通信315 「オンライン」 伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第315号 (2020年4月6日発行)

オンライン
伊藤耕一
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コロナウィルスの影響は様々な場所に出ていますが、大きな影響が及んだ分野のひとつが「通信」ではないでしょうか。

人間と人間が意思疎通を図ろうとした時、原始時代から考えてみると、大雑把にこのように推移してきたように思います。

「身振り手振り」⇒「接触(握手やハグやキスなど)」⇒「音声」⇒「言語」⇒「文字」と進んできて、紙が発明された後に文字を持っていた文化圏では「文字」が圧倒的な地位を占めるようになり、電波を使えるようになると「モールス信号」のような通信ができるようになり、やがて電話で話せるようになり、ファクシミリで文字を送ることができるようになり、インターネット通信が広がると、まずはケーブルを介した電子メールや小容量の写真を送ることができるようになり、無線通信技術が確立すると、携帯電話やWifiで小容量の音声や画像や文字を伝えられるようになり、無線通信の容量が拡大したところで写真や動画を送ることができるようになり、無線による双方向通信ができるようになるとSkypeやZoomやHangoutのようなものを使ってほぼ同時に音声と映像によるコミュニケーションができるようになった。現在までの通信の発達はこんなところでしょうか。

音声や画像や即時性の質の改善は今後も進むことが予想できますが、あと数年すると想像もできないような技術が生まれてくるかも知れません。

SkypeやZoomやHangoutがそこそこ使えるようになったこの時期にコロナウィルスが蔓延して、図らずも「実際に顔を合わさなくても、そこそこのレベルのコミュニケーションができる。」ことが証明されつつあるように私は感じています。

昨年までは、遠隔地勤務や在宅ワークなど、実施が可能ではあったものの、特殊な業種や特殊な設備のある組織でなければ実現不可能と思われていた(少なくとも私は思っていました)が、通信環境とパソコンさえあれば、一定のレベルの仕事は人々がオフィスに集まらなくてもできることが分かってしまいました。私の会社でも在宅勤務が始まっています。

教育の分野にもこれが及びつつありますね。
2月の大阪ハンセミでは初めての試みとしてオンライン参加に取り組みましたが、セミナーなどはオンラインでも十分に開催できることを体感しました。

また、コロナ後の中国では学校の授業がオンラインで行われているとの報道があります。
オンラインで授業を運営されている先生方も多いかと思いますが、今年のこの状況は、後世の歴史では「革命」と表現されるのではないかとさえ思うようになりました。(少し大げさかも知れませんが。)

日進月歩のオンラインシステムの進歩に取り残されないようにして行きたいと思う今日この頃です。

通信314 「インターネット授業」韓教室 金英う

【週刊ハンガンネット通信】第314号 (2020年3月30日発行)

「インターネット授業」
韓教室 金英う
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안녕하세요.
도쿄 다마시 한교실의 김영우입니다.

연일 접하는 코로나바이러스 뉴스, 오늘 아침은 텔레비전 프로그램 ‘志村動物園’의 志村けんさん이 코로나바이러스로 인해 사망했다는 소식을 들으면서 이제 코로나바이러스가 바로 우리 옆에 와 있다는 걸 절실하게 느끼게 됐습니다. 불안이 없는 평범한 생활이 얼마나 행복한 일인지를 요즘처럼 절실하게 느껴 본 적이 거의 없었던 것 같아요.

오늘의 한강네트통신을 시작하기에 앞서 먼저 알려드릴 게 있는데요, 한강네트가 트위터를 시작했습니다. URL은 https://twitter.com/hangangnet 이고요, 한국어에 관련된 한 최근 정보도 얻을 수 있습니다. 회원님들의 많은 참여와 투고 부탁드리겠습니다.

지난번 한강네트 통신에서 김현근 선생님이 최근의 교실 상황에 대해 말씀해 주셨는데요, 이번회는 한교실에서 하고 있는 인터넷수업에 대해 얘기해 볼까 합니다.
제가 처음으로 인터넷수업을 생각하고 있었던 건 6-7년 전이었어요.그때는 인터넷수업 도입과 유지에 드는 비용이 너무나 비싸서(제 기억으로는 한달에 10만엔 정도) 제 교실처럼 개인이 하는 곳에서는 무리여서 포기했었어요.

그러다가 최근 몇 년 동안 저가격으로도 좋은 서비스를 제공하는 회사가 꽤 생겼다는 걸 주변 사람한테서 많이 들었어요. 하지만 코로나바이러스가 발생하기 전까지는 미적지근, 행동으로 옮기지 않았지요. 인터넷으로 수업을 하는 건 고작 결석했던 수강생에게 스카이프로 하는 보충수업(振り替え) 정도로, 그래서 아마도 필요성을 절실하게 느끼지 못해서 그랬던 것 같아요.

