通信095 文法と理屈

【週刊ハンガンネット通信】 第95号 2012年11月25日発行

文法と理屈

伊藤耕一

 

入門クラスを終え、初級クラスが中盤に差し掛かるとこんな質問が出ることがあります。
「どうして動詞の後ろに母音が来ると文字がなくなったり、文字が変わったりするんですか?」

変格活用を少しずつ教え始めた時に出る質問です。皆さんにもこんなご経験があるのではないでしょうか?

「どうして?」と言われても本当の理由はよく知らないので、まずは「そういうことになっているんですよね。」と言い、「日本語の活用も結構難しいんですよ。」と日本語の話題に振ってしまいます。

「次の用言を原形に戻してみましょう。」
・読んで
・噛んで
・挟んで
・死んで

日本人なら考えなくても「読む」「噛む」「挟む」「死ぬ」と戻すことができるんですが、ここで「どうして『死んで』だけは原形の語末が『ぬ』になるのか説明できますか?」と聞いてみます。これに答えることができた生徒さんはいませんが、みなさん「???」という表情になります。

「もし説明できたら、さっきの質問の答えを教えてあげます。」と言うと、だいたいの方は私の意図を理解してくださいます。「分からなくてもいいんです。使えればいいんですから。なので韓国語もあまり難しく考えずに、『そうなるものなんだ』と覚えてください。」と言って、次に進むことにしています。

ほかにも「さらさら」と「ざらざら」は何がどう違うんでしょうか?丁寧な言葉に変えるときに「お」をつけるのか、「ご」をつけるのか、使い分けの方法は分かりますか?
といった答えにくい質問を用意してあって、なるべく文法のややこしい分野に入り込まないように注意しています。

先日文化庁の「敬語の指針」というテキストを読みましたが、この中に「お」を付けるのか、「ご」をつけるのかについて分かりやすい解説があり、納得したことがありました。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf

・「一般に,動詞が和語の場合は「読む→お読みになる 「出掛ける→お出掛けに」なる」のように「お……になる」となり,漢語サ変動詞の場合は「利用する→御利用になる 「出席する→御出席になる」のように「ご……になる」となる。
・慣習上 「お(ご)」と組み合わせることがなじまず 「お(ご)……になる」の形が作れない動詞もあるので,注意を要する。 例:×お死にになる(→お亡くなりになる,亡くなられる)  ×御失敗になる(→失敗なさる,失敗される) ×御運転になる(→運転なさる,運転される)
・「お」あるいは「御」を付けて敬語にする場合の「お」と「御」の使い分けは「お+和語」 「御+漢語」が原則である。
・ただし,美化語の場合は 「お料理」「お化粧」など,漢語の前でも「お」が好まれる。また,美化語の場合以外にも 「お加減」 「お元気」 (いずれも尊敬語で 「お+漢語」の例)など,変則的な場合もあるので,注意を要する。

原理原則が分かると、「そいうことだったのか!」と思いますが、日本語母語話者が「感覚」で理解していることを理屈で説明するのは難しいものだなと改めて思いました。ただ、このテキストでも「一般に」「慣習上〜なじまず」「原則」「ただし~好まれる。」「注意を要する。」などとあって、原理原則だけでは説明しきれないのがよく分かりました。

言葉は理屈で正しく話すのではなくて、感覚で適切に話すのが王道かなと私は考えています。私の場合は市民講座なので、「理屈はよく分からなくても、使えればいいんです。」と、文法にはあまり踏み込まずに教えていますが、皆様はどのようになさっているでしょうか?

