2022年11月の「ハンガンネットオンラインセミナー」のお知らせ

栗のコピー韓国語市民講座講師のネットワーク「ハンガンネット」が開催する11月のセミナーもオンラインにてお届けします。今回のセミナーは「音声添削実習」です。

開催日時:2022年11月3日(木祝日)13:00~15:00
開場:12時40分にZoomの部屋をオープンします
スタート:13時00分
総合司会:寄田晴代

セミナー内容:「音声添削実習」
講師役:前田真彦(ミレ韓国語学院 院長)

先生方、発音の批正、つまり受講生の発音の直し方はどのようにされていますか?
対面であれ、オンラインであれ授業の中で受講生の発音に対して指摘し、直してもらう。それだけでいいでしょうか。その時は受講生は分かったつもりでも、数日経つと、どこをどう直せばいいのか、どこが良くなかったのかが分からなくなるといったことが起こります。「発音」は消えてなくなります。そこで、今回のセミナーでは「音声添削」のポイントについて一緒に考え、実践します。反面教師として前田先生が悪い添削の典型的な例を見せます。

当日の流れ
1.「音声添削」の大切さ
実例を挙げながらポイント解説
2.実習方法説明
3.実習1 学習者の音声を2回聞いて各自評価シートに記入
4.ルームに分かれ添削した内容について話し合う
5.集合。各ルームから報告
6.音声添削のポイント整理

先生方、ぜひ一緒に音声添削のやり方、分かりやすい指導の仕方について考えませんか。

前田真彦(まえだただひこ)
ミレ韓国語学院院長。
関西大学博士後期課程単位取得。
10年間中級をさまよった自身の経験を生かして「前田式」の教授法を開発。日本語話者の強みと弱みを知り尽くした指導には定評がある。

参加条件:
・韓国語講師(これから教室を始めたいという方も、大歓迎)
・韓国語教室運営関係者、今後韓国語を教えたいと思っている講師志望者
・会員/非会員は問いません。

お申し込み:こちらからお申し込みください。
申し込み締切り:2022年11月1日(火)20:00まで
悩みや課題に思っていることや現況も一言添えてください。
参加費:1,000 円
【参加費は事前に銀行振込よりお支払いください。】
⇒振込先 paypay銀行 本店 普通 2174994 ハンガンネットマエダタダヒコ

通信409 「韓国語教室・講師に関するアンケートの報告」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第409号 (2022年9月26日発行)

韓国語教室・講師に関するアンケートの報告
株式会社HANA 浅見綾子
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8月に開催したハンガネットのオンラインお茶会の際に「韓国語学習者の座談会」をやってみました。
学習者さんからとても参考になる意見がたくさん出た反面、講師・運営側としては耳が痛い意見もたくさんあり、ある意味刺激的な時間になったのではないかと思います。

その際に、グーグルフォームを使い、韓国語教室や単発講座など何らかの韓国語の授業を受けたことがある方を対象(115人が回答)にネットでアンケートを取っていたものを紹介しました。

お茶会で紹介できなかったものも含めてここで改めて結果を紹介したいと思います。
(「◯その他」と追加してあるものがお茶会の際に紹介できなかった部分です。)

アンケートに答えてくださった学習者さんの性別です。
性別は皆さまご想像通りの結果かと思います。

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学習歴は幅広い層の方が答えてくださいました。

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【先生に関する質問】
授業を受けていて、先生に言われて嬉しかったこと、嬉しかった先生の行動など教えてください。(回答が多かった順に並んでいます)

•発音を褒められたこと(発音関連の回答多い)
•上達したね、成長したねと褒められた
•宿題や添削にコメントを付けてくれた
•勉強頑張っているね、忙しいのに頑張っているねとの励ましの言葉
•試験の合格を一緒に喜んでくれた
•基本的には褒められるとなんでも嬉しいが、自信のないところを褒められると嬉しい

◯その他
・「いい質問、ありがとうございます」 「いい表現ですね」 などの言葉が嬉しかった。
・間違えても、その間違えに至るまでの過程を理解して褒めてくださるので臆せず韓国語を話そうと努力できています。
・悩みを聞いてくれる。いつも優しい。
・つたない私の発表をきちんと聞いて下さって「完璧ですよ」とおっしゃってくださったことが嬉しかった。
・韓国に帰国した際、お土産を買ってきて下さったこと。パックや可愛いボールペン、日本にはないインスタントコーヒー、コースター、カイロなどなど。

