通信369 「生徒力」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第369号 (2021年10月18日発行)

生徒力
日下隆博(くさかたかひろ)
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わたしは学生時代から数年間、音楽バンドのボーカルとしてライブステージに立っていたことから、ノリの良い観客の力を感じてきました。
ひるがえって、自分が観客の際にもステージ上のアーティストを盛り上げたい気持ちで声を出したりすることがあります。

そして現在、韓国語の授業でも生徒さんが場を盛り上げてくれることを意識し、それを実践することを促しています。

普段から「わたしは勉強が嫌い」と話す生徒さん。
-ㅂ니다/습니다 を学び終えた後の -아/어요 の学習時に、
「先生これでもう습니다 は忘れてもいいですよね!」
「ダメダメだめ~~!!」といった感じで盛り上がります。

数字はスーパーでの買い物など日常生活で使うことを授業で強調していますが、最近病院通いが増えた生徒さんは
「先生、血圧数値だけは韓国語で言えるようになりました。」
「素晴らしい~~!!」といった感じで盛り上がります。

生徒さんが場を盛り上げる方法のひとつとしては、教材の音声CDのオーバーアクション的発音をそのまま真似て発音した生徒さんには「主演女優賞!」などと言って大絶賛しています。

そうした効果もあってか究極の盛り上げ上手に、
私(日下)「잘생겼어요.は、どういう意味ですか?」
生徒「日下先生という意味です!」
私「大正解!!!!!」
といったものもありました。
韓国語単語を知っている人だけが大爆笑を共有できる回答で、
おおいに場が盛り上がります。

今回タイトルは「生徒力」と、わたしが勝手に作った一言ワードにしてみましたが、
現在放送中のNHK「テレビでハングル」の生徒役、満島真之介さんは
まさに生徒力を発揮して番組を大いに盛り上げている代表例と言えます。
先生でミュージシャンでもあるKさんがそれを引き出している部分もあり、
先生と生徒の学習する上での盛り上げ相乗効果がうまく発揮されている例に思います。

おもしろ発言を生徒側が楽しんでやってくれると、
授業というライブステージはさらに盛り上がり、そしてそれが、
脳を刺激し、語彙記憶にもつながっていく一助になればと思っています。

通信368 「オンラインスクールの1年を振り返って」裵正烈

【週刊ハンガンネット通信】第368号 (2021年10月11日発行)

オンラインスクールの1年を振り返って
株式会社HANA 裵正烈(ペ・ジョンリョル)
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弊社のHANA韓国語スクールでは、昨年9月からオンライン講座を始めました。ちょうど1年が経ちましたので、この1年を振り返りつつ、経験をいくつか共有したいと思います。

出版社である弊社が運営する当スクールには、社員や専属の韓国語教師はいません。授業は外部の先生に授業をお願いし、社員は講座担当として授業のサポートや実務を行っています。今年の3月までは私がスクールを担当しましたが、4月に社員が一人入社し、現在ではほぼ一人で運営に当たっています。授業ではオンライン会議システムZoomを利用しています。授業日には講座担当者がホストとして教室(会議室)を立ち上げます(そして講師を共同ホストに指名するかホストを交替する)。ひとたび授業が開始されたら、何かあったときにすぐ気付いて対応できる程度に授業をモニターしながら、他の業務を行っています。講師側のネット接続が悪くて授業が聞き苦しかったり、受講生側のネット接続が切れていつの間にか会議室から消えてしまったりするトラブルがときどきありますが、これまで授業がキャンセルになるような大きな事故はありませんでした。ただし通信状態が悪いとせっかくの授業が台無しになるので、講師・受講者の音声が明瞭か、画面が滑らかに表示されるかなどの確認には大いに気を使っています。担当者は、こうした授業のサポートの他に、講座の企画や先生との交渉、集客、受講生との連絡、配信物の送付などを行っています。