通信094 「ご案内可能だが、努力要」のわけ

【週刊ハンガンネット通信】 第94号 2013年11月18日発行
「ご案内可能だが、努力要」の訳(わけ)
先生方、アンニョンハシムニカ?前回メルマガを失念してしまい、 久しぶりの投稿となります。
この間、「通訳者・翻訳者のすべてが分かる~ハイキャリア」 というサイトで、コラムを書かせて頂くことになりました。 http://www.hicareer.jp/chinese/korean/
いま第一回だけがアップされていますが、 第二回を書きましたので、いち早くこちらでご紹介させて頂きます。
コラム内にも書きましたが、検定試験上級者でも韓国語の音変化の カラクリがきちんと頭に入っていない方はとても多いです。しかし、 通訳の訓練をしようなんて方は特に、発音は良い方がいいですね。
大阪の前田先生が発音教育について努力を重ねていらっしゃいますが、 できるだけ早い時期に、講師も学習者も粘り強く取り組むべきだと思います。
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「ハイキャリア」第二回コラム 題名:「ご案内可能だが、努力要」の訳(わけ)
当校の韓国語「通訳翻訳プログラム」 の受講を希望される方には、 必ずレベルチェックテストをお受けいただいています。
日→韓、韓→日の、時事的な記事の翻訳、そして文章の音読 (このとき、アナウンサーになったつもりで、と申し上げます)、 そして会話インタビューです。音読とインタビューは、 ノンネイティブ言語で行います。翻訳は、語彙の豊富さも 拝見させていただいているので、辞書持ち込み不可です。
レベルチェックの結果は、
1.充分ご案内可能
2.ご案内可能だが、努力要
3.ご案内不可能
の3段階で出させて頂いています。
実はこの中で、1と3に属する方は少なく、圧倒的に2の方が 多いです。「ご自身次第です」なんて言うと、「曖昧な判断を 下す学校だ」なんて思われるかもしれませんので、 理由をお話させていただきましょう。
2の方は、以下の A~Cの条件をクリアできれば、効果的に授業を受けていたくことが できると思います。
A:知識、語彙を増やす課程での障壁を乗り越えられるか
B:発音を徹底的に改善する意思があるか、改善できるか
C:絶対有能な通訳になりたいという目的意識を持続できるか
まずAに関してですが、通訳訓練を行うにあたり知識力と 語彙力がやや不足するのでは、と懸念される場合2になります。 第一回のコラムでも申し上げたように、通訳訓練は様々な 社会的、国際的話題に触れながらこれらの能力を養っていきますが、 当然のことながら、興味の薄い分野、面白みを感じない内容も 出てきます。
そしてそういう話題は余計に難しく感じ、 読むのが億劫になりがち。これを乗り越えられるか。 「こんなもの読んでも仕方がない」「役に立たない」と思わず、 どんな題材でも好奇心を失わず読み込み、新しい語彙を覚えて いけるかが重要です。
次にBです。日本語ネイティブの方に限った話をさせていただくと、 検定試験の上級レベルを持つ方でも、発音の音変化 (激音化、濃音化、鼻音化など))が頭に入っていない、 もしくは実現できていない方が多いです。
例えば、「16日」「한국뉴스」「발건했다」などを、 「シpユギル」「ハングkニュス」「パrギョンヘッタ」と読まれる。 正しくは「シmニュギル」「ハングンニュス」「パrギョネッタ」ですね。
発音に関して自身のブログに書かせて頂いたことがありますが 、外国語を話すというあらゆるシチュエーションや、与えられた 役割によっては、多少発音が良くなくとも、 その他の要因で通じさせることもできると思っています。
しかし、「通訳の訓練をしよう」「これから通訳者になろう」 という方は別で、人に言葉を聞かせる仕事なのですから、 発音はやはり良くないといけないと思います。
でも、上級者になって発音を直すというのは以外にも大変で、 仮に指摘を受けその場では直っても、大抵の方は次に同じ 単語が出てきたらすぐに間違った元の発音に戻ります。
本当に発音を良くしたいなら、指摘してもらうだけでなく、 発音のコツや音変化の理論を学びなおし、鏡を見ながら 口の形や口の中にまで意識を及ぼし、たくさん音読・録音し、 どこが悪いか客観的に分析し、
無意識的に正しい発音が 出るようになるまでチェックを怠らないという流れで 、練習に練習を重ねることが必要です。これができるかどうか、 どこかで「通じているから不便ない」と思ってしまわないか。
そしてC、モチベーションの維持ができるか。 一概には言えませんが、日本でも韓国でも一般的な方法で 韓国語を初級から学習し、上級に達した皆さんは 「褒められながら」育てられてきたと思います。
しかし、通訳の訓練は必ずしも褒められることばかりでは ありません。時には耳が痛くなるような辛く厳しい指摘を 受けることもあります。上級者になってもそんな指摘をして もらえる機会があることは有り難いことだと思いますが、 ちやほやされて育てられてきた韓国語学習者の中には、 それに耐えられない方も少なくありません。
でも、そこで歯を食いしばって頑張れるのは、「ぜったい 通訳者になりたい」という目的意識やモチベーションが あるからです。それに付随し、指摘を自身の問題と捉える ことのできる素直さも大切です。
以上、長くなりましたが、ある程度のレベルに達したあと、 さらに可能性を広げることができるかどうかは ご自身次第です。頑張りましょう!

