通信048 韓国語もやっぱり難しい

【週刊ハンガンネット通信】《48号》(2012年7月21日発行)
「韓国語もやっぱり難しい」

アイケーブリッジ外語学院 代表

幡野泉

本日、東京韓国教育院主催の「2012年度 第三回 関東地域
韓国語 教員研修」に行って参りました。

4名の先生方が発音教育法や日本人学習者の特徴など、
興味深いお話を聞かせて下さいました。

ちょうど前の日に、学校のスタッフから「韓国語と中国語はどちらが
難しいか」と聞かれたのですが、まさに学習中であるため
「中国語かなぁ」と答えていたところでした。

しかし、今日あらためて韓国語の発音やら文法やらを見直す
機会があり、「いや、やっぱり韓国語も相当難しい」と、思いました。

例えば、初級の山場である「不規則動詞」「連体形」、
中級の山場である「間接話法」「使役、受動」など……、
これらを私が中国語を勉強しているように、いま、一から勉強する
ことを想像しただけで……、具合が悪くなりそうでした!(笑)

中国語は動詞・形容詞は変化しませんし、間接話法のような
複雑な活用はありません。韓国語は「鼻音化」「濃音化」などの
音変化も多く、それらをすべて把握していないと、良い発音が
身に付きません。

韓国語と中国語、どちらが簡単か、どちらを先に勉強すると
効果的か、などはまだまだ想像の域でしかありませんが、
今日はなんとなく、「韓国語を先にやっておいて良かったかも…」
と思いました。

初心にかえると、いろんなことが思い出され、またいろんなことを
気付かせてくれます。

通信047 発音トレーニング

【週刊ハンガンネット通信】《47号》(2012年7月9日発行)
「発音トレーニング」

ミレ韓国語学院

前田真彦(まえだただひこ)

先日6月30日にミレにて「発音徹底トレーニング」という特別
講座を実施しました。
文字通り、発音に特化したトレーニング講座で、定員20名に
キャンセル待ちが出る大盛況でした。

「母音とは何か?」=「肺から出た気流が、口の外まで大きな
妨げなく出てくる音のこと」。つまり母音は口の形以外に音を変
える方法がないのです。それゆえ、口を大きく開けたり、唇を
突き出したりという口の形が大事になります。
「子音とは何か?」=「肺から出た気流が、閉鎖や狭まりなど
の妨害があって作り出される音のこと」。ということは、舌の当
たる位置を確認し、正確に再現できること。
結局これだけなんです。母音は口の形、子音は閉鎖の確認です。

ここで必要なのは、手鏡です。
「唇を突き出して」といっても、ご自分では突き出しているつも
りでも、唇がそんなに突き出ていない人がいます。手鏡で確認
してもらいます。

激音も、息が出ません。これは短冊で確認。短冊が揺れるか
どうか。「隠れ激音」(激音化)は皆さんもっと苦手です。

p/t/kの舌の当たる位置は「デンタルモデル」(歯磨き指導の
口腔模型)で確認、さらにはnm/n/ngの鼻に息が抜ける感じ。
鼻腔への空気の流入量が全然足りないのです。

そしてピッチ(音の高低)。これは音声分析ソフトで実際その
場で受講生の何人かに録音してもらってすぐに分析。モデル
音声と比較しました。

この講座を通してわかったこと。
①声の作られる原理(口の動き)を理解すること
②声の自己分析ができる道具(短冊、手鏡、音声ソフト)を持つこと

この二つがあれば、受講生は見違えるほど発音がよくなります。

当日の写真を公開しています。
http://mire-k.jp/allmaedahaturore.htm

通信046 한국어 교원 양성 프로그램2 중간 보고

【週刊ハンガンネット通信】 第46号 2012年7月2日発行
한국어 교원 양성 프로그램2 중간 보고

韓教室 ハンギョウシル
김영우

안녕하세요.

