2023年2月の「ハンガンネットオンラインセミナー」のお知らせ

048-04韓国語市民講座講師のネットワーク「ハンガンネット」が開催する2月のセミナーもオンラインにてお届けします。今回のセミナーテーマは「会話授業を考える」です。

開催日時:2023年2月19日(日)13:00~15:00
開場:12時50分にZoomルームをオープンします
スタート:13時00分
定員:20人(お申し込み先着順)
発表と進行:阪堂千津子

セミナーテーマ「会話の授業を考える」

韓国語を教えていると、受講生から「すらすら話せるようになりたい」という希望をよく聞きます。どうしたらこの要望に応えられるのか、いまだに明確な答えが出せません。きっと同じような悩みを抱えていらっしゃる先生方も、多いのではないでしょうか。
今回のハンセミは、このセミナーを通して韓国語講師(と志望者)の皆さんと、会話授業の意義と効果的な運営方法について考えたいと思います。

セミナーでは、まず、実際に行われている会話授業のやり方をいくつかご紹介したあと、話題提供としてミニ模擬授業を行い、その後にグループに分かれて参加者全員によるディスカッションを行う予定です。みなさんの成功体験・失敗体験をぜひシェアして下さい。
「会話」に関心のある、一人でも多くの先生方のご参加をお待ちしております。みんなで「ためになる」会話授業について、考えてみませんか。

セミナー内容
1.問題提起―会話授業はなぜ必要か
学習者の動機・インプットとアウトプット
2.実際に行われている会話授業例、会話を引き出す教授法
3.ミニ模擬授業「中上級者のための会話授業」
4.全体意見交換会 (セッションごとにブレークアウトルームで話し合い)
セッション
①会話授業を振り返って 失敗例・成功例
参加者同士でうまくいった例や悩み事を話し合ってもらいます
②本当の「会話」能力、コミュニケーション能力を高めるためには、どんなスキルが必要 か、そのためにはどんな授業方法が考えられるか、話し合いのあと共有
5.まとめ―「ためになる」会話授業とは

阪堂千津子(はんどうちづこ)
立教大学卒業。銀行員を経て延世大学語学堂、西江大学大学院修士課程(社会学専攻)修了。東京外国語大学、武蔵大学、国際基督教大学非常勤講師。コリ文語学堂、ひろば語学院、桜美林大学オープンカレッジなどの市民講座や、NHKラジオ・テレビでも講師を務める。

参加条件:
・韓国語講師(これから教室を始めたいという方も、大歓迎)
・今後韓国語を教えたいと思っている講師志望者
・会員/非会員は問いません。

申し込み締切り:2023年2月16日(木)20:00まで
事前に会話授業の実践例や悩んでいることなど、簡単なアンケートに回答お願いします。
参加費:1,000 円
【参加費は事前に銀行振込よりお支払いください。】
⇒振込先 paypay銀行 本店 普通 2174994 ハンガンネットマエダタダヒコ

申し込みページ

通信424 「 教科書選び」寄田晴代通信424

【週刊ハンガンネット通信】第424号 (2023年1月16日発行)

「 教科書選び」
寄田晴代
================================================

新年になったと思ったら、もう1月も中旬。早いですね。
来年度の授業に向けて、準備も始まっていることとと思います。
準備の中で私が毎年悩むものの一つに教科書選びがあります。
毎年出る様々な新刊教科書を見ては、こんなのも使ってみたい、いや、去年と同じものでいこう、などど楽しみながら悩むのです。
みなさんは何を基準に教科書を選ばれるでしょうか。

受講者によって選ぶ教科書も変わってきますが、市民講座の場合は、1.字が小さすぎないこと、2.わかりやすい説明があるもの、をまず最初に探します。
市民講座では高齢の方もたくさんいらっしゃるので、字が読みやすい大きさであることが結構大事だと思っています。(字が小さいだけでストレスになるというのは、最近私も共感できるようになってきました。)

2.については、自分で予習復習するときに、教科書に説明がわかりやすく書いてあると助かる、と受講生の方々に言われたことがあるからです。こちらとしては授業で聞く説明を書き留めればいいのでは、と思っていたのですが、授業中に聞きながら書いて、考えて、というのは結構忙しいので、メモし損なったり聞き逃したりすることもあると気づきました。
教える側としては、文法の練習問題だけでなく、聞き取り問題や会話できる活動があると嬉しいのはもちろんですが、困るのは、未習事項が何の説明もなく突然文中に出てきたり、家族のことについて尋ねる活動が出てくるときです。