【先生に関する質問】
授業を受けていて、先生に言われて傷ついたこと、傷ついた先生の行動など教えてください。(回答が多かった順に並んでいます)

•傷つけられたことはありません、特になし(半分近く)
•間違いを笑われた、鼻で笑われた
•何言っているかわからないと言われた、発音ができなくて疲れた表情をされた(発音関連の回答多い)
•自分だけ当ててもらえない、他の人ばかり当てる
•推しの文句を言われた、好きな俳優を否定された
•辞めた受講生の文句を言う、他人の悪口を言う。自分も言われてるんだろうなと思ってしまう

◯その他(試験関連が目立ちました)
・6級はまだスタートラインと言う。分かっているけど、何度も言わないでほしい。
・資格試験の合格を喜ぶ前に露骨に驚かれた(合格できるはずないのにの感
・TOPIKの6級を目指していることを言ったら、くすっと笑われた
・やはり強い口調で「違う!」と言われると、傷つくというか凹みます。
・韓国人の女性の先生に、男なのに韓国語を勉強している変な人だ、と言われた時。

【先生に関する質問】
授業中、先生にしてほしい配慮はありますか?(回答が多かった順に並んでいます)

•まんべんなく当ててほしい。平等にしてほしい。喋りまくる人を制してほしい(受講生の話す時間を確保)
•答えを待ってほしい。出ないときは優しくヒントをほしい
→恥ずかしかったり、難しくて話せない人に手を差し伸べてほしい
•間違いを指摘してほしい、発音指導してほしい
•先生の話が長すぎる、脱線が多い、語彙の説明が長すぎるのは気をつけてほしい
•正しい発音や答えを先生の口から聞きたい、書いてほしい

◯その他
・テキスト通りに進めるのではなく、テキスト内に出てきた単語や内容から派生したことも教えてほしい
・話のメインは韓国語にしてもらって、難しい単語だけ韓国語のあとに日本語の意味を教えてほしい。
・宿題を提出したのに先生が忘れてスルーして授業が進むと、ちょっと残念ですが、やってきていない人のことを思うと言い出せない
・文法の振り返りをもっとしてほしい
・日本語も堪能でも時々は韓国語オンリーの時間もあっても良いかなと思います。旅行に行った想定でとにかく何か言わないといけない!とか。

【先生に関する質問】
先生に求めることは何ですか?(回答が多かった順に並んでいます)

•ニュアンスの違いを説明できる
•性格の明るさ、楽しい雰囲気、元気
•知識量の多さ
•授業料に見合う授業準備と内容
•日韓文化の違いを説明できる
•根気よく待てる忍耐
•雑談と授業のバランス

◯その他
・笑顔
・具体的な授業計画を立て、それを生徒本人に伝えて合意を得て実行してほしい
・間違えようがなんだろうが、どんと来いの精神
・私の弱点をどんどん教えて欲しい
・韓国は変化が速いので、リアルタイムな韓国事情を教えてもらえるとありがたいです

【授業・指導に関する質問】
宿題はあった方がいいですか?

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宿題があった方がいい、またはない方がいい理由を教えてください。

■ある方がいい理由
•復習になるから、成長の助けになるから
•宿題がないと勉強しないから

■無い方がいい理由
•予習だけでいっぱいいっぱい
•負担が大きい。やってないと授業に行きたくなくなる

【授業・指導に関する質問】
授業の最初に、先週何をしていたかについて話すことについてどう思いますか?またその理由を教えてください。

•話す機会があるのは良い(大多数)
•コロナでどこも行けないし、毎週変化がないのでテーマを与えてほしい
•他の人の言い回しが参考になるので良い
•良いけど長すぎるのは嫌。このテーマで一人30秒とか、先生に言ってほしい。具体的な質問をしてほしい

◯その他
・思い出すことも頭の体操になるのでいいと思います
・会話の練習としてならいいと思う。作文して一方的に発表するのは話題を用意するのに苦労する。
・いいと思います。人との交流が減った今何をしているかを聞いてみたいのと、勉強になるから
・内容のない近況なら、話すのは時間がもったいない。話す動機があるものならいい。または前もって決めておいた話とか。

【授業・指導に関する質問】
発音指導はどこまでしてほしいですか?

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【授業・指導に関する質問】
文型、文法の練習は、ある程度身につくまで何度か授業中に反復して(学習した日以外でも)復習してほしいですか?あるいは、復習の時間を授業時間に持つよりも新しい項目にどんどん進んでほしいですか?