전에 한국어 교원 양성 프로그램에 대해서 글을 쓴 적이 있는데요,
오늘은 제2부로 어떤 공부를 하고 있는지에 대해서 알려드릴까 합니다.

양성 프로그램을 졸업하기 위해서는 우선 강의를 85% 이상 들어야하고, 2번의 모의 실습, 그리고 이론 종합시험이 있어요.
저는 강의가 아직 50%도 되지 않아 어제 확인 메일을 받고서야 짬을 내면서 듣고 있는데요,
시간만 많다면 듣는 게 그리 지루하지도 않고, 재미있어요.

요전에는 발음 교육편을 들었는데, ‘ㅓ’와 ‘ㅗ’의 발음을 가르치는 방법이나  받침‘ㅇ’, ‘ㄴ’, ‘ㅁ’ 발음의 정확성을 확인하는 방법 등
‘目からうろこが落ちる’정도로 유익한 강의였어요.
그 밖에도 어떤 교재를 어떻게 응용할 수 있는지에 대해서도 공부하게 됩니다.

실습은 파워포인트의 사용, 모의 수업을 동영상을 통해서 보고 ‘수업교안’ 작성을 하게 됩니다.
마침 지난 주 한국문화원 연수 때 교안 작성을 해본 게  많은 도움이 됐구요.

오늘은 모의 수업을 비디오로 찍는 데까지 했어요.
찍은 건 편집을 한 후에 제출일까지 업로드해야 만 해요. 동영상 편집 방법은 오리엔테이션에서 어떻게 하는지 알려줍니다.

저 같은 경우는 컴퓨터에 대해서 잘 모르기 때문에 가족에게 편집을 부탁하려고 하지만 컴퓨터에 익숙하지 않은 사람이라면
좀 힘들 것 같다는 생각이 들어요.

가르치는 일과 학교의 PTA의 일로 이것 저것 바쁘지만, 시작한 것을 후회해본 적은 없어요.

왜냐하면, 한국어 교육의 전반적인 지식을 체계적으로 배울 수 있고 또한 최근의 교수법의 내용, 참고 자료 등을 알 수 있어
한국어 교원 자격증을 따기 위해서라는 걸 떠나서 한국어를 가르치려는 사람에게는 꼭 필요한 필수 내용을 배울 수 있는 좋은
기회라고 생각합니다.

들을까 말까 망설이시는 선생님들은 고민하시지 마시고 들어보세요. 손해는 없다고 제가 보장할게요.

通信045 あいうえおで引いてすぐに使える韓国語用言集

【週刊ハンガンネット通信】 第45号 2012年6月19日発行

「あいうえおで引いてすぐに使える韓国語用言集」発刊とk-pop公演について

林鳩順

みなさん、お元気ですか?
今日は台風で京都や大阪でもいろんな警報が発令され、
夕方からの授業は中止にしました。
原則として、授業の2時間前に教室のある地域に警報がでている場合は
中止にするというのが、京都市生涯教育総合センターや
以前いたカルチャーセンターの決まりでした。
多分、他の地域でも同じような規定があるかと思います。
個人で行っている教室では自分の正確な判断が重要ですが、
今日は決断と連絡が少し遅れてしまい、一人の受講生に連絡が取れず、
来てしまわれたので、強風の中を二人で帰りました。
2時間前は授業中で、警報がでていなかったので・・・
と言っても、申し訳なくて。
今後はもっと気をつけようとあらためて感じました。

さて、今日はまず私が約3年前からふらふらしながらようやく
発刊を迎えることになった本をご紹介させていただこうと思います。

世話人の先生方には数多くの著書がありますが、
私は自分の名前を出しての出版ははじめてです。
本のタイトルのとおりこの本は、
あいうえお順で単語が引けて、一つの用言に対して基本活用と(現在形、過去形、尊敬、その他、連体形など)
付帯や関連が1ページにまとめてあります。
グループ別の単語集やトラベル韓国語辞典も付けてあります。
7月20日が書店での発売日です。

