通信494 「韓国語の方言講座について」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第494号(2024年7月15日発行)

「韓国語の方言講座について」
HANA 浅見綾子
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다덜 펜안햇수과?
아사미 아야코랜 햄수다.
제주도 말은 호끔밖에 못헤부난 말 골을 때 천천히 골아 줍서양.
(다들 편안했습니까?
아사미 아야코라고 합니다.
제주도 말은 조금밖에 못해서 말할 때 천천히 말해 주세요.)

済州語であいさつしてみました。
これくらいだとなんとなく分かるのですが、早く話されるともう全く分からないのが済州島の方言ですよね。

先日「済州島の文化・言葉を学ぼう!」という講座を開催しました。
済州語は、ユネスコが報告する消滅危機言語のリストに登録されており、話者人口も1万人以下と非常に少なくなってきています。この講座を聞いてみて、なるほど消滅するかもしれないと妙に納得してしまいました。

とにかく難しいのです。

少しご紹介します。

해요体に当たるのが済州語では허멘마씨体ですが、またこれは簡単。
멘마씨, 으멘마씨をつけるだけです。

ヘヨ体_動詞

합니다体に当たる헴수다体が難しいのです。

ハムニダ体_形容詞

헴수다体の形容詞ですが、パッチムなしは疑問文が-우꽈?、パッチムがあると-수과?
パッチム有り無しで「꽈」と「과」も使い分けないといけません。
どっちか一つに統一して!と外国人は(韓国人も恐らく)思ってしまうところですが、高昌弘先生に伺ったところ、疑問文の「과?」と「꽈?」を逆にして話すととても不自然なんだそうです。「ああ、この人は済州島人じゃないな」とバレるポイントだとか。

HANAでは方言講座をこれからも開催する予定です。
現在準備中なのは、釜山語講座と全羅道方言講座です。

釜山語講座の資料をチラリ。

釜山語講座

教えてくださる先生さえいらっしゃればぜひ忠清道方言講座、江原道方言講座も開催してみたいです。我れこそは!という先生がいらっしゃればぜひ浅見までご連絡くださいませ。

通信493 「カメラOFFレッスン 」加藤 慧

【週刊ハンガンネット通信】第493号(2024年7月8日発行)

「カメラOFFレッスン」
加藤 慧

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先日の幡野先生の投稿で、「コミュニケーションの際に言語情報が与える影響はわずか7%」という心理学の法則のお話が大変興味深かったです。
先日、アメリカの大統領選のニュースでも取り上げられていました。

対人コミュニケーションにおいて、言語情報(Verbal)が7%、聴覚情報(Vocal)が38%、視覚情報(Visual)が55%の割合で相手に影響を与えるという「メラビアンの法則」というもので、「7-38-55のルール」や「3Vの法則」とも呼ばれるようですね。

この話題で思い出したのが「カメラOFFレッスン」です。
私がレッスンを提供しているオンライン学習サイト「カフェトーク」では、双方もしくは片方が音声のみの「カメラOFFレッスン」の需要が一定数あります。

理由として、どんな場所や体勢でも、またノーメイクやパジャマ姿などでも受講できる「手軽さ」があることは想像がつきますが、意外なことに「音声だけなので集中できる」というものもあるようです。

音声のみのレッスンでは、会話の際の大きなヒントとなる「視覚情報」が共有できないため、残り45%の「言語情報」+「聴覚情報」に頼るしかありません。
これは外国語での通話がハードルの高いものであることからもわかります。
その意味で、負荷をかけるトレーニングとしての有効性はあるかもしれません。

一方で当然相手の表情や雰囲気がわからない分、心理的なストレスは増加する恐れがあるので、声がけや相槌などの重要度が上がりそうです。

気をつける部分さえきちんと意識できれば、オンラインレッスンや、ひいてはカメラOFFレッスンも、対面レッスンとは違ったメリットを発揮できるのかなとも思います。

学習者のニーズが多様化するなか、それぞれの形態によって異なる留意点を忘れないようにしたいものです。

通信492 「マレーシアの日本語教育」伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第492号(2024年7月1日発行)
マレーシアの日本語教育 伊藤耕一
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先日、あるイベントに参加しました。
そのイベントにあてがわれた会場は日本語を教える教室のようでした。
イベントの合間に教室内を歩いていたら、写真のような教材を見つけ、思わず写真を撮ってしまいました。
それは日本語の動詞の五段活用を教えるために作られた手作りの教材です。

image

なるほど、マレーシアではこのように日本語文法を教えているのだなと、新鮮な発見をした気持ちになりました。
この教材を見て日本語母語話者である私が発見したことを書いてみたいと思います。