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【授業・指導に関する質問】
どんな授業・講座を受けたことがありますか?それを選んだ理由はなんですか?

・会話授業 → とにかく話せるようになりたかったから
・グループレッスン → 料金が安いから
・TOPIK対策クラス → とにかく資格としてTOPIKが欲しかったから
・オンラインでフリートークレッスン → 教科書でたくさん勉強しても会話が全くできなかったから。
・発音矯正 → 治した方がいいと言われたから
・◯◯の講座 → その先生の授業を受けたかったから
・LGBTのことについてフリートークする授業 → 自分の興味あることを話したかったから
・語学堂の授業 → 韓国語を韓国語で習いたいから

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アンケート結果を今後の授業の参考にしていただましたら幸いです。

アンケートを読んでいて感じたのは、ただ韓国語という技術を身につけるために勉強しているだけではなく、先生との関係や、学習者さん同士の関係を楽しんでいるのが見えてとても嬉しくなりました。
「先生が自分の話を楽しそうに聞いてくれた」「先生と韓国語で会話ができるようになった」「宿題にハートマークを書いてくれた」「今できなくても大丈夫!と言ってくれた」「小さな成長を見つけてくれて褒めてくれた」。このような回答がたくさんありました。

通信408 「受講生の気持ち」寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第408号 (2022年9月19日発行)

受講生の気持ち
寄田晴代
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9月4日に行われたハンガンネットお茶会では「韓国語学習者座談会」やアンケートを通じて、受講生の気持ちや考えを知る機会になりました。(たくさんのご参加ありがとうございました!)「やっぱりそうか」と思う話や「え、そんなこと考えるの?」とちょっと驚く話もありました。

私も対面やオンラインで講座を受講することが時々あるのですが、自分が受講生になると、いろいろと気づきがあります。

以前、学生相手のオンライン授業を私がしていたときのことですが、アンケートに「回線が一瞬切れて聞こえなかっただけなのに『聞いてなかったのか』と叱られた」と書かれたことがありました。叱った記憶はないのですが、言い方がきつかったのかもしれません。その時は「じゃあ、その場で言ってよ」と思いました。
ところが、同じことが、自分が受講生の時に起こったのでした。一瞬回線が切れて聞こえなくなり、先生に「聞いてなかったんですか」と言われたのです。
その時わかったのは、わざわざミュート解除して釈明するのは授業の流れを止めてしまいそうで、しづらい場合があること。
感情を込めて注意すると「先生怒っとる」と思われること。あの学生はさぞかし気分が悪かったであろう、と今さらながらに反省したのでした。

また、受講生として次のようなことも感じました。
先生が明るいと受講生全体がリラックスするのが感じられます。そして課題が難しくても暗い雰囲気になりません。
先生が少々コワくても、準備がちゃんとなされていて丁寧に指導してくれるなら、がんばろう、続けよう、と思います。
(受講生皆が私のように感じるかはわかりませんが。)

講師は授業に備えて万全の態勢で臨んでいると思うのですが、受講生の事情は様々ではないでしょうか。特に大人の受講生の場合は、早朝から仕事や家事や家族の世話で休む間もなく動き回っていた人、この頃体調が良くない人、何か心配事のある人、、。
PCの前に座る時間を捻出するために努力している人もいるかもしれません。
講師側は一生懸命授業しているから一生懸命応えてほしいと思いがちなのですが、様々な事情の受講生がいることも忘れず、価値ある時間を提供できればと思います。

通信407 「初のZOOM単発グループレッスン」加藤慧

【週刊ハンガンネット通信】第407号 (2022年9月12日発行)

初のZOOM単発グループレッスン
加藤慧
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ちょうど一ヶ月前となる8月12日に、コリ文語学堂さんの「夏のコリフェス」にて講座を担当させていただきました。
私は、意外と知らずに通り過ぎてしまう方も多い印象の「漢字語法則」をテーマに、初中級レベルの生徒さんを対象とした講座を行いました。

大学の遠隔授業はオンデマンドで行っていたため、恥ずかしながらZOOMでのグループレッスンは初めての経験でした。
普段は長期的なカリキュラムで行うことが多いので、単発のレッスンも初めてです。
「次回」があるわけではないので、うまくいかなかった場合の挽回は難しく、終わらなかった分を次回に回して調整する、といったことも通用しません。