京都で、発刊記念会を開こうと思っています。
かしこまった集まりではなく、ハングル講座の一環として講義を行い、
交流会を兼ねた集まりにしたいと思っています。

もうひとつのお知らせです。
ソウル新村のアートレオンホール1階に
日本の方を対象としたK-POP専用劇場がオープンしました。
私も少し関わっています。
月末は日本最大手の旅の本の出版社が取材に入り、
私も行く予定です。
まだ画面は完璧ではありませんが、HPもしくはソウルナビなどから検索してみてください。

私に連絡くだされば、VIP席を確保させていただきます。
http://www.ilovekpopconcert.com/phase1/index.html

最後に、
友人に、エンタメ関係の知り合いがいますので、時々招待券などをいただきます。
今日、聞いたお話ですが、
4月に私が差し上げたチケットで久しぶりに韓国の俳優さんを見て、
そしてそこへ来ているお客さんの姿を見て、
韓国語の勉強をもっとがんばろうと思ったそうです。

とてもうれしい一言でした。
私も、受講生の皆さんが喜んでくださる最新情報や
韓国語のレベルアップにつながる刺激とチャンスを常に提供していきたいと思っています。

これからも韓国語を教え、学ぶ皆さんとのネットワークをどんどん広げて行きましょうね!!

通信044 深い記憶、浅い記憶

【週刊ハンガンネット通信】《44号》(2012年6月4日発行)
「深い記憶、浅い記憶」

アイケーブリッジ外語学院 代表

幡野泉 (はたのいずみ)

本来は来週の配信ですが、来週ちょっと都合が悪いので、先取り
配信させていただきます。先生方、アンニョンハセヨ?

中国語の学習を始め2年になろうとしています。3年で上級者の
仲間入りをし、自校の中国語講師になると豪語している身としては、
さすがに焦り始めてきました。(ちなみに、この4月にHSK4級に合格しました)

仕事をしながら、効率の良い、効果的な勉強法を思案し、実践する。
これまで受講生に伝え、勧めていたことを自身でも行う訳です。

韓国語を教えるにあたっても、自分は日本語話者ですし、
韓国語を身につける段階で体得し、経験したことを、実感を
持って伝えるようにしてきましたし、していたつもりだったのですが、
やはり改めて新しい言語を一から勉強してみると、日々の学習法
やその心理の細部までは忘れていることもあることに気付きます。

もっとも実感するのが、一つの単語や文法が完全に定着する
までの過程の長さ。ああ、受講生の皆さんは、こんなにもどかしい
思いをしているのか、と思います。

「どこかで聞いたけど意味が思い出せない」「あれ、この単語の
四声は?」「~するからには、の中国語は?やったはずなのに」
と毎日格闘するわけです。

しかし、逆に韓国語の授業で、「幡野先生、リスって韓国語で
何ですか?」と聞かれると、おそらく「タラムチュィ」なんて単語は
何年も見たり聞いたりしていないかもしれないのに、すぐ思い出せる。
この違いはなんなのだろう!と。

そんな中、巡り会ったのが、学研まんが『頭をよくするひみつ』。
小学生向けの学習漫画です。

先ほどの「リス」のように、何年も使っていなくてもすぐ思い出せる
単語と、そうでないものの違いがどうして出てくるのか。記憶する~
覚えるのに効果的な気持ち、方法とは。それらがわかりやすく紹介
されていて、まさに目から鱗でした。

4回にわけてその内容をブログにアップしましたので、是非ご覧ください。

・完全に覚えるために ~ その1「脳のはたらき」
http://ameblo.jp/ikbridge-h/entry-11250114512.html

・完全に覚えるために ~ その2「エビングハウスの忘却曲線」
http://ameblo.jp/ikbridge-h/entry-11251832237.html

・完全に覚えるために ~ その3「自分の記憶力は自分が決める」
http://ameblo.jp/ikbridge-h/entry-11259000419.html