그런데 올해 2월 오사카에서 있었던 ハンセミ에서 마에다 선생님의 ‘온라인 수업’에 참가한 후에는 본격적으로 인터넷 수업에 대해 생각하게 됐어요. 그리고 마침 코로나바이러스가 일본에서도 유행하기 시작한 때라서 타이밍이 잘 맞았다고나 할까요. 도쿄로 돌아온 직후부터 수강생들에게 인터넷수업에 대해 소개를 했어요. 그 결과 몇 명의 수강생은 이미 3월부터 인터넷수업으로 바꿔서 하고 있어요.
인터넷수업을 시작하고 나서 예상하지 못했던 좋은 일도 생겼어요. 한동안 일 때문에 쉬고 있던 수강생이 인터넷으로 수업을 받고 싶다고 해서 다시 돌아온 사례도 있었어요.

현재 한교실에서는 안전성과 편리성, 그리고 기능성을 생각해 스카이프가 아닌 유료 시스템을 사용하고 있어요(Zoom). 사용료는 1개의 회선(라이센스)만을 사용할 경우 1년분 사용료가 16,500엔 정도여서 그렇게 부담스러운 가격은 아니지요. 1달동안 무료로 사용할 수 있는 프로그램도 있으니까 관심이 있으신 분은 해보셔도 좋을 것 같네요.

제가 아는 분은 지인(知人)한테서 교실수업(off-line)과 통신수업(on-line)을 같이 하고 있었는데, 최근은 통신수업으로 들어오는 수업료로 생활하고 있다는 얘기를 들었다고 했어요. 그 말을 듣고 생각한 게 지금부터의 교실 운영은 off-line과 on-line을 같이 하지 않으면 안된다는 거였어요. 지금과 같은 코로나바이러스 쇼크가 언제 올지 모르니까요.

끝으로, 인터넷 수업을 행동으로 옮기는 데 도움을 주신 한강네트, 그리고 온라인 수업의 노하우를 알려 주신 오사카의 마에다 선생님께 감사의 말씀을 드립니다.

通信313 코로나 바이러스 유행에 따른 교실 상황 김현근

【週刊ハンガンネット通信】第313号 (2020年3月23日発行)

코로나 바이러스 유행에 따른 교실 상황
미리내 한국어교실 김현근
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안녕하세요.

미리내 한국어교실 대표 김현근입니다. 예전에 한강네트워크통신을 쓰다가 도중에 그만두었으나 이번에 다시 필진으로 참여하게 됐습니다.

현재 코로나 바이러스 유행으로 인해 콘서트, 연극, 공연 등의 연기 혹은 취소되는 가운데 다른 한국어교실도 많은 영향을 받고 있지 않을까 해서 그 이야기를 조금 하려고 합니다.

미리내는 개인레슨이 그룹레슨보다 많기 때문에 1 대 1 수업시 최대한 거리를 유지하고 수업을 하려고 하고 있고 현재까지는 그렇게까지 많은 분들이 수업을 캔슬하거나 하지는 않고 있습니다.

그룹레슨의 경우 모든 수강생이 마스크를 착용하고 수업을 받도록 하고 있으며 교실마다 손 세정제를 비치하여 수업에 참여하시는 분들은 수업 전에 손을 씻도록 유도하고 있고, 수업 후에는 테이블을 닦는 등의 방역작업을 하고 있습니다. 다른 교실에서는 현재 어떻게 수업을 운영하시는지 궁금합니다.

미리내 전체적으로 보면 현재 10-20% 정도 수업에 참여하시는 분들이 줄어든 상황입니다. 물론 공연 쪽 일을 하시는 분 중에서는 일이 없어져서 오히려 수업을 더 많이 들으시는 분도 간혹 계십니다만, 현재로서 수강생들에게 적극적으로 수업에 참여해달라고 독려하기도 어려운 상황입니다. 또한 교실 내 감염 우려로 인해 스카이프로 전환을 요청하는 분들도 계시지만 대면 수업이 아니라 스카이프 등 온라인으로 수업을 받는 것을 꺼려하시는 분들도 계셔서 일률적으로 수업 형태를 바꾸기가 쉽지는 않습니다.