大学の講義がドラマのようなシリーズものの長期戦だとすれば、単発レッスンは映画のように、時間内にポイントを凝縮して盛り込まなければならないな、とプレッシャーを感じました。
例え授業はその場かぎりでも、生徒さんたちが自ら学びを広げていける、入り口となれるような授業を目指そうと思い取り組みました。

受講生の方から承諾を得て、いただいたご感想の一部をご紹介します。

◆漢字語は単語を覚える際によく出てくるものはなんとなく覚えて役に立つなあという印象でしたが、初声中声、終声でも判別できることは全然知りませんでした。先生の講座を受講できて本当に良かったです。資料も送っていただいたのでしっかり復習して語彙力アップ頑張りたいと思います。またご縁がありましたらよろしくお願いします。

◆とてもとても楽しく、あー、なるほど!と気がつく事ばかりで、あっという間でした。やはり、ネイティブの先生から習うのも、同じ日本語を母国語としている先生に習うのも、それぞれの良さがあり、必要である事も実感です。ありがとうございました。ぜひぜひまた、機会がありますように、願っております。

◆漢字語すごく面白かったです。探せば色々な言葉が見えてきそうなヒントをたくさん頂きました。ありがとうございます!あれから勉強の際に、新しく出てきた単語を見て、漢字語で教えてもらったことをヒントに意味を考えるようになりました。自分で考えるきっかけを頂いたように思えます。

このようなご感想をいただいて、お伝えしたかったことが概ね伝わったのかなと手応えを感じ、大変うれしく思いました。

一方で、普段個人のオンラインレッスンでは使用しないパワーポイントでの画面共有では、動作が重いのか、スライドショー画面だとカーソルが見えなくなってしまい、編集画面での画面共有となってしまうという反省点もありました。
もしものときのために、PDFも用意しておくなどの準備が必要だなと思いました。

また、(これは以前カルチャースクールで授業をしていた時にも感じていたことなのですが)グループレッスンの場合、対象を設定したとしても、個人のレベルにどうしてもばらつきが出るため、そうした難しさも感じました。
今回のような外部レッスンの場合は、事前にアンケートをとるなどして、レベルをしっかり把握することも必要かなと思います。

中には今回の講座をきっかけに、個人レッスンにも興味を示してくださった方もいらっしゃいました。
現在空き枠がなく、レッスンを提供できないことが大変心苦しいのですが、また受けたいと言っていただけたことは本当にうれしかったです。

今回のコリフェスを通して、大学の講義とも個人レッスンとも違った体験ができ、大変勉強になるありがたい機会でした。
学んだことを、今後の活動に活かしていきたいと思います。

通信406 「統語法」伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第406号 (2022年9月5日発行)

統語法
伊藤 耕一
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マレー語の学習を初めて数ヶ月、テキストには少しずつ文法事項も出始めました。
マレー語の語順も部分的にですが、少しずつ理解できるようになりました。

「この・その」等の連体詞は名詞の後に来る。
「私の・あなたの」等の所有格は名詞の後に来る。
「形容詞」は名詞の後から修飾する。
「〜でない」という否定詞は名詞の前に来る。

このように書いてみると理解できたようなつもりになりますが、いざ話そうとすると、頭の中が真っ白になってしまい、もう一度頭の中で作文し直してからそれを話してみるといった感じです。

大学時代の講義で、語順は「統語法」とも言うとの講義があり、「統語法をマスターすると、自然な文章を書いたり話したりできる。」という話を聞いたことを思い出しました。
この統語法(語順)はどうやって覚えたのだろうかと、ふと思い、私が今までに習ったことのある言語で「この厚い本は私の日本語の教科書ではありません。」という文章を書いてみました。
単語のまとまりごとに色分けして並べてみると、このような感じになりました。

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改めて見ると、言語によって、てんでばらばらであることがよく分かります。
一見「厚い」はどの言語も2つ目に並んでいますが、マレー語はそれ以外の言語と比べ修飾の方向が逆になっています。
「~でない」は日本語・韓国語以外は否定される語句の前に位置します。
英語・日本語・韓国語は「日本語・教科書」という並びですが、マレー語・イタリア語は「教科書・日本語」という並びです。
ここでは5つの言語サンプルしかありませんが、同じ並びになったのは「日本語・韓国語」だけでした。
でも「あちこち」は「여기저기」と逆になったりするので、おそらく言語の数だけ統語法の数があるのではないかと思います。