・完全に覚えるために ~ 完結編「1日15分より、3日に分けて15分の復習を」
http://ameblo.jp/ikbridge-h/entry-11264772756.html

はずかしながら、中国語の勉強を始めなかったら、
ここまで追求しなかったかもしれません。
先生方の生徒の皆さんにもご紹介頂けると嬉しいです。

通信043 イベントで活性化

【週刊ハンガンネット通信】《第43号》(2012年5 月28日発行)
イベントで活性化

ミレ韓国語学院 学院長

前田真彦

 

ミレでは通常の授業に加えて最低でも3か月に1度は必ず何かイベントをします。

今まで、韓国語能力試験必勝講座は7回、中級学習者のためのスキルアップ講座2回、
レベルアップ講座、オープンスクール、スピーチ大会、ぷち合宿、himeさんとの
コラボレーション2回、思えばいろいろやってきたもんです。
その他小さなものではチジミ教室、ポジャギ教室、字幕講座もしました。

イベントをする目的は4つ。
1、新規受講生獲得
2、ミレ通信受講生のスクーリング(普段はミレに通えない通信受講生も遠方からイベントに参加するケースが多いです。)
3、ミレ教室受講生のためのフォロー(普段は授業を進行させるので精いっぱいで、なかなか雑談をする余裕がないのですが、授業以外にミレ講師と触れ合ういい機会になります。)
4、ミレスタッフの活性化と交流を深め、能力を高めること

1~3は受講生に関することですが、4はスタッフに関することです。4に関してのみ追加で説明いたします。

普段はミレスタッフは、授業と添削と事務作業しかしませんが、イベントをするとなると、事務作業や教材作成、授業はもちろんのこと、司会、物品販売、会場設営、料理に買い出し、絵を描いたり(ペープサート)、歌の指導など…、普段ではしないいろんなことを担当し、スタッフの能力開発と交流に大いに役立ちます。

イベントは、受講生にプラスに働くだけでなく、スタッフ一人一人の成長と、スタッフ間の絆を強めることに大きく役立っています。
イベントを1つ成功させるたびに、ミレは一回り大きくなっていくと実感しています。

6月30日(土)に「オール前田の発音徹底トレーニング」、7月21日(土)22日(日)には「第2回ぷち合宿inミレ」があります。
今から準備が大変ですが、楽しく準備を進めていきます。

通信042 한국어 교육 능력 검정시험을 보기 위해

【週刊ハンガンネット通信】《第42号》(2012年5月21日発行)
한국어 교육 능력 검정시험을 보기 위해

김영우(金英玗)
韓教室 ハンギョウシル

안녕하세요.
도쿄의 다마시(多摩市)에서 한국어를 가르치고 있는 김영우입니다.

지금까지의【週刊ハンガンネット通信】은 일본어로 발행돼,
왜 한국어로는 발행되지 않는지 궁금하게 생각하고 있었는데,
제가 한국어 발행 1호를 하게 되어 떨리네요.

오늘은 한국어를 가르치시는 분들이라면 다들 잘 아시고 계시고 관심도 많을
“한국어 교육 능력 검정시험”과 관련한 제 자신의 경험을 얘기해볼까 합니다.

대학에서 한국어 전공을 하지 않은 사람이 한국어 교육 능력 검정시험 3급을  보려면,
먼저 일정 기관에서 실시하고 있는 한국어 양성교육 프로그램을 실습을 포함해120시간을 수료해야만 합니다.

요즘은 외국에 계신 분들을 위해 온라인으로 강의를 실시하고 있는 곳도 있어요.

그 중 몇 군데를 소개해보면,
서울대학교 평생교육원http://snui.snu.ac.kr/ ,
대한고시연구원 http://www.shindorim.net/lec/home/cyberlec/  이 있어요.