①「あかさたなはまやらわ」でなく「あかがさざただなはばぱまやらわ」という順番で五十音表を作る。
日本語母語話者にとって、濁音と半濁音を五十音表に混ぜるという発想は、あまりないのではないかと思います。
しかし、音声学的に考えると「かが」「さざ」「ただ」「ばぱま」を並べるのは理に適っています。
このように並べておけば、発音が似ている音どうしの違いを説明しやすいなと思いました。
もし、将来日本語を教える機会があれば、参考にしたい教え方です。

②「う」で終わる動詞は「あ行」でなく「わ行」で活用する。
これは盲点だと思いました。
「あ行」に単語の例示がないのはなぜだろうと思ったら「わ行」のところにありました。
その理由は未然形の活用をした時に「う」を「わ」に変えるからですね。
私は無意識に「あ行」に意識が行ってしまいましたが、文法を考える時には「わ行」なのだということが新鮮な発見でした。

③「ず」「づ」「ふ」「ぷ」「ゆ」で終わる動詞は現代語には存在しない。
日本語母語話者は感覚的に理解できていることですが、この5音で終わる動詞はありません。
古語にはたくさんありますが、現代語にはない、そんな気付きをくれました。
おそらく「この5音で終わる動詞はない」と教えれば、日本語学習者には分かりやすいのでしょう。
このように、形式的に説明できる場面ではそのように教えた方が文法が定着しやすいように思いました。

④動詞を活用し語尾に「て」「で」「って」「んで」/「た」「だ」「った」「んだ」のどれを付けるのかは、意外とややこしい。
これも日本語母語話者は感覚的に理解できることですが、日本語学習者には次のように教えるのでしょう。
「く」で終わる動詞:「く」を「い」に変え「て」及び「た」を接続させる。
「ぐ」で終わる動詞:「く」を「い」に変え「で」及び「だ」を接続させる。
「す」で終わる動詞:「す」を「し」に変え「て」及び「た」を接続させる。
「つ」で終わる動詞:「つ」を「っ」に変え「て」及び「た」を接続させる。
「ぬ」で終わる動詞:「ぬ」を「ん」に変え「で」及び「だ」を接続させる。
「ぶ」で終わる動詞:「ぶ」を「ん」に変え「で」及び「だ」を接続させる。
「む」で終わる動詞:「む」を「ん」に変え「で」及び「だ」を接続させる。
「る」で終わる動詞:「る」を「っ」に変え「て」及び「た」を接続させる。
「う」で終わる動詞:「う」を「っ」に変え「て」及び「た」を接続させる。
韓国語の動詞形容詞の活用と遜色ないほどのややこしさだと思いました。
この活用を我々日本語母語話者はどうやって幼児期に習得するのか、とても興味深いとも思いました。

日本語を教える時には、これ以外にも分かりやすく教える方法があるはずです。
「日本語を教えて」と言われ「いいよ」と安請け負いしてしまいそうですが、このようなテクニックを体系的に知っている人から教わるのと、無知な人から教わるのとでは、その後の上達に雲泥の差が出そうだなとも思いました。
韓国語の教授法にも似たところがあり、私自身、ひとつひとつ文法を覚えた行ったのですが、そのように体系的に学ぶことは大切だなと改めて思いました。

余談ですが、あるイベントとは将棋大会でした。
私は将棋が趣味で、クアラルンプール日本人会の将棋クラブに入れてもらっています。
この11月に東京の将棋会館で世界大会が開かれるのですが、そのマレーシア代表を決める大会を行うということで、その運営に携わりました。
私はマレーシアのローカルの将棋クラブにも参加しているのですが、そのクラブの将棋仲間が代表に決まりました。
彼はまだ20歳前ですが、彼との通算の対戦成績は私の3勝6敗くらいで、私よりも強い青年です。
是非、大会では良い成績を納めてもらいたいと思います。

通信491 コロナ後の「対面レッスン」幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第491号(2024年6月24日発行)

「コロナ後の『対面レッスン』」
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉===============================================

週末はハンガンネットセミナーでした。
主催された先生方、どうもありがとうございました。
ご参加された先生方、大変お疲れ様でした。
とても参加したかったのですが、当校が加盟する(社)全国外国語教育振興協会の総会と経営セミナー、そして視察研修があり参加することができませんでした。
残念ではありましたが、その経営セミナーでためになることを聞いたため、こちらでシェアしたいと思います。