通信093 発音クリニック

【週刊ハンガンネット通信】《第93号》(2013年11月11日発行)
発音クリニック

ミレ韓国語学院 前田真彦

プライベートの発音クリニックが人気です。

まず、柔軟体操からやります。
「ア」だけでいろんな発声をして、のど周辺をほぐします。

それから声のできる仕組みの説明。
ここから韓国語の母音の練習。おもに아、어と오です。

次に鼻音。
あとは『韓国語発音クリニック』(白水社・拙著)の見開きの「発声練習」。

ここから、短文の練習。
受講生の短文音読を聞きながら、カルテに記入します。

記入項目は、激音、濃音、
パッチム、母音、そしてピッチパターン・・・
個々の発音はもちろん、抑揚にも気を配ります。
意味のカタマリで読めているかも。

ひとそれぞれクセがあって、ㄹがうまくいかない人も
いれば、激音が全然でない人。唇が付き出ない人も。
鏡やデンタル模型を使って調音点の確認などもします。

日本語訳も読んでもらいます。
立って、数メートル離れてやります。
日本語をきちんと読めない人も多いです。
日本語の発音・発声から指導します。

大体日本語の音読のクセが韓国語に出ます。
日本語の発音・発声が改善されれば、韓国語も改善します。

「声の出し方」、「伝えようとする思い」
「意味のカタマリを一気に」
「抑揚・緩急をつける」
そしてpraat(音声分析ソフト)による分析などなど。

文法は1人でも○×がわかりますが、
発音はだれか批正できる人に、
しっかり見てもらうと安心です。

発音が改善されれば、表情が変わってきます。
声のハリも変わってきます。

発音に対する自信というのは、大きなものです。
声にすべて感情が反映されますから。
発音の改善が、学習意欲にも直結します。

*  *  *  *  *
まだ、HPなどにも出ていませんが、数日中に出ますので、
ここでフライングの広告をさせていただきます。

八重洲ブックセンター(東京駅すぐ)で12月14日(土)17:30~
『韓国語発音クリニック』の発刊記念講演会があります。
入場無料 申込制 定員60名
八重洲ブックセンターに直接お申し込みください。

プライベート発音クリニック
http://mire-k.jp/phatukuri.htm

通信092 KBS World Radio

【週刊ハンガンネット通信】《第92号》(2013年11月4日発行)
KBS World Radio

hangyosil 韓教室 김영우
안녕하세요?

올해로 제가 일본에 온 지 15년이 됐네요.  그 동안 한국도 많이 변했고, 전에 이토 선생님이 쓰신 한국이 옛날보다는 물가가 많이 비싸졌다는 말씀, 한국에 갈 때 마다 실감해요. 한국에서 마트에 장을 보러 가면 금방 10만원이 넘어버리고… 일본에서는 1번에 1만엔 이상의 장을 보는 건 아주 드문 일인데 말이에요.

이처럼 한국을 떠나 일본에서 오래 살다보니 자연히 한국의 최근 상황을 모르게 될 때가 많은데요, 그래서 오늘은 제가 자주 듣고 있는 한국 방송을 소개해볼까 합니다.

이미 듣고 계시는 분들도 많으시리라고 보는데요, ‘玄界灘に立つ虹’예요. 한국의 KBS방송국의 [KBS World Radio] 프로그램의 하나로 현재, 한국에서 화제가 되고 있는 것은 무엇인지를 pick-up해서 알려 주고 한국과 일본의 문화의 차이점에 대해 알려주기도 합니다.

