を発見しました。
税務当局の本来の方向性は上記のとおりだったのですが、昨年11月に当局がやや軟化し「相当の理由がある場合」は、当面③は紙に印刷して保存しても良いことになったとのことです。
https://www.youtube.com/watch?v=cBwZDBdw7EQ

「相当の理由」とは「会計ソフト導入が資金的に難しい」といった理由でも良いそうです。
そういうわけで今までどおりのやり方でもOKになりそうですので、電子帳簿保存法に対しては、今すぐ何らかの行動を起こす必要はないように思います。
しかし、遅かれ早かれ③の紙印刷保存が禁止になることは予想できますので、徐々に電子データ保存に慣れたり移行したりすることはお勧めしたいと思います。

電子帳簿保存で当初言われていたのは「日付・取引先名・金額の3情報が検索できれば良い」だったので、私の場合は下記のような感じで保存してきました。
image
しかし、売上5,000万円以下の事業者はこの検索情報の記載も不要になるとのことで、これまでの私の手間は何だったのかと思ったりもしました。

いろいろと書いてきましたが、個人で売上5,000万円は相当な水準なので、おそらくハンガンネットの会員の皆様のほとんどは電子帳簿保存法を今のところはいったん無視できるものと思います。

今回のテーマは、結果的には今までどおりのやり方でも良くなったようで、今後の経理処理の参考にしていただければと思います。
今回も「上記は税務当局との見解と合致しない可能性があることをご了承ください。」と申し添えます。

通信429 「今後の語学学校の在り方は~移転します」幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第429号 (2023年2月20 日発行)

今後の語学学校の在り方は~移転します
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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当校の入る虎ノ門一丁目地区が、東京都の都市開発区域に指定され、3月頭に移転することになりました。もう4年以上前から話があり、しかしその後のコロナ騒動などで延びに延びて、やっと移ることになりました。

移転先は、長く通ってくださる近所にお勤めの受講生や講師・スタッフに対する変化を最小限にとどめようと、同じ通り沿いの、歩いて数分のところになります。

移転先を考えるこの間、コロナ禍があり、語学学校の在り方についていろいろ思考するきっかけになりました。

極端なことを言うと、すべてオンライン授業にし、講師・スタッフもすべて在宅勤務にすれば、高い家賃を払って都心に事務所兼教室を構える必要はないのです。そういう学校、ビジネスモデルはたくさんありますね。

稼働していないときの空室は本当に無駄です。家賃という大きな固定費を払わなくて済むということを選択することもできるタイミングではありましたがやはり、コミュニケーションは人と人の直接の触れ合いがいちばん、オンラインでない出会いから生まれる情報量とシンパシーを大切にしたいという原点に立ち返り、対面授業ができる従来の教室を維持することにしました。

ただ、以前ほど対面授業は多くないので、教室数は今よりも減ります。それから、対面授業ができると同時に質の高いハイブリッド授業ができるような設備も整えようと、いろいろ調べているところです。移転を機に、効率が良く、受講生にとっても便の良い環境を整えることができるようにしたいと思います。移転をし、落ち着いたころには先生方にも是非いらしていただきたいです!

移転に際し、ホワイトボード、机、椅子…不要なものが出てきました。
不要なものは引っ越し業者さんが処分をしてくださる予定ですが、必要な先生方はいらっしゃいますでしょうか…。
改めて、写真付きでお知らせしますので、必要な先生におかれましてはご連絡を頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします!

通信428 「授業ストップモーションは今後の授業研修の中心になっていく」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第428号 (2023年2月13日発行)

授業ストップモーションは今後の授業研修の中心になっていく 
ミレ韓国語学院 前田真彦
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授業の研修で、以前もやったことがありますが、「授業ストップモーション」というのがあります。授業を録画して、それを先生方に見ていただきながら、ところどころ止めて、解説を挟んで行くというやり方で進めていきます。「この活動の意図は~」「ここはこういう点を注意しながらやったのですが、意外な反応が出ました」など、録画を見ながら授業者が解説し、参加者の意見を聞いていくのです。

以前は、ビデオカメラを準備して録画しなければなりませんでしたので、それだけでも大変な手間でした。

ですが最近はZOOMで授業をしながら、録画が簡単にできるようになりました。
「この活動の仕方は有効か?」「もっといい方法はないか?」
「自分はこうしているけれど、○○先生はどうしていますか?」
ということが、具体的に教室活動を見ながら行えるようになりました。