무엇보다, 코로나 바이러스 유행 후 가장 큰 문제는 신규 체험레슨 숫자가 1월에 비해서는 90% 정도 줄었습니다. 또한 저희 교실은 연휴에 집중강좌를 하고 있습니다만 그것도 사람들이 모이기를 꺼려하는 요즘 분위기로 신청자가 줄어서 예전에 비해 열리지 않는 강좌가 늘었습니다.

특히 교실 입장에서는 1년 중에 가장 큰 대목인 GW를 1개월여 앞두고 있는 상황에서 현재 유행하는 이 전염병이 언제쯤 종식이 될 수 있을지 알 수 없는 상태가 지속될 거라고 예상되기 때문에 어느 정도 규모에, 어떤 강의를 준비해서 모집해야할지 막막한 상태입니다.

그렇다고 마냥 손을 놓고 있을 수는 없어서 앞으로 온라인 레슨 및 유투브 강좌를 늘려서 인터넷을 통한 직접적인 수익을 늘리고 코로나가 종식되고 나서 찾아올 수 있는 잠재적인 학생을 확보하는 데 주력하려고 합니다.

온라인 레슨은 지금까지 해온 이메일 작문 트레이닝 10회, 음독 작문 트레이닝 10회, TOPIK 작문 대책 수업 및 트위터에 항상 올리고 있는 [틀리기 쉬운 한국어] 유투브 동영상으로 만드는 작업을 하려고 합니다.

제가 한국어교실을 운영한 지 올해로 10년이 됩니다만, 2011년 동북대지진 이래 지금처럼 갈피를 잡기 어려웠던 적은 없었던 것 같습니다. 현재 교실을 운영하시는 선생님들이나 개별적으로 강의를 하시는 분들은 어떤 상황인지 또한 각자 가지고 있는 계획은 있는지 혹시 공유하실 수 있다면 이 메일의 답신 형태로 의견 나누었으면 좋겠습니다.

감사합니다.

通信312 本における和・ハン混文のコツ 裵正烈

【週刊ハンガンネット通信】第312号 (2020年3月17日発行)

本における和・ハン混文のコツ 
株式会社HANA 裵正烈
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今回初投稿、HANAの代表の裵正烈と申します。アルクという出版社で編集者としてのキャリアを始め、2002年に『韓国語ジャーナル』という雑誌を立ち上げました。その後独立してHANAを2005年に作り、出版社として『韓国語学習ジャーナルhana』など主に韓国語の学習書を手掛けています。

今回のMLでは、20年近く韓国語学習書の編集に携わってきた経験から、本におけるハングルの扱いのコツなようなものについて書いてみたいと思います。本になる原稿を書かれたい方はぜひ参考にしてください。Wordソフトなどによるハンドアウト作成においても、役に立てる内容が多少あるかもしれません。

ハングル文のみを例文として掲載するときにはあまり問題がないのですが、説明文や地文などで、和文とハングルを混在させる場合、ちょっとした注意が必要です。まず、一般的に本のレイアウト上で、同じ級数(※出版編集では文字の大きさを「ポイント」ではなく「級」という単位で表します)のハングルと和文が並ぶと、必ずハングルのほうが小さく見えます。なので、見た目のバランスを均等にしたいなら、ハングルを少し(だいたい1級分)大きくする必要があります。また、学習書では、基本的に読み手はハングルに不慣れだという前提でしょうから、ハングルが目立つくらい、つまり2級大きくしたほうがいいかもしれません。

参考までに、小社の本の場合、和文は明朝13級、ハングルはゴシック15級を用い、ハングルの方はさらに太いフォントにすることを基本にしています。あえてハングルが目に付くようにしているわけです。

また、ハングルを和文の中にただ並べると、ハングルの方が少し浮いている、つまり和文よりも高い位置に置かれているように見えるときがあります。パッチムを含むハングルのバランスと和文のバランス上の問題でしょうが、こういう場合、視覚を頼りにハングルの位置(ベースライン)を調整する必要があります。

以上はたいしたコツではないようですが、きちんと手が入っている本とそうでない本は、見るとすぐに区別できますし、見やすさも違います。日本の韓国語学習の多くは、韓国語の扱いに慣れていないスタッフの方(デザイナーやDTPオペレーター)の手によるものなので、著者や編集者が具体的に指示をしないと、解消されないまま本になってしまいますし、実際そのような本が多く見られます。なお上記は、設定をいじるだけで一括調整ができるので、早い段階であればレイアウト作業をするスタッフの方にとって大変な作業ではありません(とはいえ全体に関わる変更なので、最後の方の段階でこれをやると怒られます)。

最後にもう1点、和文の中に韓国語の単語や文をどう混ぜるかについても見てみましょう。学習書では多くの場合、日本語の説明の中で韓国語に触れる形になるので、かっこを使う機会が多いはずです。たとえば