내용은 진행자에 따라 약간 달라지기도 해요. 저는 라디오를 항상 들을 수 없기 때문에 월요일부터 금요일까지의 방송을 팟캐스트로 다운 받아서 듣고 있어요.

[KBS World Radio]프로그램에는‘玄界灘に立つ虹’ 이외에도 여러가지 방송이 있는데요,‘드라마で韓国語’, 뉴스 등의 시사 프로그램、엔터테인먼트인 K-pop, 심지어는 한국 요리의 유래와 레시피까지 소개하는 프로그램도 있어요. 프로그램 형식이나 내용에 따라서는 수업 시간에도 활용하기에 좋은 것도 있어서, 한국어를 가르치는 선생님들에게는 도움이 될 것 같아요.

[KBS World Radio] 일본어 방송 URL은 http://world.kbs.co.kr/japanese/about/about_schedule.htm  이에요. 윗 부분의 메뉴(タブ)를 클릭하시면 더 자세하게 볼 수 있어요.

가끔‘玄界灘に立つ虹’를 제 남편이랑 같이 들을 때가 있는데요, 내용이 자신의 경험과 비슷한 방송이 나오면 금방 투고를 해요. 그리고 방송에서 자신의 글이 읽혀지면 그 날은 애들에게도 들려주고, 그래서 애들은 자연히 한국의 문화를 알게 되는 것 같아요. 일본 문화와 한국 문화는 비슷한 점이 많지만 이외로 사소한 부분에는 다른 점도 많으니까요. 무엇보다도 제가 설명하는 것 보다 훨씬 효과가 있는 것 같아요.

올 여름 방학때 한국에 갔을 때도‘玄界灘に立つ虹’에서 들은 적이 있다고 하면서, 문화의 차이를 있는 그대로 받아 들여주는 아이들이 고마웠어요. ‘玄界灘に立つ虹’ 덕분에 장래 글로벌시대를 살아가야 할 애들에게는 좋은 경험이 되고 있습니다.

通信091 市民講座を受け持って

【週刊ハンガンネット通信】《第91号》(2013年10月28日発行)
「市民講座を受け持って」
林鳩順
한강네트 회원 여러분 안녕하세요?
私は現在、京都市が運営する市民講座と個人の教室で授業をしています。
京都市の生涯教育総合センターでは週1回夜間に行っています。
春学期12回、秋学期12回、冬学期は10回です。
冬学期は今年3年目に入ります。私が受け持ってから10年ほどになりますが、
来年からはテキストを作り替えようと決心しました。
今、宣言しておかないとそのままになってしまいそうで、書いておきます。
思い起こせば、まだ市民講座で教えた経験がほとんどなかった私が
市の職員で知人の紹介によりここで講師を務めてから今に至りますが、
当時、どうやってテキストを作ったのか、自分でも不思議なんです。
気が遠くなるような作業を短期間で仕上げたのは、それだけ思い入れが強かったからでしょう。
修正したいところがたくさんあります。
この間、何があってもずっと続けてこれたのはいろんな理由がありますが、
特に、母語である韓国語を教えることが楽しく、
授業の度に新しい発見があり自分も学んでこれたからだと思います。
この秋学期は男性は1割程度、女子高生もいるので年齢差は50ほど。
市民講座では単なる語学だけではなく、両国の歴史や文化にも触れながら話題は尽きること無く、
そして一緒に学ぶクラスで新たな友人と出会い、世代を超えた交流ができることも
大きな意味を持っていますね。
いつまでできるかなぁ、と最近ふと考えたりしますが、テキストを一新して、
時代にマッチした内容を盛り込んでみたいと思います。
とは言ってみても、教室の設備は昔のままなので、デジタル化にはほど遠いのが現状です。
ホワイトボードをフルに活かして、ときかく書いては消しての板書方式、
アナログ授業ですが、ハンセミで行われる最新のパワーポイント活用法やアイポットを
利用した授業、講師としてはぜひ理解し、マスターしたいものです。
あこがれですね〜現実とはほど遠いです〜
ちょっとボヤキに入ってきましたので、この辺で。
皆さんの現状も、またお聞かせくださいね^^