セミナー発表は英会話教育最大手の方が担当されました。
そのスクールでは、コロナ後、強い要望が無い限りは「対面レッスン」を推奨し、ご案内しているそうです。

理由としては、オンラインでは話せるのに、リアルだと話せなくなるという受講生の声が少なくなかったためだったとか。
そして、これは私も驚いたのですが、人と人とのコミュニケーションで、いわゆる「言葉」の要素が占めるのはたったの7%だという研究結果があると。
それ以外は、環境、空間、予備的な背景知識、表情やジェスチャー、話しを紡いでいくコミュニケーション能力などが占め、それらを融合させないと、会話ができないのだそうです。

7%という少ない数字やその捉え方については反論される先生方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に会って会話をすることの重要性は否定できないと思っています。

大手英会話学校さんはいろんな場所に店舗があり、対面レッスンを推奨できるという羨ましい利点があります。
一方、当校は韓国語であり、他店舗もなく、通訳や翻訳、ビジネス韓国語などのニッチな講座を扱っているという点で、オンラインでないと最低開講人数を集められないという状況になっています。

しかしながら、オンラインの講座であっても、コース中1回は、来られる人は対面(ハイブリッド)にするとか、それができない場合はせめて交流会をするなどで、「言葉だけの7%」を変えることができないかなと思ったりしました。

通信490 「教育実習で鍛える」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第490号(2024年6月19日発行)

「教育実習で鍛える」
ミレ韓国語学院 前田真彦
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ミレ韓国語学院では「教え方の学校」という講座を開講しています。受講生の方には、定期的に「指導案付き10分間模擬授業」をしてもらっています。そして3か月に1回、一般の方を募集して「教育実習」も実施しています。

いろんな問題点が見えてきます。

1.指導案が書けない――書いたこともないので当然とも言えます。授業の目標を絞り込めないケースが多いです。

2.授業の活動を組み立てられない――受講生の実態、ZOOMの使い方をわかっていないと組み立てられません。

3.時間配分ができない――鼻音化の説明でどのくらいの時間がかかるのかが読めていません。

こうして考えてみれば、授業を組み立てるのは大変なことですね。

講師を目指す人たちは、韓国語の体系的な授業を受けてきていない人が大半ですから、自分が教える立場になっても、教え方がイメージ出来ないのだと思います。

さらにはZOOMでの授業を受けた経験も少ないので、ZOOMでどのような授業ができるのか、受講生をどのように動かすのかイメージがしにくいのだと思います。

ZOOM(またはハイブリッド)で一般市民を対象に、授業をどんどん公開していくのが、今のハンガンネットの講師に課された最大の任務ではないでしょうか?

教え方は一朝一夕に身に付くものではありません。学校の先生になるにも、専門の勉強が必要で、免許も必要ですし、採用試験もあります。市民講座の韓国語講師は、免許の有無は問われませんし、研修が課されるわけでもありません。

私たちが楽しく地道に研修をしていこうではありませんか。

<ハンガンネットセミナーのお知らせ>
6月23日(日)20時~22時
1部 ライブ授業 4色ボールペンディクテーションで伸ばす中級韓国語
授業:前田真彦 40分  (講生の募集は終了しました)
2部 最近の市民講座の問題点 座談会
金順玉 阪堂千津子 前田真彦 司会)寄田晴代

<先生方へ>
韓国語は文字と発音が乖離している言語です。
文字と発音の間を埋めるためにディクテーションが必要です。
4色ボールペンディクテーションとは、前田が編み出した方法で、書籍としてHANAから出版されています。
4色ボールペンディクテーションとその後の音読指導をライブ授業で、そのやり方を見てください。
臨時で募集した中級学習者6人を対象に40分授業を実施します。忌憚のないご意見をお聞かせください。

お申し込みはこちら 参加費1000円

通信489 「アンガールズ、アンジャッシュ、アンミカ」田附和久

【週刊ハンガンネット通信】第489号(2024年5月27日発行)

「アンガールズ、アンジャッシュ、アンミカ」
田附和久
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4月開講の入門クラスは、5月の連休が明けて数週間が経ち、雰囲気が落ち着いてきた頃ではないでしょうか。週1回の授業であれば、文字と発音の学習が後半に入り、今頃パッチムを学んでいるクラスも多いのかと思います。

パッチムを扱う単元は、文字と発音の授業の一つのハイライトと言えるのではないでしょうか。日本語にはない子音で終わる音は、日本語母語話者にとっては、違いを聴き分けることも、正しく発音することも、なかなか容易ではありません。「がっかり」、「はったり」、「やっぱり」、「あっさり」、「うっちゃり」、あるいは「パンと」、「パンが」、「パンも」等といった日本語の「っ」や「ん」の音を例として用いながら、受講生の皆さんに口の中の発音器官を意識してもらい、実際にその音を発音できるように導いていくこの単元の授業は、教師自身の言語学、音声学の理解度だけでなく、それをわかりやすく学習者に伝え、理解してもらう指導力そのものが問われます。