例:「사랑」に「하다」を付けて「사랑하다」にすると「愛する」という動詞になる。

のような場合です。これに訳を補足したいときに( )を使うこともあるでしょう。すると、

例:「사랑(愛)」に「하다(する)」を付けて「사랑하다」にすると「愛する」という動詞になる。

となります。カッコが増えて、煩雑になってきたと思いませんか。さらに「사랑(サラン:愛)」と発音を入れたり、意訳に直訳を補足したりするときなど、「 」( )に加えて、さらに別のかっこや「:(コロン)」を入れないといけなくなります。そうすると、どんどん読みづらくなってきます。

上記の文を見やすくする具体的な方法は、引用の「 」を取ってしまうことです。ただし、取るだけだとハングルが埋没してしまうので、上記で記したような、ハングルを目立たせる処理を忘れずに行うといいです。

例:사랑(愛)に하다(する)を付けて사랑하다にすると「愛する」という動詞になる。

上の例だけ、私のメーラー上でボールドと1ポイント上げの処理をしていますが、お読みの方のメーラで表現されているでしょうか? ともかくこうした処理で、誌面は劇的に読みやすくなります。なおこの場合も、文をまるまる引用すると、

例:彼は사랑은 느끼는 것이에요.(愛は感じることなのです。)と答えました。

となり、「마침표/マル」の部分の具合がよろしくありません。「。)」のような文章記号の連打は美しくないので、やはり避けたいところです。判断はわかれると思いますが、小社ではこういう場合、完結した文といえども마침표/マルを取った形で引用しています。

例:彼は사랑은 느끼는 것이에요(愛は感じることなのです)と答えました。

付け加えるなら、長い引用の場合は「」があったほうがいいこともあります。

例:彼は「사랑은 느끼는 것이에요(愛は感じることなのです)」と答えました。

この文章記号問題は、著者の方の原稿をもらったときに、まずチェックする箇所の一つです。レイアウトに流し込む前であれば、自分のパソコンの検索・置換機能を使って整えることができるので楽です。

通信311 新型コロナウイルスに関する対応について 浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第311号 (2020年3月9日発行)

新型コロナウイルスに関する対応について
株式会社HANA 浅見綾子
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はじめて投稿させて頂きます。
韓国語の専門出版社HANAで営業と広報を担当しております浅見綾子と申します。
この度、ハンガンネットの事務局をHANAが引き継がせて頂くこととなりました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

HANAをご存じない先生もいらっしゃるかと思い、少しだけ会社の紹介をさせてください。

株式会社HANAは『韓国語学習ジャーナルhana』という語学雑誌を年間4冊出版しており、雑誌以外にもTOPIKやハングル検定などの検定対策本や独学者向けの学習書を月に1冊程度のペースで出版しております。

出版活動以外には「HANA韓国語スクール」という韓国語教室を運営しており、私はHANAスクールでは主に授業の企画を担当しております。

またSNSを利用し、韓国語業界の情報を発信することを努めております(食べ物とお酒に関することがかなり多くなってきてはおりますが、、)。SNS上では「とんそく子」という名前で発信しております。

さて、今のこの時期は皆さまやはり新型コロナウィルスの対応に追われていらっしゃるのではないでしょうか。
「HANA韓国語スクール」も下記のような対応を取る(表明する)ことに致しました。

・講師・受講生ともに授業中はマスク着用(授業中もつけたままのお願い)
・頻繁に換気を行う
・受講生と講師、受講生相互間の間隔を可能な限り保つ
・各講座開始前の除菌清掃を徹底する
・受講を中止されたい受講生の方への返金対応

受講を希望される方によって、心配や注意の度合いに違いがあるのはもっともなことです。教室としてどのように対応するべきかは、常に悩ましいことであり、また日々状況が変わりますのでそれにスピーディに対応することも要求されますよね。

さらに弊社のスタッフに対しても今後は
・体温測定
・時差通勤
・テレワーク導入(授業がありますので会社出勤はスタッフ交代で)
など準備ができ次第可能な人から進めていく予定だと代表より本日お達しがありました。

今回のコロナの件で、働き方も大きく変わりそうですね。

出版業界の話も少し。

私は書店営業も担当しておりますので書店員さんとお話させて頂くことが多いのですが、つい先日某書店さんで最近の本の売れ行きに関して訪ねたところ、このコロナの影響で本がとても売れているんですよ!とのこと。特に検定試験対策本や、児童書、児童向けドリルなどが売れているそうです。