当スクールでは定員を8人としています。ただし、会話の授業では受講者6人までが限度だと感じています。一方で集客には苦労していて、1人も集まらず取りやめになった講座や、ギリギリの2人で開催した講座がいくつもありました。現在(10月)は9講座を進行しており、一定の売上が立ち、講師料を引いた粗利もそれなりに残るようになってきたのですが、担当社員の工数を考えると全体的にほとんど利益は出ていない状況です。1講座あたりのキャパシティの問題から利益を稼げる商売にはしづらいし、一方で、後述する集客の問題から「多売」に転じることもなかなか難しいと感じているのが現状です。講義や講演の形式でなら一度に参加できる人数を増やせるので、このような授業を混ぜることも一つの考えでしょうが、多人数になるとその分受講料を検討しないといけないでしょう。まだまだ試行錯誤は続きそうです。

受講者に聞くと、弊社のツイッターを見て講座の情報を知ったという人が多いですが、もちろん中には雑誌『hana』の愛読者も多くいると思われます(定期購読の発送作業をやっていると受講者のお名前をよく見掛けてうれしくなります)。当初、首都圏在住の参加者が圧倒的多数でしたが、半年くらい経つと全国各地からの受講者が増え、今では首都圏以外からの参加者が過半数を占める講座もよくあります。ただし海外からの参加というのがまだありません。またオンライン授業は教える側の講師も望む場所で授業を行えるのが利点ですが、現在開催中の講座の講師には、九州・博多在住の先生がいらっしゃいます。

授業を録画して後からたやすく閲覧できるという点は、オンライン授業のメリットです(先生にとってはちょっといやな機能かもしれませんね…)。当スクールの場合、Zoomの機能で授業動画をネット上(クラウド)に保存し、それを再生するリンクを授業翌日に受講生に知らせています。「自分の韓国語をテープに録音してチェックした」という習得者の経験談を聞いたことがありますが、オンライン授業だとすでにそのようなサービスがあるわけです。なお、録画を行うことについては募集時に明記しており、講座の初日にも「受講生に限り、次回の授業まで再生可能。各自のパソコンへの保存禁止」、つまりクラスの外部に録画は出ない・出させないということをあらかじめお知らせして、受講生の方の了解を得ています。授業を欠席した人はもちろん録画を見ることができますし、参加した人も大いに復習に利用されていらっしゃいます。

当スクールの場合、「入門・初級・初級2…」といった「コース型」の講座でなく、企画型の講座が主なので、講座を開くたびに受講者を集めなければいけません。講座に特色がなかったり、学習者に訴求する内容が欠けたりすると、たちどころに集客が難航します。出版社としてのHANAの名前があるので、他の学校の方からすると大変有利と思われるかもしれませんが、まだまだスクールの名前で受講者を集められるほどの力はありません。逆に、集客は講師の知名度や人気に明確に左右されます。こうした先生たちと接点があり交渉がしやすいという点では、雑誌を発行しているメリットを大いに利用しているいえます。

長くなりすぎたのでこのあたりで今回の投稿を終えようとしたのですが、出版社が運営している当スクールには他の教室・先生とは異なる面があると思いました。書きながら「あまり他の人の参考にはならないなあ」と思ったので、もう少しだけ話を続けたいと思います。

当スクールの体制上、担当者はいろんな先生の授業を見ることができます。多くの先生がオンライン授業の方法やZoomの機能を学習されて、新しいことを積極的に取り入れていらっしゃいます。逆にそうした機能に背を向けるような、でも印象に残る授業がありました。

教材の著者が講師を務める授業で、用いる方法はホワイトボードへの板書のみ。ホワイトボードを自分の右後に写るように配置し、講師自身はカメラにかなり寄り付き、画面の左前に映るポジションを取ります。授業中は、始終カメラをのぞき込むような位置で話し、必要に応じて板書を行い、それを背景にあるいは指しながら説明を行います。受講者が画面をスピーカーモード(発話者をメインに映すモード)にすると、常時目の前に先生の顔が大写しになり、先生が自分一人に個別に語り掛けているような感じになります。オンライン授業とはいえ、オンライン会議システムの機能はほとんど使わない(パソコン操作も一切しない)この授業を私は画面越しに見ましたが、すごい説得力がありました。そもそもその説得力の源は先生が持っている総合的な教授力にあるのでしょうが、オンライン授業に取り組んでいる人にも取り組んでいない人にも、オンライン会議システムの機能に頼らないこんなオンライン授業のスタイルがあるということをぜひ紹介したいと思った次第です。