言語を教える立場になって考えると、「統語法の規則性」に着目することで「より効率的に教えられるのではないか」という発想が出て来そうな気がします。
しかし、おそらく私の今の実力で、マレー語の語順を「規則性」の観点から理論的に体系的にかつ網羅的に教えてもらったとしても、覚えられる自信がありません。

そこで、実際に私がどうやってマレー語の語順を覚えようとしてきたのかを思い出してみました。
おそらくですが、短い例文「この本は厚い」「この厚い本」「この本は厚くない」「これは日本語の教科書だ」「この教科書は私のものだ」といったものを繰り返し読んでは書き、音と文字で頭の中に定着させてきたような気がします。
その後「この厚い本」と「これは日本語の教科書だ」と「この教科書は私のものだ」という3つの文章を組み合わせて「この厚い本は私の日本語の教科書だ。」という1つの文章を書いている(話そうとしている)のではないかと思います。

この組み合わせ作業で活躍するのが「統語法」だろうと思うのですが、「統語法を理解したから語順を理解できる」のではなく「語順を理解したから統語法を理解できる」というのが実用的な道筋ではないかと考えるに至りました。

私の今のマレー語は、教科書を見ながら書けば簡単なマレー語が書ける(短文だけ)という段階ですが、次は教科書を見なくてもそれなりのマレー語が書ける、話せるように努力を続けたいと思います。

通信405 「いつでもここに」幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第405号 (2022年8月29日発行)

いつでもここに
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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当校は韓国語講座だけでなく、中国語講座とロシア語講座を運営しています。

昨今のロシアとウクライナをめぐる問題でお気遣いいただいたり、
心配してくださる方もいらっしゃいますが、特に嫌がらせのようなものはなく、
ロシア語を学習する方は、何かしらの必要性があって学ぶ方が多いので、
受講生の大きな増減もありません。

アイケーブリッジを創業して20年、韓国に関しては李明博氏の竹島訪問や
天皇発言、そして近年の日韓の不仲。中国は尖閣諸島問題、ロシアに関しては
昨今の情勢などがあり、そのたびごとに報道が過熱します。

そのような報道により、「○○という国はけしからん」となり、「○○なんて
国のことをビジネスにしていて、大変じゃない?」という目を向けられます。

しかし、私には韓国にも、中国にも、ロシアも大好きな文化があり、
そして、その国の人々はただ目の前の幸せだけを求めている。
当校の韓国人、中国人、ロシア人の先生たちも、言葉と文化を教えつつ、
日本とそれぞれの国が仲良くなるように日々努力している。

韓国語、中国語、ロシア語は、日本を取り巻く近隣諸国の言語です。
近いながらの軋轢、歴史的、地理的な問題などは山積していますが、
人の往来は深く、長く、だからこそ、その国の言葉で語り合える日本の人々を
育てようという意思を持って、日々切磋琢磨しています。

これらの国々に、国々と何があっても、
「いつでもここに」アイケーブリッジはある。
20周年を迎え、そんな企業でいたいと思っています。

通信404 「TOPIK6級の先を考えよう」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第404号 (2022年8月22日発行)

TOPIK6級の先を考えよう
ミレ韓国語学院 前田真彦
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K-POPやドラマを入り口にして、若い学習者がどんどん増えてきています。公教育では到底対応できない学習者の数です。
学習の場は、市民講座(民間の私設講座)が中心になっています。
市民講座(民間の私設講座)は、資格も必要なく誰でも立ち上げが可能です。オンライン時代になって、講座開設の敷居が下がりました。
意志さえあれば、だれでも「教室」「講座」「セミナー」を立ち上げることが出来るようになりました。

こんな状況だからこそ、「講師育成」「講師の研鑽」が必要です。
講師養成のための単発講座や、数か月に1回のセミナーはあるようですが、毎週実戦形式で取り組んでいるところはほとんどないのではないでしょうか。


TOPIK 5・6級以上の方々へ。
合格した後は、通訳翻訳の道に進むか、講師をめざすか。
次の目標を立てて勉強していきましょう。
通訳翻訳は今までの勉強の延長線上で進んでいけますが、
「教えること」は、語学の学習とは違う「教えるための」勉強が必要です。
私は、中高の国語教室を21年間していました。
教育実習や新任教師の研修にも長年かかわってきました。
教える経験の少ない人の陥る傾向や、その克服の仕方を知っています。
最初から教えるのがうまい教師は誰もいません。
教えることは、特殊技術ではありません。
きちんと基礎基本を学び、研修を積むと、
だれでも安定した教える技術を身に付けることが出来ます。