子どもの学校が休校になり、親御さんとお子さんが一緒に書店を訪問し買っていかれるそうです。本が売れることは嬉しいですがなんとも複雑な気分です。
また、コロナをきっかけに電子書籍の売上も伸びそうですね。

通信310 第4回韓国青年訪日団と韓国語学習者の交流会 2/20 阪堂千津子

【週刊ハンガンネット通信】第310号 (2020年3月3日発行)

第4回韓国青年訪日団と韓国語学習者の交流会の報告(2月20日開催)

阪堂千津子

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今回は2月20日に都内で行われた「第4回韓国青年訪日団と韓国語学習者の交流会」のご報告です。

ご存知のとおり、この交流会は「対日理解促進プログラム(JENESYS)」の一環で、日韓文化交流基金とハンガンネットの共催で開催されている年中行事。今回で4年目になります。

今年は先着順で65名を募集したところ、定員があっという間に一杯になり、残念ながら多数の方に参加をお断りしました。この場を借りて、該当する生徒さんがいらっしゃる先生方、心からお詫び申し上げます。

さて今年は、「単なる交流ではなく、日韓関係について話し合える関係、持続的な交流を」というリクエストがありまして、例年にもましていろいろな試行錯誤がありました。全部で6回の事前準備会を開催しましたが、そのうち2回は勉強会も開きました。

1回目は武井一教諭(日比谷高校等)を招いて「隣国を知ること;日韓基本条約を題材にして」を開催し、参加者は45名でした。武井先生には交流と対話の観点から、今の日韓関係の基本となる国際関係をどのように理解すべきか、わかりやすく講義していただきました。

質疑応答時間には、「実際に訪日団の学生から質問されたらどう答えたらいいか」とか「交流の場に歴史問題を持ち出したくない」など、現場を念頭に置いた意見交換が行われ、熱気につつまれた4時間でした。

2回目は大学などで国際法を教えていらっしゃる雨野統先生の「国際法の視点から考える日韓請求権協定;国家主権か人権か」の講義でした。

先生は専門学校で公務員に教えてもいらっしゃるので、国際法の基本から始まり、国際法から見た今の日韓関係を解説、その問題点や紛争解決のヒントなどもレクチャーしていただきました。

先生が「1年分の講義をギュッと詰め込んだ」とおっしゃっていましたが、大変内容の濃い授業で、会場を埋め尽くした参加者は、専門用語のメモを取りながら熱心に聞き入っていました。講義が終わっても、参加者たちは教卓にあつまって、時間が過ぎるのも忘れて講師と質疑応答をしていました。

当初は横浜のレストランで交流会を開催する予定でしたが、開催2週間前にクルーズ船の影響で急きょ交流会が中止になり、3か月にわたり準備してきたものが、水泡に帰しました。

次に、都内に場所は変更され、集会は禁止だが交流は実施、などと刻々と条件が変わりました。さらに、日韓両国の参加者の相次ぐキャンセル(場合が場合ですから)、

場合によっては当日中止もあり得るという条件で、それなら中止にすべきかと迷いましたが、最悪の事態を想定しながらも最善を尽くそうと団結する参加者のみなさんの姿に励まされ、決行を覚悟しました。

文句も言わず臨機応変に対処しようとしてくださった参加者のみなさんには、感謝の言葉もありません。

結果的には東京都内の小グループ散策という形態になり、日本側42人、韓国語側35人の参加者で開催しました。

短い開会式を行った後、グループに分かれて散策、午後または夜まで一緒に都内を回って、その間に話し合った内容をA4用紙一枚に自由に書いて提出するという交流でした。

実際に、韓国の学生と歴史問題について話し合ったというグループもあれば、そうでなかったというグループもあります。

個人的には、例年になく少人数で長時間の濃い交流をすることができたので、こういう方法もいいなと思いました。「終わりよければすべてよし」、ですね。参加者からは

「一日中はなしをきいていたら、わかる単語がふえてきた」とか「言ってることはわかるのに、いいたいことがでてこなくてもどかしい」

という声をたくさん聞きました。「もっと勉強します!!」と言ってましたので、学習モチベーション向上には役に立ったようです。

「日本に行ったら2週間は自宅隔離」を覚悟して、海をわたってきてくれた訪日団の大学生・高校生たち。本当に素晴らしい若者たちでした。

彼らは無事に10日間の日程を終えて先日、帰国したとSNSで知りました。大邱の学生には、「がんばれ!」とメッセージを毎日送っています、と日本の参加者から聞いています。