通信367 「オンライン授業の前の雰囲気づくり」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第367号 (2021年10月4日発行)

オンライン授業の前の雰囲気づくり
株式会社HANA 浅見綾子
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アンニョンハセヨ。HANAの浅見綾子です。

私は韓国語学習者の立場でオンライン授業に個人的に参加することもあれば、
仕事上、編集の立場で授業を見学させていただくこともあります。

今日は授業の「雰囲気づくり」について感じたことを書きたいと思います。
今回はマンツーマンではなく複数人参加のグループレッスンで、
更には対面時代からの流れで既に仲の良いメンバーがいる授業ではなく、
知らない人同士の授業に限定して書きます。
また会話の授業ではない、試験対策や文法の授業でも雰囲気づくりは大切だと思っています。

授業を受けてみて、最終的に「満足した」と判断を下す理由はいくつかあると思います。
「先生の説明が分かりやすかった」「発言がたくさんできた」「当てられたことに答えられた」など他にも理由はたくさんあると思いますが、授業の内容云々の前に、クラスの雰囲気がどうだったかということが「満足した」と判断を下すのに大きく影響するのではないかと思っています。

これは授業回数が多ければ多いほど当てはまると思いますが、単発の1回~2回の授業でも「雰囲気づくり」は重要だと思っています。
この雰囲気づくりは先生の腕にかかっているわけですが、では雰囲気づくりとは何でしょうか。
・話しやすい、質問しやすい雰囲気を作る
・間違っても恥ずかしくない、傷つかない雰囲気を作る
・また授業の内容によっては話さないといけない雰囲気を作る
・カメラオンにしやすい雰囲気を作る
・ミュートを外しやすい雰囲気を作る

他にもあると思いますがざっとこんな感じでしょうか。
単発の授業なんかでは、先生の方も緊張しているのに生徒の緊張をほぐし、話しやすい環境を作るのは大変だと思います。
とはいえ、生徒の立場からすると、ガチガチのぎこちない雰囲気の中では、韓国語に集中したいのに他の色んなことが気になって授業に集中できなくなります。

集中講座などの短期講座に参加した際によく感じるのが、オンラインルームに入室してカメラオンなのかオフなのかということ。
最初から告知ページにカメラオンでお願いしますと書いてある場合は迷いませんが、そこに触れられてないとオンなのかオフなのか迷い、またどちらでもいいですよ、と言われると大抵はオフにするのではないでしょうか。
大人数参加のイベントなどではカメラオフはありがたいのですが、少人数の韓国語の授業でカメラオフだとどうも授業に参加しているという気持ちが下がってしまうような気がします。
とはいえ、自分がカメラオンにしたくとも、ほとんどの人がカメラオフだとどうもカメラオンにしづらい雰囲気があります。
ですので、最初から告知ページに明記しておいていただくか、先生は授業の最初に「カメラオンで参加してください」、どうしてもオンで参加できないという事情がある人のみオフにしてください、というようにカメラオンにしやすい雰囲気を作ってくださるとありがたいです。(もちろん、カメラオフの人が居づらい雰囲気を作ってはいけませんが。)

話しやすさについてですが、授業の内容によっては、ほとんど話す機会がない授業もあると思います。ですがそれでも、一緒に授業を受けている人がどんな人なのかというのは知りたいものです。授業の参加人数にもよりますが、10人以下程度でしたら、簡単な自己紹介を日本語でしてもらうのはいかがでしょうか。
韓国語だと逆に緊張してしまうかもしれませんし、時間がかかってしまいますので、日本語でパパッとでもやってもらえるとありがたいなと思うことがあります。相手がどんな人かがわかっている方が話しやすいです。