「教える」を体系的に、日常的に学べる場として、
ミレ韓国語学院では「韓国語教育ラボ」(オンライン+大阪教室のハイブリッド授業)
を立ち上げ、開講中です。
週に1回定番授業として実施していますが、1回単発での参加も出来ます。
毎週こつこつと基礎からきちんと学び、積み重ねていく必要があります。
80分のゼミ形式で、発言や活動の多い授業です。
月に1回90分の「メアリの会=韓国語講師の学習会」というセミナーも開催しています。
年に1回(2022年12月25日予定)「韓国語教え方検定」も実施しています。


「韓国語教育ラボ」の実際を紹介します。
「韓国語教育ラボ」では次の3本柱で授業を実施しています。
1、教育・外国語習得のための文献講読
今まで野間秀樹先生の『ハングルの誕生』『韓国語の学び方』、門田修平『音読で外国語が話せるようになる科学』など講読。
2、模擬授業、10分模擬授業(指導案付き)
3、音声添削ライブ
4、教え方検定模擬問題

1・2は輪番制で参加者全員が担当します。私ももちろんします。模擬授業が、一番力が付きます。人の授業を見て、自分もしてみることによって、本物の実践力が付いていきます。

動画をご覧ください。
https://youtu.be/a3rbRaBb27A

韓国語教育ラボは見学も可能です。
次回8月28日(日)16時~ は、章子講師が模擬授業(ㄹの鼻音化)を担当します。
講読は、藤原講師が担当し、野間秀樹先生の『日本語とハングル』をまとめてくれます。

教えることは今後ますます必要になってきます。
学習者が増え、TOPIK6級合格者が増えています。TOPIK6級合格者が、もっと積極的に「教えること」を鍛え始めると、次の若い世代の学習支援が出来ます。
発音変化の教え方、変則活用の教え方を鍛えてみませんか?
教え方によって、学習の意欲や学習効率が大きく変わってきます。


先生方へ、TOPIK6級に合格した受講生に、どのような指導をなさっていますか?
ハングル検定や通訳ガイドなどさらに上の試験の受験を勧めるのも1つの方法でしょう。
しかし試験に縛られない、次のステップとして、通訳や翻訳、教える、という領域があり、
そこまで指導できる力を我々も持たなければ、教えるだけ教えて、「はいおしまい」では、受講生の努力が実りません。
学習の目標を見失ったTOPIK6級合格者が大量に出て来ています。
韓国語の能力を生かして次にどのようなステップがあるのかを示し、その領域の学習にも関わる、あるいは一緒に学ぶ、そのようなことはできないでしょうか?

若い世代の学習者の増加と、TOPIK高級以上の実力を持った人の増加、それにもかかわらず講師育成の場がほとんどないという現実を変えていく動きを、
私たち民間市民講座の現役講師がしていかなければ、誰もしてくれません。

通信403 「フィードバック」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第403号 (2022年8月15日発行)

フィードバック
日下隆博
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教育現場でもフィードバックという言葉がよく使われます。

去る6月26日(日)にハンガンネットのオンラインセミナーが開催されました。その際、模擬授業を担当したのが私でした。模擬授業では、普段通りの「笑い」にこだわった授業を念頭に行いました。せっかくですから今回はそのフィードバックを掲載します。

模擬授業では、普段教えている生徒さん6人に生徒役というものをしてもらいました。セミナー後当日すぐに、生徒さんが送ってくれた授業の感想です。

・선생님 수고하셨습니다 〜☺️
先生すごく楽しかったです✨✨さすがでございました〜👏
貴重な体験をありがとうございました🥰

・凄い先生方が見てらっしゃるのを忘れるぐらい、和やかな、いつものレッスンでしたね。楽しかったです。
まさか、***ㅋㅋ るとは想像だにしませんでした。

・선생님、お疲れさまでした~
すごく楽しくて、あと2時間くらい受けたかったです😌
準備大変お疲れさまでした。
唯一無二の先生の授業!!
貴重な経験を감사합니다m(_ _)m

・선생님 お疲れ様でした!
始まるまで凄く緊張してたのですが、先生の笑い声で気持ちが楽になって楽しく授業受けられました✨
貴重な体験ありがとうございました😊

・선생님 お疲れ様でした。
とても、緊張してしまいましたが、貴重な体験になりました。ありがとうございました!