今回のような非常事態だからこそ、お互いの絆はいっそう深まったような気がします。参加者同士はいまでもラインでほぼ全員がつながっており、やりとりは続いています。

コロナ騒ぎが落ち着いたら、日本側の参加者を集めて、慰労会を行いたいと思っております。

最後になりましたが、この場を借りて、ご協力くださったハンガンネットの先生方に心からのお礼を差し上げます。本当にありがとうございました。

「教室単位の参加でなければ、このような交流会は実現できない」と事務局は通感しております。

以下、今回、ご参加された先生方と、教室の一覧をあげておきます。(途中、やむを得ず辞退された参加者も含みます)

当日の様子と、最終日に総括で今回の都内フィールドワークに関する発表の写真も添付します。

6組の総括発表

*ハンガンネットの先生方(ありがとうございました)

丹羽光先生、丹羽裕美先生、日下隆博先生、元孝貞先生、川北貴彦先生、朴智貞先生、姜煕哲先生、大和田友美先生

*参加者の出身教室

  • ひろば語学院
  • ワカンドウ韓国語教室
  • ミレ語学院
  • コリブン語学堂
  • 元先生の韓国語教室
  • アイケーブリッジ外語学院
  • ミリネ韓国語教室
  • 楽しい韓国語教室
  • 桜美林大学世宗学堂
  • 東京外国語大学オープンアカデミー

*事務局(本当に感謝!です)

佐藤絵里さま、中島千幸さま、村上寛光先生

通信309 私の韓国語講師奮闘記24: ハンガンネットセミナー&懇談会 in大阪 オンラインで参加してみた 宮本千恵美

【週刊ハンガンネット通信】第309号 (2020年2月17日発行)

私の韓国語講師・奮闘記24「ハンガンネットセミナー&懇談会 in大阪」 オンラインで参加してみた  

宮本千恵美
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久々のハンセミのお知らせが届きました。
2月11日は祝日と言うこともあり、大阪までなら何とか行けそうだと思いセミナーの参加に・・・ん?
残念なことに、その日は授業が入っていて、どう計算しても授業までに金沢に帰ることができないと諦めていたところ、
オンライン参加可能との記述。
オンライン・・・参加してみよう!と、前日に申し込みました。

前日ぎりぎりの申し込みに対しても快く迎えていただけてホッとしていた矢先、案内要項の中に動画実習の体験のために実際に自分で動画撮影してみるので、何かネタを1~3分考えておいてとのこと・・・。
いったい何をすれば・・・、頭の中で構想を練ろうとしても全く出てこず。
なんでもいいと言われるともっと難しい・・・そういえば、最近生徒さんたちから同じような意味の単語や文法が似ているけど、何が違うのかと言う質問を受けるようになりました。
2年近く学んでくると、疑問に思うものも増えてくると思います。
その解説なんてどうかなぁ・・・と思いながら眠りにつきました。

オンラインセミナー当日、ちょっとドキドキディながら繋がるのを待っていました。
Zoomと言う会議用のオンラインTV電話とでも言いましょうか、Skypeのような感じと言えば分かりやすいでしょうか。
スマートフォンなどでも参加可能とのことです。
画面はとても見やすく、他にオンラインで参加されている方たちの顔も、セミナー風景も見ながら参加することができ、
遠くにいるという感覚はなく、なんだか違う部屋から隣の部屋の人たちと話しているような近い感覚で参加できました。

ミレ韓国語学院の前田先生と、中村佳奈先生の講義が終わった後、実際に自分で動画の撮影をするわけですが、セミナーに直接参加されている方たちは2人組に分れて動画作成ができますが、オンラインでの参加者は一人で考えるしかないのかと思っていたところ、Zoomはグループ個別に会話ができるようにも設定できるとのこと。
ただあまりにも初めてのことだらけで、グループで話してもまとまらず、そのまま動画作成することになりました。
前田先生曰く、なんでもいい、例えば勉強方法や習得方法でもなんでも伝えたいことならジャンルは問わないと言いましたが、う~ん、やはり悩んでしまいます。

そこで昨日漠然と考えていたことを動画で表現してみようと思いました。
話し方、見せ方、展開の仕方・・・話すことも少しまとめないと言えないと思い、話すこともメモしたり、その場で復唱したりしました。
見せ方も、どう見せれば分かりやすいだろうかとか、何を使えば面白いかとか、周りにあるものを見て使えるものを考えます。
展開の仕方は、どのようにこの一連の流れを映像で撮っていくか?
まとめて書いているとまともにちゃんと考えているように感じるかもしれませんが、当日は20分ほどしか時間がなく、焦っていました。