授業実践報告は、よほど目新しいことをしない限り、教室活動の実際が分かりにくいものです。模擬授業は有効ですが、受講生役の設定など一定の手間がいりますし、先生方が生徒役ですので臨場感が出にくいです(その改善策として、「ライブ授業」をやってきたわけです)。

それに対して、「授業ストップモーション」は日々の実践をそのまま研修の材料として生かせるので、今後の授業研修の中心になって行くのではないかと思います。

<注意点>
・受講生に内部資料として研修で使わせてもらう了解を得ること。
・日々の授業の記録なので、ともすれば、狙いのぼやけた活動になりかねない。
きちんと指導案を書き、意図的に構成された授業を対象とすること。

通信427 「4年前と変わったこと」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第427号 (2023年2月6日発行)

4年前と変わったこと
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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前回の私の執筆回(第419号)で出題した「パク・ウンビンさん、次のドラマはどちらを選ぶ?」クイズの答えです。^^
로맨스 vs 코미디
彼女の選択は 로맨스 でした。^^
考えてみてくださった方々、当たりましたでしょうか?

さて2023年も2月に入り、コロナ3年度の最終授業をむかえようとしています。
私が教えている専門学校では、
2020年度の、5月に入っても新年度の授業が始められない学年、
2021年度の、まだまだ対面授業予定がオンライン授業に変更の連絡が来る学年、を経て、
2022年度はすべて対面授業で行われた学年となりました。

専門学校では2022年度はすべての授業が対面で行われましたが、ふとコロナ前には行なわれていたあることが行われなかったことに気づきました。
それは年に一度行われていた地震防災訓練です。

この3年で学校がすっかり忘れてしまったのか、あるいは訓練の必要はなしと判断したのかはわかりません。
今年度新任の先生もいたはずですが、その人たちは地震発生時の生徒への指示行動を把握して授業をしていたかは疑問です。
どうもこの3年間は明らかに大規模自然災害の備えよりもコロナにかかりきりだったような気がします。

2011年3月11日の地震の経験者は、大きな学習をしていると思われます。そしてこの日をきっかけにするならば、これから起こる災害の備えができる期間は12年が経とうとしています。

そうした中、コロナ期に起こったトイレットペーパー買い占めは、デマであるとわかっていても冷静に行動できない人々と日常を共にしているということを目の当たりにし、この人たちは2011年の大地震を経験していないのだろうか、日ごろから数日分のトイレットペーパーの備えもしていないのだろうかと思ったものでした。
ちょうどこの時期ワーキングホリデーで日本にやって来た私の教え子(日本語学科の韓国人)が、アパートに着いたもののトイレットペーパーが買えなくて本当に困ったと話していたのを思い出します。

検温は毎日行いますが地震防災訓練は久しくしなくなった学校。コロナのことばかりでないがしろにされているものに気づく時、災害発生時の対応や避難経路など、身の回りを今一度再確認してみるのもよいのではないかと思いました。

通信426 「大量の本を収める本棚」裵正烈

【週刊ハンガンネット通信】第426号 (2023年1月30日発行)

大量の本を収める本棚
株式会社HANA 裵正烈
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弊社は韓国語の専門出版社ということもあり、気になる韓国語学習書、参考になりそうな韓国語学習書があったら参考資料としてちゅうちょせずに購入しています。また弊社の雑誌『韓国語学習ジャーナルhana』のインフォメーションページで本の紹介を行っていることもあって、多くの出版社さんからも新刊の見本が送られてきます。そういうこともあって、韓国語学習書の蔵書が増えており、年末にざっと数えてみたところ1000冊を越えていました。一方で日々増えていく本をどう収納していくのかという問題があります。今日は韓国語とはあまり関係のない、本棚のことについて少し書いてみたいと思います。

今日、本棚もしくは本棚になり得るさまざまな収納棚が市販されていますが、多くの本棚の奥行きは30cm以上あります。30cmという奥行きは結構なもので、私たちの狭い室内空間をさらに狭めます。30cmという奥行きは本を収めるにも広すぎて、本を置いた前の空きスペースにさらに本や物を並べることになりがちです。すると背表紙が見えなくなった奥の本がすぐに見つからなくなったり、奥の本を取り出すのに前の本や物をまずどかす手間が生じたります(取り出した本を戻すときも、さらに同じ手間が生じます)。

市販の本棚に関する私のもう一つの不満が、木くずや紙を接着材で固めた素材(板)にあります。ケミカルで長持ちしない、大量生産・大量消費の負の象徴のようなもので、時にわざわざ木肌のプリントを表面に施したりしているのを見て、そのチープな意図に嫌悪感を感じたりもします。