以前、敬語を学ぶ課で「お父さんは何のお仕事をなさっていますか」と尋ねる練習がありました。若い学生に「お父さんに会ったことないからわかりませーん」と言われてヒヤッとしたことがあります。それ以来、何の話題にしてもデリカシーのない質問にならないか気を配るようになりました。

また、学習内容とは直接関係ないように思われますが、挿絵も私は影響を受けます。私の場合、挿絵が気に入るとそのページのフレーズと一緒に頭に格納されるのです。楽しげな挿絵があると、学習内容が難しくないように思わせる効果があるのではないかとも思っています。
それからもう一つ、重い教科書は避けたい、と思うようになりました。
お正月を迎えるたびに、注文が増える自分を感じています。

通信423 「日本語の良さ、韓国語の良さ」加藤慧

【週刊ハンガンネット通信】第423号 (2023年1月9日発行)

日本語の良さ、韓国語の良さ
加藤慧
==============================================

昨年、韓ドラファンの方々の間で人気だった日本のドラマの脚本家の発言が、SNSで話題になりました。
ざっくり言うと「日本語の良さは他の言語に翻訳されたら意味が伝わらないから、自分の作品は日本人、日本語がわかる人に観てほしい」という趣旨の発言でした。
いろいろな意味で聞き捨てのならない排他的な発言だと思うと同時に、ことばを学び、教え、翻訳する身として、この「日本語の良さ」という部分について非常に考えさせられました。

日本語に限らず、すべての言語にはその国の言語でしか表現できないものや、その文化の人にしかわからない情緒というものがたしかにあると思います。
でもそのときに、その言語にしかないから「伝わらない」と切り捨ててしまうのではなく、ないからこそ歩み寄り、踏み込んでいきたいし、学習者の皆さんにもそうあってほしいです。

その言語にしかない〝なにか〟を少しでも理解したいからこそ、私たちは外国語を学ぶのだと思うのです。
このことは、韓国ドラマを字幕なしで直に聞き取りたい、推しのことばを通訳なしで聞き取りたいという動機で韓国語を学んでいる人が多いことを見ても明らかでしょう。
例え100%はわからなくても「この国ではこういう言い方をするのか」という味わい方をするのが、本当の意味で海外のコンテンツを楽しむということではないでしょうか。

それぞれの言語にはスペクトラムがあり、その違いが面白くもあり、翻訳するときの難しさでもあります。
韓国語にしかない表現、韓国語の良さ、美しさ——そしてそれを作っている韓国の方々の情緒まで、伝えられるような授業をしていきたいなと思いました。

通信422 「インボイス制度」伊藤耕一

【週刊ハンガンネット通信】第422号 (2022年12月26日発行)

インボイス制度
伊藤耕一
=================================================

最近のGoogleを見ていると日本では「インボイス制度」について騒がしく記事がアップロードされています。
このインボイス制度、すでに消費税を納税している法人や個人(課税事業者)にとっては大きな影響がないのですが、消費税を納税していない法人や個人(非課税事業者)にはとても大きな影響があります。
語学教室を運営する皆さんにも無視できない影響があると思い、個人的に思うところを書いてみたいと思います。

そもそもインボイス制度がなぜ導入されるのかはいろいろな方が記事に書いているのでここでは省きますが、非課税事業者が受け取っている「益税」の排除が主目的と私は理解しています。
「益税」は現状では合法なのですが、来年10月からは「益税が発生し得ない仕組み」になり「益税が消滅」することになります。
「益税はずるい」と考える人も多く、その面では公平になるのですが、一方で非課税事業者がインボイス制度に沿った経理処理をしようとすると、経理の手間がかなり増えることになります。
この「経理の手間の増大」が問題と考える人もいて、この手間の増加を苦に感じ「廃業が増えるのでは」と心配する人がいたりします。
その一方で売り上げ要件に該当すればインボイス制度を無視することもできるのですが、その場合「仕事と売上を失う事業者」が出る恐れがあり、結果として「廃業が増えるのでは」と危惧する人がいたりします。
一般的にはこのような問題や心配があるのですが、語学教室を運営する法人や個人には具体的にどんな影響がありそうなのでしょうか。

課税事業者への影響
すでに消費税を納税している課税事業者には大きな影響はないのですが、大きくない影響としては下記のようなものが考えられます。
・「適格請求書(インボイス)」を発行しなければならない。(システムを使えば一定の手間は省けますが、システム利用料等が発生します。)
・非課税事業者と取引(講義を外注している講師が非課税事業者であるなど)すると、自身の消費税負担額が増える。(キャッシュフローが悪化する。)