オンラインになってから、授業の雰囲気づくりはとても難しいですよね。
時々感じるのは、先生がとても学生さんに気を使っていて生徒の居心地の良さを優先しすぎたり、意見を聞きすぎかなと思うことがあります。
基本的に、生徒さんは自分と合う先生、好きな先生、興味のあることを教えてくださる先生、と前もって自分で選んで授業を受けているので、先生のカラーをどんどん出して、引っ張っていってくださっても全く問題ないと思います。
全ての個人的な意見です。

通信366 「発音苦労話」寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第366号 (2021年9月27日発行)
発音苦労話
寄田晴代
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昨日のハンガンネットセミナーには(第1部:発音クリニックリレーライブ 第2部:オンライン時代の教え方)40名を越える方々に参加していただき、盛況のうちに終えることができました。
ありがとうございました。
改めて「発音指導」への関心の強さを実感しました。

韓国語が母語でない私は、自分はできているのだろうか、というところがいつも気になります。ネイティブスピーカーのようにはいかなくても、講師としての信頼を得るためには、ある程度のレベルを習得していなければならないからです。
今日は、自分が学習者としての発音・イントネーションで苦労した話を書いてみます。

発音に関する思い出ならいくらでもあります。
韓国で、封筒(봉투)ください、と言ったのに、ボンドを渡されたり、タクシーの運転手さんに「明洞」と何回言っても通じなかったり。
(結局最後にはわかってもらえたのですが、運転手さんが「あ~,명동?」といったとき「私の発音と何が違うんだよっ!」と思ったのを
覚えています。)
「通じない発音」から脱却した後も「不自然な抑揚」が悩みの種でした。買い物に行って、一言話しただけで「日本人でしょ?」と言われるのです。(「釜山から来たの?」もよく言われました。関西アクセント韓国語だったんですね。)

韓国語の意思疎通では何も不自由がなかったのですが、日本人だとバレるのが嫌で、韓国に住んでいたときはタクシーに乗ったらほとんど口をききませんでした。家族そろってタクシーに乗る時も同じで、誰も口をききません。小学生の子どもたちまで、一言も話さず黙って窓の外を見ている。用があって話すときはひそひそ声。なんて不気味な家族を乗せてしまったんだ、と運転手さんは思ったことでしょう。

独学で韓国語を習得した私は、音声教材もほとんどない時代、一人で一生懸命音読を続けた結果、独自のイントネーションを身に着けていたと思われます。一方、韓国人と区別がつかないくらい、上手に韓国語を話す日本人の友人が身近にいたので、自分も練習すればそうなれるかも、と思って続けられたのでしょう。(その友人は日本人よりも韓国人と一緒にいる時間が断然長い人でした。)

ある時、知り合いの韓国人のおばさんにこう言われました。
「お笑い番組に、日本人の韓国語を真似をする芸人がいるんだけれど、あなたの話し方、その人にそっくりね。」
がーん。
悔しくて、練習に拍車がかかりました。やっぱり、自然に話せるようになりたいと思いました。
テレビを見ながら、ラジオを聴きながら、聞こえたものをずっと真似することを続けていました。
地下鉄の中で聞こえる会話も、大声で真似できないときは、ハミングで歌うようにイントネーションを真似していました。
(これが癖になり、日本人と話しているときもシャドーインしてしまうことも。)

学習者として飛躍したきっかけは私の場合「悔しさ」で、効き目があったのは「お手本に基づいたしつこい練習」でした。そして
後に教える立場になって韓国語の発音や抑揚に関する知識を本や講座から得て、実体験と合致し腑に落ちた、という感じです。

発音や抑揚を指導することは、こうして自分が練習を積んで身につけることとは、また違った難しさがあります。
学習者はどこまで指摘してほしいのか。通じればいいのか、もっと自然な発音や抑揚で話したいのか、人によって違うでしょう。
また、指導するときの表現、言い方にも配慮が欠かせません。
指摘内容は正しくても、伝え方を間違うと相手を傷つけたり、ストレスを与えたりしかねません。
特にオンライン授業だと、雰囲気を把握しにくかったり、授業後に相手の気持ちを修復する雑談などのチャンスがなかったりするので、対面よりも言葉に気をつけています。
でも、発音・抑揚ばかりは指摘してもらわないと一人で克服するのは難しいのですよね。