まあ、後者は個人の嗜好の問題なのでさておくとして、要は、余裕のない室内に大量の本をしっかり、機能的に保管できるぴったりの商品がないと常々感じているということです。そしていい商品がないのなら、自分で本棚を作ってしまうのが自分にとっての最適解の一つということになります。

語学学習書で一般的な本の判型と左右幅は、

B6判 12.8cm(CD付きのB6変型は13.1cm)
A5判 14.8cm
B5判 18.2cm

です。雑誌によく見られる大判のA4でも21cmなので、棚板の奥行きが20㎝程度の本棚を作れば、ほとんどの本が無駄なく収まります(奥行き30cmがいかに本に合っていないか分かっていただけるかと思います)。

それで弊社では、加工しやすいシナ合板(182X91cm)を幅20cmでカットしてもらい本棚を組みました。それを階段の脇などのスペースにぴったり合わせて設置しています(写真)。写真の4列の本棚には1000冊以上の韓国語学習書が収まっていますが、同様の本棚が一つ上の階の階段とフロアにもあります(これらは韓国語学習書以外で使用)。板の厚みは最初にお金をケチって1.5cmにしたので、すべてそれで統一しましたが、これはあきらかに失敗でした。1.8cm厚や2.1cm厚にすればより強固な本棚になったのにと後悔しています。

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なお会社の棚では合板を使用しましたが、自宅の本棚は1X8(ワンバイエイト=幅18.4cm、厚さ1.9cm、長さはいろいろ)という規格の使いやすく廉価な無垢板で作りました。好きなオイルやワックスで塗装を行い、無垢材本来の木目や質感、経年変化の味わいを楽しんでいます。

多くのホームセンターでは木材カットや電動工具、軽トラック貸し出しなどのサービスを提供しています。カットしたパーツを持ち帰って組み立てるだけなら、もちろん個人によりますが、作業自体の難易度はさほど高くはないはずです(組み立ての際、電気ドリルは必須)。手間はかかりますが、同等の市販品を買うよりは費用も安く済むと思います。

以上、私の本棚についての個人的な考えと経験を記しましたが、作り方についてはあまりにアバウトな説明だったかと思います。「清く正し本棚の作り方」というサイト(https://www.todaproduction.com/books/bkshelf/bkfrm.htm)には、上記のような本棚を作る根拠や方法がより具体的に説明されており、その内容は書籍化もされています。本棚の自作に興味がある方はぜひご参照ください。

通信425 「『韓国語学習ジャーナルhana』売れ筋の特集内容」 浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第425号 (2023年1月24日発行)

『韓国語学習ジャーナルhana』売れ筋の特集内容
浅見綾子
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アンニョンハセヨ。
HANAの浅見綾子です。

弊社代表から『韓国語学習ジャーナルhana』の売上のエクセルが送られてきました。
明日会議があるのですが、何を言われるのかビクビクしております。

さて、『hana』も先日出版した最新号(2022年12月発売)で46冊になりました。
創刊号から35号までは弊社の代表が編集長を兼任し、36号からは私がバトンをもらい、現在まで『hana』の編集を担当しております。

これまでに特集した内容と売上を見ながら、よく頑張ったなあとしみじみ。
編集者はどの号も心を込めて(内心は売れてくれ~とも思いながら)作っていますが、可能であれば特集の内容に左右されず、一定量売れてくれるのを望んでいます。
そのためには読者の方に内容はどんなものであれ『hana』を買う、となっていただけるようにならなければならないので、ひたすら頑張るのみです。

これまでの特集は下記の通りで、『hana』では学習モノ(勉強法、学習情報など)と文化モノ(旅行、料理、映画)などをまんべんなく特集を組むようにしています。

hana実績

これまでの特集の中で、特に売れたものに★印を付けてみました。
★の着いているものを見るとほとんどが「学習モノ」です。
やはり『hana』は学習雑誌なので「学習モノ」が売れるのか、もしくは一般的に「学習」にはお金を出しやすいけど、「文化・趣味」に財布の紐は厳しく

なるのか。
ただ、「学習モノ」が売れるからと言って、学習モノばかりを出すと途端に学習モノまでが売れなくなってしまうという経験もしています。読者の心理を読むのは難しいものです。
売上にあまり振り回されず(そうは言ってられませんが)今後も学習者にとって有益な本を作っていきたと思います。