20分は思った以上に意外と短かったように感じました。
準備ができ、いざ撮影!
思ったように口が曲がりません・・・。緊張のせいでもありますが、こんなに話し方が下手くそなのだとつくづく思いました。
中村先生の講義の中でも、動画を作る際の話し方を説明していた内容を思い出しながらゆっくりしっかり、言いたいことをちゃんと含めながら撮影しました。
それでも最初の言葉さえも詰まってしまい、後々確認したところ、5~6回撮り直していました。
何とか撮影して動画が集まったところで、参加者全員の動画を観覧しました。
音楽が入っていたり、テロップが入っていたり、実際に動画作成されている先生の説明や構成はとても分かりやすく聞きやすかったです。

中村先生の実際の動画を見ても、構成ももちろんのこと、やはり話し方がしっかりされている、それがいかに難しいかと言うことを自分で実践してみてつくづく感じました。
前田先生とはFacebookでも交流させていただいていますが、いつも動画更新が流れてきます。
今までは、簡単に撮影しているのかと思ってはいたのですが、そうではないのだと、撮影前にしっかりとした準備なくして動画は撮れないのだと、セミナーが終わって感じていました。

ただオンラインの授業が分かっただけでなく、普段からもしっかりとした話し方をしていただろうかとその点に関しても反省材料になったと思います。
動画で話すということは、言葉のキャッチボールができない分きちんと正確に伝えないといけない。
自分の話し方や、見せ方は授業でも応用できることがたくさんあると思いました。

オンラインの可能性は今まで教室に通えなかった人たちにも希望の光になります。
色々な問題点・改善点はあると思いますが、いろいろな教室の在り方、多用化する学習方法などセミナーを通してもっと考えていきたいと思います。

通信308 通じたらうれしい 寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第308号(2019年12月26日発行)

「通じたらうれしい」

寄田晴代

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先日、久しぶりに英語を使って話す機会がありました。

日本にいる息子を訪ねて来たドイツ人とでした。

私の英語というのは、時制だけは間違えたくない、とか、三人称単数の s は忘れたくない、とかいうレベルなので、

とにかく単語並べて笑顔とジェスチャーで乗り切ります。
そして、会話が成立したときは純粋に「通じた!」とうれしくなりました。
昔、韓国語を学び始めた頃の感動を思い出しました。

さて、韓国語会話のクラスで、たまに、全く話そうとしない受講生に出会うことがあります。
恥ずかしいのかもしれませんし、自信がないのかもしれません。その気持ちは想像できると思っています。

そういう気持ちの人を発話できるように誘導し「会話」が楽しいと思ってもらうのには、こちらも力量が問われます。

私は新学期、初めての授業時間には、受講生のことを知りたいのでアンケートを書いてもらうのですが、

学習の動機や目標には「旅行に行っても困らないくらい話せるようになりたい」「字幕なしでドラマがわかるようになりたい」など、

「話す」「聞く」力の獲得を希望する人が「読む」「書く」に比べて断然多いと感じています。

しかし、ガンガン韓国語で発言しようとする人とと、そうではない人がいます。
学習者の性格の違い、と言ってしまえばそれまでですがなんとかしたいではありませんか。

そういうことを、ドイツ人と会話(のようなもの)をするうちに思い出したのです。
そこで、なぜ自分ができもしない英語で恥ずかしげもなく発話できたのか、を振り返ってみると次のような要因が考えられました。

  1. 自分は初対面の人とコミュニケーションを取りたいと思う傾向がある。
  2. その場にいた人たち(日本語母語話者)も英語のレベルが似ていた(たぶん)。他の人がみんな英語の達人だったら恥ずかしくて話せなかったかも。
  3. その場にいた人たちが親しい人たちだった。安心感。
  4. ネイティブレベルに英語を使うのだろうけれど、ドイツ人だから私と同じ非英語母語話者だと勝手に考えて負担感が減った。
  5. 相手が私の変な英語にも聞こうとする態度を示してくれた。
  6. ラジオ講座などで、英語を耳にする機会があった。

この中でも 3.の影響は大きく、教材研究と同じくらい授業の雰囲気作りに心配る必要があると思っています。

6.に関して言えば、真面目に英語を学習しているわけではなく、講師の説明の仕方が面白いので、通勤ラッシュの苦痛緩和も兼ねて聞くようにしているだけです。(難しい用語を使わず、聞くだけでわかるように発音方法や文法のエッセンスを説明してくれるので、どの講座も面白い)

聞いているだけですが、触れる機会が多いだけで「恐怖を軽減してくれる」と感じました。だから、韓国語を学習しながら、上達しない、話せない、と思っている学習者でも、こつこつと触れ続けることの力は大きいと再確認しました。

そして、ドイツ人との会話の後「もう少し真面目に勉強したら私はひょっとしてすごく上手になるのではないか」と妄想する自分に気づきました。

ささやかな経験がやる気につながる過程を久しぶりに体験したわけですが、いちいち分析したくなるのは職業病ですね。

新しい年も良い年になりますように!