昨日の発音ライブ指導では、前田先生と金順玉先生の「明るく」「励まし」「テンポがいい」ご指導が印象的でした。

次回のハンガンネットセミナーは2月11日を予定しています。お楽しみに。

通信365 「ピアノのセンスと言語のセンス」伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第365号 (2021年9月20日発行)
ピアノのセンスと言語のセンス
伊藤耕一
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私の土曜日の日課のひとつに「テレビ寺子屋」の視聴があります。
テレビ静岡制作の番組ですが、長野県では土曜日の5時半から放送されます。
頭がボーッとした朝の時間に、寺子屋講師のお話を聞くと、徐々に目が覚めてきます。

先日、ピアニストの樹原涼子さんの「センスの磨き方」というお話が放送されました。
音楽の世界の「センス」の話ですが、言語にも共通する部分があるなと興味深く聴きました。

この先生は子どもたちにピアノを教える時に、ピアノの音の減衰を聞かせるというのです。
ご存知のとおり、ピアノの鍵盤を叩いて音を出し、鍵盤から指を離さないようにしていると、徐々に音が小さくなってやがて消えていきます。
樹原さんはこの音がいつ消えるのかを子どもたちに聞かせて、消えたと思った時に手を挙げさせるそうです。
最初は音が消えきる前に手を挙げてしまう子供も、繰り返し聞かせると徐々に消えた瞬間に手を挙げることができるようになるとのこと。
これを樹原さんは「音楽教育で『センス』は、違いがわかることだと思っています。音の違いに『興味』を持つことがとても大切です。」とおっしゃっていました。
その後、複数の音を順番に「ド~ミ~ソ~」のように重ねて聞かせ、「~ド~ミ~ソ」の順に音が消えていくのを聞き分けられるようになった子供は、間違いなくピアノが上手になるとおっしゃっていました。
音楽ではこれが「センス」につながるそうです。
この基礎の「センス」が身についたら、「スタッカート(音と音を続けないで分離する演奏法)」や「レガート(音の切れ目を感じさせない演奏法)」などの技術を教えるのだそうです。

また、あることを言語化できる能力も「センス」を伸ばすのに必要とも話されていました。
「子どもたちはゲームやアニメのキャラクターの些細な違いも見逃さずに、名前や特徴の違いを認識しています。このとき質問をしてみるといいと思います。『言葉にすること』でセンスが伸びてきます。誰かに説明しようとすることで頭の中がどんどん整理されていくのです。まず興味を持つ、そして違いがわかって、それを言葉にしていく。すると良い循環が生まれてきます。音楽も勉強もスポーツも、どんなものでもこの循環に乗せてほしいと思います。」
この辺りは言葉の勉強そのものだと思いました。

先日の金英う先生の通信にもありった韓国人の「カ」と「ガ」の発音の傾向や、日本人の「카」と「까」の発音の傾向を言語化して説明できるまで学習したり、それを教えたりすることができたら、より深い理解につながるように思いました。

言語における「センス」には「発音」「文法」「作文」「対話」などの分野があります。
それぞれの分野を極めるには、どのように「センス」を磨いて行けば良いか、永遠のテーマのようですが、樹原さんのお話を聞いて、これを追求してみたいと思うようになりました。

通信364「日本語の発音とイントネーション」김영우

【週刊ハンガンネット通信】第364号 (2021年9月15日発行)
日本語の発音とイントネーション

韓教室  김영우
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안녕하세요.
다음 주 9월 26일 ‘발음’을 테마로 한세미ハンセミ가 있기도 해서, 오늘은 제가 일본어를 배울 때 경험했던 발음과 intonation에 대한 얘기를 해 볼까 합니다.

