【週刊ハンガンネット通信】第449号 (2023年7月22日発行)
外国語が聞き取れる話の続き
寄田晴代
=================================================
447号のハンガンネット通信「外国語が突然聞きとれるようになる瞬間」を読んで、韓国語が聞き取れるようになった瞬間を覚えているか?が、我が家で話題になりました。(レベルの差はあるが、うちの家族は韓国語が聞き取れる。)
家族メンバーAは、聞き取れるようになった瞬間は覚えていないけれど、自分が覚えた単語がドラマの中に出てきたときは「ホントにこうやって使うんやぁ」と感激したそうです。(学習に感激は強い味方ですね。)
メンバーBは英語が聞き取れるようになった瞬間を話してくれました。
毎日NBAの試合を英語の放送で見ていたおかげなんだそうです。当時、他にすることがなくて毎日毎日毎日毎日見ていたそうです。初めはアナウンサーが何を言っているのか全くわからなかったのですが、そのうち、選手の名前を言っている部分がわかるようになり、次にバスケットのルールに関する用語を言っている部分がわかるようになったそうです。これらは繰り返し出てくるのでわかるようになったらしいのですが、すると、その二つのパーツ以外の部分が、急に聞き取れるようになったというのです。
今まで切れ目すらわからなかった言葉が「選手名」と「バスケット用語」で区切られ、意味の固まりをつかむきっかけになったようです。
ところで、Bの韓国語の方はどうだったかというと、韓国に語学留学に行って3カ月くらいは全然上達しなかったようです。
それでも、聞き取れなくても韓国語で話しかけられれば、何でも「ケンチャナヨ」と笑顔で答えて韓国人の友人たちと交流していました。
ところがある時「『ケンチャナヨ』ってどういう意味かわかってるんですか?」と友人に言われてしまいます。(これを通訳したのは私でした。)
トンチンカンな使い方をしたのでしょう。こう言われて、Bはこのままではいけない、と思ったそうです。(その後、韓国語で仕事ができるくらいにまで上達できました。)
「失敗って効果あるよねー」と、この思い出話をしながら言っていたのですが、できれば失敗したくない大人になってしまったとも思ったのでした。
「作文力が上がれば聞き取り力も上がるのではないか。」という伊藤先生の「実験」結果を楽しみにしています。