通信307 韓国語の読書は大変 幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第307号 (2019年11月11日発行)

韓国語の読書は大変

アイケーブリッジ外語学院 幡野 泉

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昨日、横浜のコリ文語学堂さんにお招きいただき、5月末に出版した翻訳書『無礼な人にNOと言う44のレッスン』に関する講演会を行いました。

コリ文さんは金順玉先生のスクールです。こうして韓国語学校を運営する運営者同士が交流し、仲良くしている姿を学習者に見せられることは、韓国語学習界をみんなで一緒に盛り上げようとしている気持ちが伝わり、とても良いことだと思います。
順玉先生、貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

講演はこの書籍の原書『무례한 사람에게 웃으며 대처하는 법』が韓国でベストセラーになった背景、著者の生い立ち、日本女性と韓国女性、キーワードとなった韓国語、そして原書を味わってみよう、という柱で進行しました。

目玉は「原書を味わう」というところですが、仮に韓国語の上級レベルに達しても韓国語の書籍を一作品読む、というのはかなりハードルが高いんですよね。分からない言葉もでてくるし、どうしても日本語のようなスピードで読めないので、億劫になってきてしまうんです。

以前、とある韓国語教授法のセミナーで、著名な韓国語の先生(日本人)が、韓国語のホームページ画面を表示させながら、「韓国人の先生には実感しにくいと思いますが、こうして画面いっぱいに韓国語がびっしりと出てくると、けっこうウッとくるものなんですよ」とおっしゃり、そのとき私は、「あ、〇〇先生のような方でもそう思うのか」と半ば安心したような覚えがあります。

そこで、この日の講演会では、その本の背景を充分に説明した上で、持ち帰ってほしい内容の韓国語の部分だけをピックアップし、日本語訳を付けて、みんなで一緒に両方を読んでみました。

そして、こんなふうに、私なりの考えを伝えました。まず、私の現在の本業は語学学校の経営で、職業翻訳家(例えば週5日、一日8時間以上翻訳に没頭できる人間)ではないと冒頭で伝えてある、ということが前提になります。

「私が一つの文学作品や書籍を翻訳できるくらい熟読したと自信を持って言えるのは、『소나기』と『우리들의 일그러진 영웅』。そして、今回翻訳したこの書籍くらいです。
(ちなみに、ビジネス翻訳ならたくさん経験があります)

ソナギとウリドゥレ~は、語学堂のイルキの教科書に載っていて、授業で読みました。二つとも韓国人なら誰でも知っている本当に素晴らしい作品で、本当に良かったと思っています。
(2作品の解説を簡単に)そして今回翻訳したこの本、実はそんなものなんです。

当校には、一つの作品読むために、プライベートレッスンで先生と一緒に読んでいるという方が何名かいらっしゃいます。そこまでしないと読まないから、読めないから、なんですよね。

皆さんは韓国語の勉強をしていて、上級になると、韓国語の本を読んだ方がいいと言われたり、読んでいる人を見ては自分も読まなきゃと焦ったりするかもしれませんが、韓国語の読書が趣味の方でないかぎりは、なかなか大変なことなので、読み進められないからといって、自分を卑下したり落ち込んだりしないでください。」

以上です。あなたがそんなこと言ってはだめ、原書の読書を勧めないと、と言われてしまうかもしれませんが、あまり気負わずにまずは翻訳書を手に取って、韓国について理解や見聞を深める、そして原書に興味が湧いてきたら原書を味わう、で良いのではないか、と。

参加者の皆さんのアンケートを見ると、私が伝えたかったことを充分くんでくださった反応が伺え、とても嬉しく思いました。

先週末、ロシア語通訳の大御所先生の特別講座がありましたが、先生は「文学作品で通訳訓練はできない。文学作品は、作家が他人は使わない表現を選んで書くから」とおっしゃっていて、なるほど、と思いました。

外国語の文学作品を読み込むことが億劫になってしまうのは、そのような理由もあるのかもしれません。

読書自体は心から薦めたいですし、私も常に一冊は鞄の中に本が入っています。しかし、忙しい社会人が隙間時間で読むには外国語の原書はなかなか手が伸びません……。

恥ずかしながら、プチ暴露でした。