非課税事業者への影響
課税事業者である語学学校等と業務委託契約等に基づいて講義する講師(非課税事業者)は、契約書に消費税金額が記載されていないことが多いと思います。
この場合「非課税事業者は消費税を受け取っていないと認識できる」「語学学校等は消費税を支払ったものとして経理処理できる(仕入税額控除)」という矛盾した経理処理が今は認められています。
この矛盾が「益税」の源泉です。
これが今後は次のように変わり、結果として大きな影響が出る可能性があります。

①非課税事業者が来年10月以降も非課税事業者であることを選択した場合
・非課税事業者は「適格請求書(インボイス)」を発行できないので「普通の請求書」を発行する。
・課税事業者は「普通の請求書」を受け取っても「仕入税額控除」できず、消費税の納税金額が増えキャッシュフローが悪化してしまうので、課税事業者は非課税事業者との取引をやめる可能性がある。
・または消費税分の値下げを非課税事業者に要請する可能性がある。
・非課税事業者は、取引停止による売上減少と値下げによる売上減少の影響を受ける可能性がある。

②非課税事業者が来年10月以降、課税事業者になることを選択した場合
・課税事業者となれば「適格請求書(インボイス)」を発行できる。
・課税事業者は「適格請求書(インボイス)」を受け取れば「仕入税額控除」できるので、顧客は取引(講師の依頼)を続ける可能性が高い。
・消費税が含まれた講師委託料を受け取っても、そのうちの10%は「預り消費税」であり、講師委託料の総額が同額である場合、実質的な売上金額(収入)は減少する可能性がある。
・経費(交通費や教材費)に含まれる「仮払消費税」と上記「預り消費税」を相殺する経理処理が新たに発生し、相殺後の消費税を納めなければならなくなる。(この相殺後の消費税が「益税」だった金額)
・この経理処理はかなりの手間がかかるので、新たに経理ソフトを使ったり、税理士にその処理をお願いしたりすると今までよりも経費が増え、手元に残るお金はその分減る。

「ずるい益税」は消滅しますが、課税事業者にも非課税事業者にも大小の影響があり、この影響が事業者の手間の増大や手元キャッシュの減少につながり、景気の冷え込みや廃業につながるのではないかと主張する人が増えてきたのが、騒がしい記事の原因だろうと思っています。
しかし、このような心配がある一方で、心配しないためには次のような方法も考えられます。

③非課税事業者を選択するが、顧客である学習者が全員個人である場合
・個人が受講料を支払う時は「仕入税額控除」する必要がないので、消費税が含まれているか含まれていないかは考えなくても良い。
・この場合、個々人から受講料を受け取った非課税事業者は受け取った全額を売上収入とすることができる。
・経理処理は今までと同様に、収入から費用を差し引くだけ。
・この場合はインボイス制度の影響を全く受けないため、心配する必要がない。
・課税事業者から講師を依頼されても戦略的に引き合いを断るという方法もあり得る。

④自身の講師としての存在が唯一無二であり、他に比肩する人がいない場合
これはある記事に書いてあったことですが「この先生に絶対に講師になって欲しい」といった優位性を持っている場合は、事実上インボイス制度を無視できます。
仮に顧客が課税事業者で「講師料について消費税分を安くして欲しい」と言われても「それなら仕事を引き受けません」と強く断ることができ、その課税事業者が自分以外の講師を探すことができないならば、成立するかも知れません。

⑤課税事業者を選択するが、さらに「簡易課税制度」を選択する
簡易課税制度は課税売上高が5,000万円以下の事業者が選択することができます。
語学講師は「第5種事業」に該当するものと思いますが「みなし仕入率が50%」とあるので、次のような計算となります。
仮に課税売上が500万円とします。
・500万円×10%=50万円(売上に係る消費税額)
・50万円×50%=25万円(仕入控除税額)
・50万円-25万円=25万円(納税額)
このケースでは25万円を消費税として納めることになります。
この制度は「仮払消費税と預り消費税を相殺」する必要がなく、経理処理を大幅に省くことができる一方、毎年必ず消費税を納めなくてはなりません。
ですが、経理処理に要する費用(事務員や経理ソフトや税理士の費用)と本則による消費税納税額の合計を比べ、これが25万円よりも大きいならば、メリットがあるかと思います。

インボイス制度を批判する声を受けて、政府では12月になって様々な軽減措置を決めています。
インボイス制度を解説する動画を見ると、その説明は複雑多岐にわたり、私もついて行けていない部分があります。
税理士の皆さんがいろいろな動画をアップロードされていますので、そちらをご覧いただくのも良いのではないかと思います。