通信090 初めて韓国に行った1993年

【週刊ハンガンネット通信】《第90号》(2013年10月14日発行)
初めて韓国に行ったとき

伊藤耕一

 

私が初めて韓国に行ったのは1993年でした。

当時、私は大学を休学しワーキングホリデーでニュージーランドに滞在していまして、一時帰国してその後、ニュージーランドへ帰る途中、1週間ほど韓国に立ち寄って旅行したのが最初です。

この年は冷夏だったそうですが、ニュージーランドにいた私は冷夏を経験できませんでした。奥尻島の津波被害を知ったのも、ニュージーランドのスキー場でオーストラリア人から「北海道がえらいことになっているが大丈夫か!」と言われた時でした。

とりとめもないことを思い出してしまいましたが、卒業論文で壬申倭乱のことを書こうと考えていた当時の私は全羅道を中心に旅行して役に立ちそうな本を探したり、史跡に行って写真を撮ったり資料を集めたり、そんなことをした覚えがあります。

엔젤호 という高速船で麗水から忠武まで行ったのは爽快でした。今でも高速船は走っているのでしょうか?

当時の為替レートは10,000円を出すと60,000ウォンが来るといった感じで、今よりも円安だったのですが、何よりも物価が圧倒的に安くて、おなかいっぱい食べても10,000ウォンを使いきれなかったような覚えがあります。(お酒は別です。おかわりもできましたし)

当然のことながら、お金がない学生でしたから、安めの食堂に入っての話ですが。金浦空港から市内に行くにもKALリムジンが片道5,000ウォンだったのを覚えています。
もちろん私は片道500ウォンの市内バスに乗って行きました。

さらに圧倒的に安かったイメージがあるのは衣料品でした。東大門に行って最高級の下着を買っても、感覚としては500円くらいで、その後韓国に行く時には着替えを持っていかずに全て現地で調達していたほどです。20年後の今でも着られる服がありますから、やはり良いものだったのだと思います。

最近韓国には行っていないのですが、直近で行ったのは4年ほど前の12月でした。そのときも5年ぶりくらいの訪韓だったのですが、物価の高さに目がクラクラしたのを覚えています。為替レートは10,000円を出すと120,000ウォンが来るくらい円高だったのですが、出て行く方も高かったのを覚えています。

KALリムジンは片道15,000ウォン(今は16,000ウォンですね)でしたが、学生時代よりも少し裕福になっていた私はKALリムジンに乗りました。スターバックスに入ったら、コーヒー一杯が6,000ウォンくらいでした。思わず円に換算してしまい、注文をためらったような覚えがあります。

市場に行っても、特に衣料品は値引き交渉を嫌がられたり、そもそも値引きしてくれなかったり、時代の流れを感じてしまいました。日本はこの20年間ほとんど物価が上がっていませんが、他の国では物価が少しずつ上がって今ではむしろ日本の方が物価が安いのではないかとさえ思えてしまいます。

ニュージーランドでも20年前はバンジージャンプ1回69ドルだったのが今では1回149ドルに、スカイダイビング1回120ドルだったのが249ドルになってしまっています!
http://www.taupobungy.co.nz/
http://www.skydive.co.nz/

高いところは大好きなので、バンジージャンプは3回、スカイダイビングは2回やりましたが、こんなに高くなってしまっては二の足を踏んでしまいます。

思い返すと4年も韓国に行っていないとは。そろそろ韓国に行ってみたいなあと思いました。ニュージーランドにも行ってみたいと思う今日この頃です。

通信089 4色ボールペンディクテーション

【週刊ハンガンネット通信】《第89号》(2013年9月30日発行)

4色ボールペンディクテーションはなぜ「はまる」か

ミレ韓国語学院

前田真彦

私は常々、받아쓰기 の重要性を主張してきています。
なぜなら、韓国語は、音と文字が乖離している言語だからです。

1、<連音によるずれ>
바비と聞こえてきたものを、
밥이と文字として再現できなければならない。

2、<音変化によるずれ>
도시랑멍는 と聞こえてきたものを、
도시락 먹는 と文字として再現できなければならない。

こういう音と文字のずれに対応できる力を身に付けなければ、
聞き取りは正確にできるようにならないのです。

その聞き取りをどう鍛えるのか?