・선생님,お疲れ様でした。
始まるまでド緊張でしたが、キンチョーの夏がでたところでワクワクしました😃
いつも通りに楽しかったです😆
ありがとうございました✨

みなさん一様に「楽しかった」と話してくれました。また、生徒役という緊張状態が私の授業の最初の数十秒で一挙にほぐれたということでした。

生徒さんらは、模擬授業終了後はオンラインセミナーから退出でしたので、私が他の先生からいただいたフィードバックを生徒さんらが知ることはありませんでした。

セミナー後のこの生徒さんらの最初のレギュラー授業では、他の先生の私の模擬授業のフィードバックを生徒さんらに話し、そのフィードバックに対する生徒さんらの感想ももらうなど、フィードバックの応酬でこの日の授業は特に絶好に盛り上がりました。

以前、私に感謝状をくれた専門学校の教え子の話をここに書いたのですが、最近、その教え子に誘われ再び食事をする機会がありました。そしてまた当時の授業のフィードバックをもらいました。教え子いわく「日下先生のように教える先生はほかにはいませんでした。ほかの先生と全然違いました」ということでした。

教え子が褒め上手とも思いますが、毎日複数の講師から教わっている専門学校生も私を唯一無二のように言ってくれるので、なんとなくそうなのかな、などと思ったりもしたフィードバックでした。

通信402「値上げの影響は本の売り上げにも」裵正烈

【週刊ハンガンネット通信】第402号 (2022年8月9日発行)

値上げの影響は本の売り上げにも
裵正烈
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最近あきらかに本の売り上げが落ちてきています。6、7月の実績をみると、自社の売り上げが昨年同時期に比べて3割は減っている感じです。

「値上げ、値上げ」とマスコミが繰り返し流し始めたのが、ちょうど同じくらいのタイミングではなかったでしょうか。「光熱費や食材費を節約することがあっても、本代だけはケチらない」という人は世の中では少数派だと思いますし、書籍代は家計が厳しくなるとまっさきに絞られるものの一つです。「韓国語学習熱の高まり」という別の要素もあるのですが、この秋・冬にはさらに値上げが続くということなので、会社の社長としては「経営上の大きな危機」と捉えています。

さて、弊社HANAは、ほぼ韓国語一本で出版活動を続けてきたこともあり、この分野ではそれなりに知られた出版社だと自負しています。そういうことから、「HANAから本を出したい」と言ってくださる方がいらっしゃいます。大変光栄なことですが、ときには「他社で出した方が売れると思うんですけど、うちからでいいんでしょうか?」と正直にお伝えすることがあります。

HANAには営業を担当する社員が一人しかおらず他の仕事も兼任しているので、営業担当の社員を二桁も抱えているような出版社には販売面で太刀打ちができないのです。全国の書店をあまねく回ることは不可能ですし、首都圏の書店に限るとしても月に1度の訪問が精一杯です。営業部員が多い出版社は、それこそ毎週のように、さらには週に何度も主要書店の店頭に現れて、棚の整理もしていきます(業界の慣習で、外部出版社の営業が店の許可を得た上で売り場の本の並びを変えることがあります)。

例えば、HANAの新刊が出るときに平積みにしてもらったとします。ところがこちらからはなかなかその後のフォローができないので、他社から次々発売される新刊に押し出されて、平積みだったものが数週間後には棚に移され、数カ月後に返品されて店頭からなくなることもしばしばです(売り場のスペースは有限なため)。もちろん平積みのときに動きがよい本などは、この限りではありませんが。

それで弊社の本でよくあるパターンが、発売直後によく売れて増刷を掛けたら、2刷以降ぱったりと売れ行きが止まるというものです。在庫が減らず「売れておかしくない本なのになぜ?」と思って調べると、書店の店頭にほとんど置かれていなかったといったことがよくあります。いくら本の内容が良くても、店頭にない本が売れるわけがありませんね。

もっと売れるはずなのに動いていない、もっと読者に使ってほしいと思う本がいくつもあるので、8月から営業社員を一人雇用することにしました。景気の落ち込みが続く最中に社員を増やすことに心配は尽きないのですが、営業人員を2倍にして一度出した本を少しでも長く多く売る。これは今回の危機への対策でもあります。