온라인 강의는 컴퓨터 환경이 중요한데요,
한국은Internet Explorer8을 아직도 많이 사용하고 있어 한국과 일본의 컴퓨터 환경의 차이로 애를 많이 먹었어요.

웹브라우저가 Firefox나 Internet Explorer9에서는 정상적으로 움직이지 않아
시간이 걸릴 때도 많거나 콘텐츠가 제한돼 안 보이기도 하구요.

그리고 서울대학교인 경우에는 전형료, 등록금을 납부할 때 VISA, MASTER 등 해외카드는 안 되고
무통장 입금이나 국내 전용 카드 (국내 전용 카드에 대한 설명은 한교실의 팟캐스트를 참고)
http://hangyosil.com/podcast/podcast077.html
밖에 사용할 수 없었어요.

해외에 있는 사람은 강의 등록조차 하지 말라는 것인지…
서울대의 폐쇄적인 면이랄까, 시대에 뒤떨어진 면이라고나 할까요(서울대 나온 분에게는 미안합니다)
그런 단면을 볼 수 있는 기회였습니다.

강의에 사용하는 교재를 구입할 때도 해외카드로는 구입하기가 힘들었어요.
일본의 카드회사에 등록한 3D 인증서라는 게 아무래도 한국의 인터넷쇼핑에서는 제대로 인증을 받지 못하는 것 같아요.

교재 구입 때문에 2일 동안이나 매달려, 일본의 카드 회사, 한국의 대형 인터넷 문고로 전화해서 알아봤지만
왜 안되는 지 알 수가 없다고 서로 떠미는(?) 격이 되고 말아, 결국에는 무통장 입금으로 결제를 했습니다.

결론적으로 보면, 한국에서는 아직도Internet Explorer8을 많이 사용하고 있어 대부분의 콘텐츠를Internet
Explorer8에 맞추고 있다는 점,
국내용 카드가 있어서 인터넷상에서도 해외 신용카드를 쓰지 못하는 곳이 있다는 것,
해외 신용카드를 사용할 수 있는 곳일지라도 결제 체계가 일본과 달라
아무리 일본 카드회사에 설명해도 카드 회사가 이해할 수 없었다는 점이 아주 불편했습니다.

일본에 10년 넘게 살다보니, 한국어도 잊어버려 잘 못하게 되고, 그렇다고 일본어도 네이티브 처럼 잘 말할 수 있게 되는 것도 아니고,
어중간하게 2개의 국어를 하고 있다는 걸 통감하고 있는 이 때에 한국어 교원양성 프로그램은 아주 좋을 것 같아요.

두서 없이 쓴 글 끝까지 읽어주셔서 고맙습니다.
어제부터 시작된 강의, 아직 들여다 보지는 못했지만, 공부하면서 회원분들에게 가끔씩 소식을 전해드릴게요.
많이 기대해주세요.

通信041 長野・松本の韓国語研修会

【週刊ハンガンネット通信】《第41号》(2012年5月16日発行)

「長野・松本の韓国語研修会に参加して」

フェリス女学院大学オープンカレッジほか

阪堂千津子

 

さる5月13日(日)、澄み切った青空の下、北アルプスの山々を遠く望む松本の長野教育院で「韓国語教師研修会」が行われました。長野教育院では 年に数回のこうした研修会が行われているそうで、今回、私も参加させていただくことになりました。

10数名くらい、と思って会場についてみると、なんと 30人近くの先生がすでに着席していらっしゃいました。長野県は日本で有数の広さをもつ自治体ですから、同じ長野といっても車で2時間かかるところもあります。長野や大町、諏訪方面など さまざまな地域から遠路はるばるいらっしゃいました。中には、金沢からいらした先生も・・・!(4時間くらいかかるんじゃないでしょうかね?)