試行錯誤の末に編み出した方法が、
「4色ボールペンディクテーション」(以下4BD)です。

『「前田式」韓国語パワーアップドリル』(HANA)では、
その方法や誕生の経緯を紹介しています。

<方法>
同じ音声(意味のカタマリで切る)を聞いて文字起こしする。
1回目黒、2回目緑、3回目青、4回目赤
2回目以降は、新たに聞き取れたものを書き加えていきます。
スクリプトを見て答合わせをして、シャドーイング。

1、なぜ4色なのか?
何回聞くのがよいのか実験した結果たどり着いた結論です。
4回聞いてわからなければ100回聞いてもわからないのです。

2、4BDの効能は?
A 聞き取りという地味な作業を楽しい作業に変える
B 自分の勉強の足跡が残る
C 自分の弱点が可視化できる
D 道具や方法がはっきりしているので取り組みやすい

結果、「はまる」のだそうです。

受講生のブログをご覧ください。
http://ameblo.jp/yonkomama/entry-11607246625.html

検索すると他にもいろんな人が取り上げてくれているようです。

「聞き取り」という、地味で取り組みにくい作業を、
楽しい作業に変える魔法の方法です。

みなさんの教室でもぜひ、4色ボールペンディクテーションに取り組んでみてください。

聞き取りプロセスの可視化、聞き取れないところの可視化は
授業分析、学習者分析の良い材料にもなります。

通信088 飲み会はいかがですか

【週刊ハンガンネット通信】《第88号》(2013年8月5日発行)

飲み会はいかがですか

hangyosil 韓教室 김영우

안녕하세요. 다마시 한교실의 김영우입니다.
더운 날씨에 어떻게 지내고 계세요?

장마가 일찍 끝나, 무더운 여름이 갑자기 찾아와서 정신이 없었는데요,
이렇게 더운 여름에는 교실에서는 해마다 학생들과 회식(飲み会)을 하고 있어요.

올해로 3번째하는 회식인데요, 해를 거듭하면서 참가 인원도 늘고, 참 좋은 이벤트라고 생각하게 됐어요.
먼저, 마음 놓고 마셔도 되고, 얘기해도 되고, 자신이 좋아하는 한류 스타에 대해 같이 맘껏 얘기 할 수 있고,
한류 스타나 한글 능력 시험에 대한 정보를 공유하기도 하면서, 시간 가는 줄 모르게 얘기를 하다가 보면,
매번 밤 12시쯤에 끝나요.

어떤 때는 다른 손님들로부터 ‘시끄럽다’는 주의도 받지만 ‘아줌마 파워’의 대단한 위력을 새삼느끼게 됩니다.

제가 여름에 회식을 기획하게 된 이유가 있는데요, 제 교실에는 주부가 많기 때문이에요.
저 또한 주부라서 회사에 다닐 때와는 달리 회식할 기회가 거의 없더라구요.

또한 아이들이 다니고 있는 학교나 직장에서 한류 스타에 대해 같이 얘기할 사람도,
동료도 없다고 말하는 학생들이 이외로 많아서 시작하게 됐어요.

회식을 통해 학생들은 자기가 속해 있는 반원들 뿐만이 아니라  다른 반의 학생들과도 한류 스타의 캐릭터를
주고 받는 등, 교제의 폭을 더욱 늘려가기도 해요.

그래서 그런지, 제가 학생들을 대상으로 하고 있는 또 다른 이벤트인, 요리교실보다는 항상 더 많은 학생들이 참가하고 있어요.
아무래도 요리를 만들고 하다가 보면, 차분하게 앉아서 얘기할 여유도, 시간도 없어서 그런 게 아닌가 해요.

회식을 할 때, 좀 더 즐겁고 유익한 회식이 되기 위해서 몇 가지 규칙을 정하고 있는데요,
먼저 회식을 시작할 때하는 자기소개예요. 이름만 말하는 게 아니라 좋아하는 한류 스타의 이름을 말하도록 해서
학생들 간의 한류 스타에 대한 얘기가 자연스럽게 나올 수 있도록 하고 있어요.