일본어는 intonation에 따라 단어의 의미가 달라질 때도 있어서 한국인에게는 어려운 부분이라고 생각되는데요.

제가 일본에 와서 あいうえを를 배우기 시작할 때 제 주변에는 한국에서 유학 온 젊은 유학생들이 많이 있었어요.
그중에는 일본문학을 전공한 사람들도 있었어요. 유창하게 일본말을 하는 그 학생들을 보면서 부럽다는 생각이 들기까지도 했어요. 저는 고작 あいうえ를 뗐는데 그 학생들은 아는 단어들도 많고 일본에 대한 지식도 아주 풍부했지요.

그런데 그 학생들하고 일본어를 섞어가면서 수다를 떨 때의 이야기입니다. 유학생들의 タマゴ(卵), タバコ의 발음이 어딘가 좀 어색하고 일본 사람들의 발음과는 다르다는 걸 느꼈어요. 어디가 이상한 건지는 저도 그 때는 잘 몰랐었지요.

하지만 그 이유를 한국어를 가르치면서 알게 됐어요.
한국인은 일본어의 단어 첫머리에 カ行소리와 탁음인 ガ行소리, 그리고 タ行소리와 ダ行소리가 올 경우 청음인지 탁음인지 잘 구별하지 못하기 때문이라는 것을요.
예를 들어 <カ>バン과<ガ>バン、<タ>マゴ와<ダ>マゴ에서、 <カ>、<タ>를 각각 발음하려면 <ガ>、<ダ>와는 다르게 발음해야 한다는 생각에서 의식적으로 톤을 높여서 강하게 발음하게 됩니다. 그러면, 자연히 첫소리의 톤이 높아지게 되지요. 실제로 タマゴ의<タ>는 낮게 발음해야 하는 부분인데 강하게 발음하려고 톤을 높인 게 저한테는 어색하게 들렸던 것 같아요.

실제로 수업 시간에 제가 이 얘기를 하니까 어느 학생이 얘기를 하더군요. 자신이 한국에 갔을 때 한국인 일본어 통역 안내원이 ‘カバン(鞄)’의 발음을 해 보라고 한 적이 있었다고요. 아무래도 그 통역 안내원은 ‘カバン’의 <カ>의 발음이 <カ>인지 아니면 <が>인지 일본어 네이티브의 발음으로 확인해 보려고 했던 게 아닌가 싶어요.

그리고 일본어를 공부하는 한국인이 어려워하는 부분이 또 있는데요, 장음과 촉음요. 저는 아직도 일본어의 장음과 촉음이 정확하지 않아 식구들한테서 지적을 받을 때가 있어요. 한국어에도 장음이 있지만 일본어에서처럼 확실하게 알 수 있을 정도로 긴 것도 아니고 말할 때도 장음/단음에 신경을 쓰지 않지요. 촉음도 마찬가지입니다. 한국어의 받침과 촉음은 비슷해보여도 좀 다릅니다. 받침이 한 박자(拍子)라면 촉음은 반 박자로 소리를 내야 하니까요.

외국어를 배우는 학습자는 배우고 있는 외국어를 완벽하게 말하고 싶다는 생각에서 발음 연습을 많이 하지요. 대화를 위해서 발음은 물론 중요하지요. 하지만 발음에 신경을 너무 쓰다 보면 적절한 타이밍의 발화나, 즐거운 대화가 이루어지지 않을 수도 있지요. 따라서 발음에 대해서는 여러 의견이 있을 수 있다고 봅니다. 다음 주에 있는 한세미에서 좀 더 깊이 있게 얘기를 나눠 보지 않으시렵니까?

매주 월요일 보내드리는 통신, 이번 주는 늦게 보내드리게 되어 죄송합니다

通信363「작년 여름 온라인 집중강좌 그 후 그룹레슨에 대해」 김현근

【週刊ハンガンネット通信】第363号 (2021年9月6日発行)
작년 여름 온라인 집중강좌 그 후 그룹레슨에 대해
미리내 한국어교실 김현근
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안녕하세요.