研修会は朝10時半から 夜5時近くまで行われましたが、用事があってやむなく帰らなければならない方以外は、最後まで熱心に議論に参加していらっしゃいました。

先生方が担当している現場は 公民館、文化センターなどの公共講座が多く、つづいて高校、それから 専門科目を大学、短大、専門学校で教えているネイティブの方が韓国語も教えている、というケースが目立ちました。

そして個人教室という方もたくさんいらっしゃいました。

昼間は会社員で 夜に個人レッスンをしているという方も 何人かいらっしゃいましたね。

受講生のレベルも、まったくの初級者から、

「私がおしえている女性は社長の奥さんなんですが、とても熱心で、ほとんど毎回、フリートークをしています」という上級者まで、さまざまでした。

長野県は 歴史的に教育熱心な地域なせいか、市民講座で行われている韓国語も「きちんと教科書を教えないといけない」のだそうで、お話を伺っている限り、少なくとも「ドラマの話で時間が終わってしまう」ような授業はなく、受講生の要求水準が比較的高いのではないかと感じました。

「授業の前の日は4,5時間予習していかないといけない」などと、先生方はたいへんな苦労と努力をしていらっしゃいます。

共通している悩みは、「授業を工夫しないと 受講生はこなくなる」こと。

わたしが「日本人は 何もいわないでやめていく、ある日来なくなるのは、必ず不満があるからですよ」というと、みなさん、うん、うん、と強くうなづいていらっしゃいました。

松本市は国際交流も盛んで、高校生を中心にホームステイ事業や市民祭に留学生の韓国ブースが出るなど、韓国語を使う機会もあります。

通信040 韓国語を教え続けて思うこと

【週刊ハンガンネット通信】第40号 2012年5月10日発行
「韓国語を教え続けて思う事」
林鳩順
 
みなさん、ゴールデンワークも終わり、またいつもどおりの生活が始まりましたね。
 
私は個人的に開いている教室と京都市が生涯教育の一環として行っている
ハングル講座を受け持ち、もうかなりの年月が経ちました。
昨年は京都市中央図書館、生涯教育総合センター開館30周年記念の年で、
韓国語関連ではただ一人、私が感謝状をいただきました。
 
私がこの講座を受け持つことになったきっかけは知り合いの紹介でした。
まだ、市民講 座でのキャリアがあまりなかった頃で、
必死に準備してドキドキしながら授業をしていたのを思い出します。
それが今では、受講生の方々の顔を見るとホッとするようになりました。
度胸がついたから?慣れたから?いろんな想いが交差しますが、
それはこの間に積み上げられた余裕から生まれたのだと思います。
余裕とは気持ちの問題で、気持ちは努力を重ねた上で得た実力や自信によるものです。
かといっていい気になって自信過剰、しったかぶりするのは
教育者として一番怖い現象ですよね。肝に銘じています。
 
前回の39号で幡野先生が聞いていらっしゃいましたが、
私は基本的に一人でやっている 立場で、自分には向いていると思っています。
でも、一人よがりになったり、資質向上に対する努力を怠ったり、
そんなマイナス面を補う上でもハンガンネットの存在は重要であると考えます。
せめて、ハンガンネットの会員間では、
経費をあまりかけずに専門分野の講師派遣ができると良いですよね。
私もできる範囲でお手伝いしたいと思います。
(通訳(同時含む)/翻訳/司会/アナウンサー/字幕翻訳/ビジネス講座
などのキャリアと講師)
 
最近は特に翻訳分野で、見積もりのディスカウントをし合ったり、
入札によるプライスダウン現象がでています。
私も失敗や悔いの残る納品があり、奥の深い翻訳作業は常に
自分を初心に戻してくれるので良い刺激を受けています。
 
みなさん、私はいつまで教壇に立つ事ができるか、ふと考えることがあります。
体力が要りますからね。情熱と気力だけでは無理になる時期が
やがてはやってきますからね。
今は韓国語を教える事ができることに感謝しています。
少人数の教室でもいろんなアイデアと努力で、盛り上げて行きたいですね。
みなさん一緒にがんばりましょう!!