두번째, 회식 장소가 한국 음식점인 걸 이용하여 주문할 때마다 한 사람씩 돌아가면서 주문을 시키도록 합니다.
여기서 재미있는 걸 발견했는데요, 아직 표현이나 숫자를 배우지 않은 학생이 정확한 표현을 사용해 주문을 할 때가 있어 제가 놀라기도 해요.

모를 때는 제게 확인을 해오기도 하는데요, 긴장한 상태에서 실전과 비슷한 상황 연습을 해 보면 잊혀지지 않을 거라고 봐요.

회식을 교실의 이벤트로 하고 계시는 선생님도 많으리라고 봅니다.
다른 선생님들은 어떻게 하고 계신지 알려주시면 고맙겠습니다.

지금 제주에 와 있어서 한강넷 통신이 늦어졌는데요, 대단히 죄송합니다.
오늘부터 관동은 많이 더워진다고 하는데, 건강에 조심하세요.

通信087 翻訳作業で感じたこと

【週刊ハンガンネット通信】《第87号》(2013年7月29日発行)
今日の翻訳作業等で感じたこと

林鳩順

 

ハンガンネットメンバーのみなさん、暑い毎日が続いていますね。
いかがお過ごしですか?

今日はメールマガジンの当番ですが、さきほど帰宅したところです。
そこで、今日感じたことを書いてみることにしました。

韓国語の講師をしながら、今でも時々ですがいろんな翻訳を請け負っています。
ハンガンネットの世話人、会員のみなさんの中にはご自分で会社を経営されている方もいらっしゃいますね。

私は通訳・翻訳会社、数社に登録していて、依頼があって、条件が合えば引き受けています。
最近はクライアントが通訳会社に見積もりをとり、入札で一番安いところが仕事をとるようになっているようで、
通訳・翻訳料は物価の上昇とは反比例しているのが現状です。

通訳免許を取得後、すでに20年近くになりますが、思い出すといろんな失敗やミスをしてきたものです。
でも、それらを糧に辞めないでがんばったおかげで、今ではかなりのキャリアを積むことができました。

韓国の有名なドラマ主題歌、挿入歌を歌っている歌手の歌詞を翻訳し、今日は録音作業にも立ち会ってきました。
そこで感じたことを少しお話ししたいと思います。

受講生の中には当然、k-popが好きで、歌も歌える方がたくさんいらっしゃいますね。
そこでよく耳にするのは、コンサートへ行っても、CD買っても、
日本語だとなぜかしっくりこない、やはり韓国語で歌っている方がかっこいい〜という声。

でも、これは誰よりも歌手本人が一番感じているんだということ、実感しました。
歌詞の内容をただ翻訳するのは容易いですが、
メロディーに合わせて歌うので歌詞の字数を合わせる、歌詞の意味を損なわずに日本語らしい歌詞にする。

そして苦手な発音はなるべくカットし、やさしい発音の言葉を選ぶ。
一番大変なのは日本語にない文字の発音、つ、ず、ざ など。
特に初音にくるこれらの単語は大変で、今日も結局は歌詞を書き換えたほどです。

韓国語だとすごい声量があるのに、
日本語では普段の発声どおりには上手く歌えない、ちゃんと歌詞が伝わるか〜と心配していました。
気づかなかったことですが確かに一理あるようで、今日はこんな気付きがあり得した気分になりました。

翻訳作業は楽しいけれど苦しくて、本当に何度も苦しみながら完成します。
内容の幅は計り知れず、わずか100字程度から膨大な資料まで、
メモ書きから刑務所内の注意事項、極秘文書・・・そしてCDになる歌詞まで、

自分を見つめ直させ、自分の実力の実態をこれでもかと思い知らされる翻訳作業は、
いくら単価が低くても、無償であっても、
自分の勉強だと思って、快く引き受けるように心がけようと思いながら帰ってきました。
本文はここまでです。

仙台の研修に向けて、ハンガンネットでは最終の準備にとりかかっています。
参加できなくて、協力もできないのを申し訳なく思います。
どうか参加者のみなさんと講師の先生方が有意義な研修期間を過ごされますように、
このメールからエールを送りたいと思います。