여러분 코로나 상황이 작년에 이어서 올해도 끝날 기미가 보이지 않네요.
작년에 저는 닛포리 교실을 정리하고 신주쿠교실로만 운영하고 있는데요.

작년 5월에 교실에서 집중강좌를 열기가 어려워 온라인으로 처음 열어서 50명 정도 수업을 들을 정도로 성황리에 마친 후, 그 후에 우리 교실에서 온라인과 오프라인 그룹레슨이 어떻게 진행됐는지에 이야기해보고자 합니다.

먼저 오프라인 교실 수업에 관해서 말씀드리자면, 작년 5월에 긴급사태가 끝나고 6월부터 교실 그룹레슨이 4 개 정도 있었습니다만, 1년에 지난 지금은 딱 1개만 하고 있습니다. 그리고 작년말부터 올해 9월에 이르기까지 계속해서 긴급사태가 이어지는 바람에 이제 오프라인으로 그룹레슨을 하기는 불가능하게 된 게 아닐까 하는 생각이 듭니다.

예를 들면 제가 가장 오래 유지해온 그룹레슨이 있습니다만, 토요일 교실에서 하는 3시간 상급 클래스입니다. 10년 정도 유지해 왔기 때문에 제 마음대로 클래스를 없애기도 어려워서 긴급사태가 선언되면 휴강을 했다가 끝나면 재개하고 긴급사태가 새로 발령되면 다시 닫고, 이걸 4-5차례 반복해 왔는데, 이제는 긴급사태 연장과 상관 없이 이 그룹수업을 끝내야겠다는 생각이 듭니다. 혹자께서는 온라인으로 전환하면 되지 않느냐 하시는데, 이 클래스는 교실에서만 수업 듣기를 희망하시는 분들이라 온라인으로 전환도 안 됩니다. 작년에 한 달 정도 시도했으나 실패했습니다. 이 그룹이 없어지면 실질적으로 오프라인으로 진행되는 그룹레슨은 거의 없어집니다.

그룹레슨으로 교실에 받을 수 있는 그룹레슨 수업은 없어졌지만 작년 하반기부터 집중강좌 뿐만 아니라 문법 수업, 시험 대책 수업 등은 모두 온라인으로 전환했는데, 그래서인지 예전에 잘 모이지 않던 그룹도 온라인으로 참가하시는 분들은 많이 늘어났습니다.

상반기에는 한글검정1,2급 대책클래스 하나만으로도 3개의 그룹이 온라인으로 진행되었고 2021년 현재 온라인으로 진행중인 그룹은 평일에 3개, 토요일에 4개, 일요일에 2개가 있습니다. 총 9개가 운영 중입니다.

예전에 교실에서 그룹 수업을 하려고 하면 절반인 4개 정도 유지하면 잘 되는 편이었는데 온라인으로 전환하고 나서는, 일본 각지에서 참가할 수 있어서 그런지 그룹레슨에 2배 이상 참가자가 늘었습니다. 그래서, 앞으로는 온라인 그룹레슨을 평일에도 늘리고 홍보에 더 박차를 가할까 합니다.

지금 추세로는 내년 봄까지도 팬데믹 상황이 지속될 것 같은데 한강네트워크 회원분 중에 온라인이 아닌 교실에서 그룹레슨을 문제 없이 진행하시는 분이 계신지 궁금하네요.

감사합니다.

通信362「プロとしてスタートするための心構え」 幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第362号 (2021年8月30日発行)
プロとしてスタートするための心構え
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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先週の土曜日は2つの大きなオンラインイベントがありました。2つとも
字幕翻訳に関わるもので、講師とトークゲストを、それぞれ当校出身生で、
現在字幕翻訳家として活躍される方々にご協力いただきました。

午前中は有料講座で、字幕翻訳の技術的なことやプロとしてスタートする
ためのノウハウ・心構えを伝授するもの。午後は、無料イベントで、
字幕翻訳家を志す皆さんの質問に答えるという形式のものでした。
字幕翻訳クラスはここ1年半ほどオンラインのみで運営していたため、
このような触れ合いがとても良かったと、運営冥利に尽きるご感想を
たくさん頂戴しました。