このパッチムを最初に学ぶ授業が楽しく盛り上がり、受講生たちが一つひとつの音の違いを理解して発音できるようになる様子を見るとき、教師としてはこの上ない満足感を味わいます。まさに外国語教師冥利に尽きる瞬間です。ちなみにここ数年私は、以前SNSを通して教えてもらった、「アンガールズ」、「アンジャッシュ」、「アンミカ」という例を用いて「ん」の音の違いを説明するのが好きです。これはなかなか受講生の受けがよく、笑顔になった受講生たちとの間で、「先生、アンジャッシュよりアンタッチャブルのほうがいいと思います」、「あのー、アンミカは芸人じゃないのでは?」等といったやり取りが生まれるのを楽しんでいます。

もちろんこの一回の授業がうまくできたからと言って、それだけで満足してはいけません。現実の対話の中では、반、방、밤のようなミニマルペアの聴き分けや言い分けが求められる機会はそれほど多くなく、実際には、文や単語の中に出てくるパッチムを正しく発音できるようになることこそが求められます。そのための指導は1回だけの授業で終わるものではなく、その後の時間にずっと続いていきます。

パッチムの発音で特に注意が必要なのは、ㄴ+ㄱ、ㄴ+ㅂ、ㅇ+ㄷ、ㅇ+ㅂのような日本語母語話者にとって難しい音の続き方になる場合です。恥ずかしながら、私自身、学習を始めてからの数年間、こうした場合のパッチムの発音を正しくできていませんでした。韓国に留学して、現地の人との会話の中で공장という基本的な単語が通じないという経験をして初めて、自分の発音が곤장となっていることに気付かされたのです。このときはたいへん恥ずかしい思いをしましたが、振り返ってみれば、このときに気付かせてもらえて、ほんとうによかったです。

今、授業の際には私自身のこの恥ずかしい経験も必ず話すようにしています。そして、공장、상담、전부、정부といった単語が出てくるたびに「アンガールズのアン!」、「アンジャッシュのアン!」と声を上げて、注意を促しています。

通信488 済州語と私 ペ・ジョンリョル

【週刊ハンガンネット通信】第488号(2024年5月21日発行)

「済州語と私」
ペ・ジョンリョル
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30年ほど前、東京の朝鮮高校で教師をしていたときに担任を受け持ったクラスに済州島出身の一世の男子生徒がいました。済州島で生まれ育ちましたが、両親をなくし村の人たちにしばらく育てられた後で、中学生のときに親戚を頼って妹と一緒に東京に移住しました。そして親戚のつてで、朝鮮学校に編入してきたそうです。親戚の支援のもと、きょうだい二人で生活しており、兄は朝寝坊で学校をさぼるので、たびたび私が車で起こしに行ったりしていました。

きょうだい同士で話すときは済州語でした。「済州語でした」と書きましたが、聞き取れない言葉なのでそう推察するしかなく、でも済州語でしかないだろうということで、これが私にとって初めて済州語を聞いた経験です。

その後、カラオケで「감수광」という曲の済州語の歌詞を知り、映画でも何度か済州語に触れる機会があり、おぼろげながら済州語の一部の語尾や単語を知ることになりました。

私の故郷は慶尚道で、済州島にはほとんど直接の縁がなかったのですが、おばが10年ほど前に済州島に移住してペンション経営を始めたことで、2018年、初めてこの島を訪れました。済州語は今ではほとんど使われていないということは知っていましたが、あちこちで注意して耳をそばだてていると、それらしき言葉を時々耳にすることができました。でも話の内容はわからない。すると職業柄か「済州語の入門書を作れないか」という考えがだんだんと湧いてきました。

以前、『話してみよう!釜山語』という本を試行錯誤しながら作った経験があるので、入門書を作ることはできます。でも商売としては成り立ちません。さらに具体的なあてがわけでなく、そのままになっていました。

ところが今年、済州島出身で韓国語教師のパパ友ができたのですが、なんと彼は済州語ネイティブで言語学専攻だとのこと。試しに弊社の釜山語の本を参考に原稿を書いてもらったところ、結構な内容と量のものをいただくことができました。済州語企画が少し現実味を帯びてきました。

実は6月に発売される『hana Vol. 52』で済州島を特集します。そこで済州語入門のページも作ってみました。誌面の都合上、基本の文法や語彙、フレーズなど、ごく簡単な内容しか載せられませんが、興味のある方はぜひご覧いただければと思います。

手元にある原稿は「hana」記事の数倍の分量があり、さらに内容を充実させて音声を補完することで、それなりの本を作れると判断しています。あとは資金をどうするかですね。

教え子の同窓会をきっかけに、前述した教え子にもたまに会うようになったので、この本で勉強して、一度済州語で驚かせてみたいです。

2024年6月の「ハンガンネットオンラインセミナー」のお知らせ

038-07ハンガンネットセミナー

開催日時:6月23日(日) 20時~22時

開場:19時50分にZoomルームをオープンします

1部 ライブ授業 前田真彦
4色ボールペンディクテーションで伸ばす中級韓国語
中級学習者5名 募集

2部 金順玉 阪堂千津子 前田真彦
最近の韓国語市民講座の問題点・特徴など 座談会
参加人数によっては2ルームに分けます

◉座談会のテーマ

・レベル差のあるクラスの運営法
・読解力はどうやって鍛えるのが良いのか?
・TOPIK作文対策
・ハイブリッド形式の授業のやり方

<先生方へ>
韓国語は文字と発音が乖離している言語です。
文字と発音の間を埋めるためにディクテーションが必要です。
4色ボールペンディクテーションとは、前田が編み出した方法で、
書籍としてHANAから出版されています。
4色ボールペンディクテーションとその後の音読指導を
ライブ授業で、そのやり方を見てください。
臨時で募集した中級学習者6人を対象に40分授業を実施します。
忌憚のないご意見をお聞かせください。

<学習者のみなさんへ>
4色ボールペンディクテーションの授業を受けてみませんか?
6月23日(日)20時~20時40分まで、ZOOMで授業に参加できるかたを募集します。
中級学習者、通常の授業のように受講していただければ結構です。
TOPIK34級レベルの音声の聞き取り中心の授業です。
無料で受けていただけます。
前田の授業を受けてみませんか?
6名募集します。

参加条件:
・韓国語講師(これから教室を始めたいという方も、大歓迎)
・今後韓国語を教えたいと思っている講師志望者
・会員/非会員は問いません。
申し込み締切り:2024年6月22日(土)まで
悩みや課題に思っていることや現況も一言添えてください。

<ライブ授業参加者お申込み> 無料

*参加の確定は、レベルを考慮してこちらからご連絡いたします。
*ZOOMで顔出しても大丈夫な方限定。

 


<先生方お申込み> 参加費:1,000 円
【参加費は事前に銀行振込よりお支払いください。】
⇒振込先 paypay銀行 本店 普通 2174994 ハンガンネットマエダタダヒコ

通信487 「授業のフィードバック」加藤慧

【週刊ハンガンネット通信】第488号(2024年5月6日発行)

「授業のフィードバック」
加藤慧
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「フィードバック」というと一般的には教師側が行う評価を指すかと思いますが、ここでは最近感じている「受講生からの」フィードバックの重要性について書きたいと思います。

受講生の方の反応をリアルタイムで確認しながら進めることのできる個人レッスンと違って、大学の講義では全ての学生の理解度やニーズを把握することが困難です。
今学期は8コマの担当科目のうち、受講者数70名のクラスがあるため、余計にそう感じます。

学期末になれば授業評価アンケートで反応を知ることができますが、ニーズを反映させながら授業を作っていくためには都度コメントをもらいたいと思い、課題提出のツールとして利用しているGoogleやMicrosoftのフォームに毎回記入してもらっています。

これは以前こちらで書かせていただいた、コロナ禍でのオンライン授業の名残です。
ミニットペーパーを利用していたころは一枚一枚読むのが一仕事でしたが、ペーパーレスになって確認と管理が本当に楽になりましたし、普段からスマホ入力に慣れているからか、たくさん書いてくれる学生が多い印象です。

難しかった箇所や授業のペースについてなどを詳しく記入してくれる学生もいますし、質問や「わざわざ質問するほどでもないけれどちょっと気になったこと」などを書いてくれる学生もいます。
その場合は、次の講義冒頭で回答しています。

フィードバックによってひとりよがりな授業になるのを防ぎ、インタラクティブな授業に近づけていると感じます。
毎回講義後にこのフィードバックを読むのが楽しみになりつつあります。

プラットフォーム上で提供しているレッスンの場合はクチコミというかたちで記入していただける場合がありますが(任意のため全ての生徒さんからコメントをいただけるわけではありません)、個人的に運営している教室の方でもフィードバックをいただけないものかと最近思案中です。

先生方は個人レッスンのフィードバックやアンケートをどのように実施されているのか、頻度や方法などについてご教示いただけると嬉しいです。