一つ、午前中の有料講座の中で印象に残ったお話をご紹介します。
プロ(字幕翻訳家)としてスタートする際の心構えに関し、
講師をお願いした出身生の方がこんなことをおっしゃいました。
=====
まずは個人事業主になるという自覚を持つこと。
翻訳会社、制作会社とのやり取りは会社対会社の付き合いと同じなので、
メールの名前もフルネームが出るようにし、ニックネームなどは避ける。
フリーメル(Gmail,Yahooなど)ではなく、有料のプロバイダメールを
使って、フルネームが分かるメールアドレスを用意しておく。
メールの署名もわかりやすく工夫する。
★覚えてもらうことが大切!
年賀状、暑中見舞いなどを兼ねたお伺いも、欠かさずに。
=====

はっとさせられた受講生の方は多いのではないかと思いました。
字幕翻訳のクラスを開講するとき説明会を行いますが、たいていの方が
「(翻訳の)仕事は学校が紹介してくれるのですか?」とおっしゃいます。

最近は少子化で、高校も大学も、進学や就職のサポートが手厚いですよね。
当校ができるサポートを紹介していますが、やはり、いくら勉強して
翻訳技術が上がったとしても、字幕翻訳家は大抵が個人事業主として
翻訳会社から仕事を直接もらうことになるので、会社対会社の
「会社」になる、という自覚を持ってもらわないといけません。

今回はカリキュラム外の特別講座でしたが、このようなメンタル部分も
スクールとして、カリキュラムに入れていく必要があると思った次第です。

通信361「「韓国語教え方検定」12月12日に実施します」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第361号 (2021年8月23日発行)
「韓国語教え方検定」12月12日に実施します
ミレ韓国語学院 前田真彦
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中高大学生の無料のオールインワンにウン10人来ている。韓国語を学びたい中高大学生が全国大勢いるという事実がある。
彼ら彼女らの提出する音読は感動的だ。一生懸命読んでいる。しかし、残念なことにポイントがいっぱい抜けている。独学だから見様見真似で読んでいるのだ。誰かが、早い段階で教えてあげないといけない。
<この辺の経緯は動画を見て欲しい>

このような状況を改善すべくリモートスタッフの募集をかけた。何人ぐらい集まるか全くの未知数だったが、なんとウン10人も集まった。今後どう研修し、どう仕事を配分するのか、いろいろ考えてみた。
<YouTubeライブ録画>

以前から構想していた「韓国語教え方検定」を絡めてみようと考えた。
2021年12月12日に第1回目の「韓国語教え方検定」を実施する。9月5日の第66回「メアリの会」でその概要を説明する。時間のある方は聞きに来てほしい。
https://mire-k.jp/meari/

中高生大学生で、独学で韓国語を学んでいる人が全国に大勢いる(中高大学生以外にももちろんだが)。一方TOPIK6級に合格して、自分の韓国語の力を活かしたくてうずうずしている人も大勢いる。自分一人ではなかなか動き出せないし、一人ではハードルが高すぎる。(そういう人のために、ミレの「韓国語教育ラボ」で研鑽し、「メアリの会」で実践を重ねる。ミレは今まで、「教えること」をしっかりと考え、実践を積み重ねてきた。)

韓国語を教えるためには何が必要で、どのような勉強をしないといけないのか、指針がある方が勉強しやすい。全国に多くの需要があることがよく分かった。そこで「韓国語教え方検定」を実施することにした。

「学びたい人」と、「教えたい人」のマッチングをしようという構想だ。「リモートスタッフ」はそのための人材バンクで、「韓国語教え方検定」は、研修装置というわけだ。
まずはミレが走り始める。不十分なところが多々あるだろうが、走りながら修正していく。
先生方からいろんな意見を頂きたい。
急がなければ。若い独学者がいっぱい待っている。