結構、厄介で難しい問題なのですが、我々が選んだ政権が決めてしまったことなので、従うしかありません。
約束事で書かなければならないのですが「上記は税務当局との見解と合致しない可能性があることをご了承ください。」と申し添えます。

今年は皆様にとってどんな一年だったでしょうか。
来年が良い年になることを願っております。
どうぞ良いお年をお迎えください。

通信421 「シゴトの韓国語とジェンダー問題」幡野泉

【週刊ハンガンネット通信】第422号 (2022年12月19日発行)

シゴトの韓国語とジェンダー問題
アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
=======================================

先日、当校の出身生、受講生対象の年末イベントをオンライン形式で
開催しました。前田先生にいらして頂き、先週ご感想をお寄せ頂きました。
本当にありがとうございます。

また、先週末は前田先生の学院のスピーチ大会も拝見することができました。
熱い感動的なスピーチを聞かせていただきました。
これらの両学院の催しについて感想を述べる機会があればと思います。

さて、本日は表題のテーマを書きたいと思います。

先日メールマガジン417号でHANAの浅見さんが最新号『韓国語ジャーナル
hana Vol.46』の特集「初めてのビジネス韓国語」について書かれていました。

水平的呼称システムのこと、韓国語での面接のことなど(先日、ワーホリに
行く当校受講生の方がネットで韓国での仕事を探していると言っていました)、
時代はどんどん変化し、それに伴いビジネスマナーや言葉も変わりつつ
ありますね。

ハッとさせられることや初めて知るような情報、言葉もあり、これまで
なかった視点を持つことができました。

そして、特集の最後に、拙著『シゴトの韓国語』をご紹介くださっています。
本当にありがとうございます。

初代シゴトの韓国語を出版したのは約20年前。現在発売中のものは、
約10年前に改変を行い、新たに出版し直しました。基礎編、応用編ともに
細々と…なんとか3刷まで販を重ねました。

増刷するたびに修正すべき・したい点を出版社に伝えるのですが、それは
CD音声に関わらない部分に限られるため(最近の書籍は音声ダウンロード
等なので変わってきていると思いますが)、ここ数年、直したい
(削除したい)のにそれができず、ずっと悩んでいることがあります。

たとえば、ここに書くのもお恥ずかしいのですが、

사모님이 미인이시네요.

というような文章です。敬語を教えることが目的の文章ではありますが、
以前はそのように褒めたりするのが潤滑油になったりすることもあり
載せたと思います。

しかし、近年のジェンダー問題などを考えたとき、この例文に潜む
様々な違和感については、言うまでもありません。

ビジネスマナーや言葉遣いの更新以前に、このあたりを取り残したままに
してはいけないと思っています。

いろいろなハードルはありますが、ここに書いたからには…!ということで、
出版社の担当編集者さんと真剣に話し合おうと思います。是非、先生方の
お知恵もお貸しください。

通信420 「『English Journal』休刊のニュースに触れて」ペ・ジョンリョル

【週刊ハンガンネット通信】第421号 (2022年12月15日発行)

『English Journal』休刊のニュースに触れて
株式会社HANA ペ・ジョンリョル
=================================================

私が以前勤めていたアルクという出版社から出ていた『English Journal』という雑誌が休刊するとのニュースに接しました。同社のリリースには次のように記されていました。
「「使える英語」「生きた英語」にこだわった本誌は、希有な教材として多くの英語学習者から支持されました。しかし、雑誌市場が加速度的に縮小する昨今、紙の定期刊行物として維持することが困難となり、休刊を決定した次第です」
実は同社ではこれに先立ち、「1000時間ヒアリングマラソン」という通信教講座の終了も決定しています。これらは50年前から先進的な英語教材を提供してきた同社を象徴する商品でもありました。
実際に日本国内で英語を熱心に学んだ人の中には、この二つの教材のお世話になった人が少なくないと思います。20年以上前、朝鮮高校の英語教師だった私も数年にわたってこの通信講座を受講していました。英語圏から非英語圏まで多様な分野の人々への英語インタビュー音声を収めたカセットテープ、その音声を書き起こした記事と対訳の冊子、さらに『English Journal』が毎月送られてきました。当初の実力ではナチュラルスピードの音声に全くついていけず、何とか聞き取れるようになろうと、テープがすり切れんばかりに何度も聞いたものです。
後日私がこの出版社の入社試験を受けたのは、これらの教材を通じてこの出版社に強い信頼を寄せていたからに他なりません。幸いにも英語の編集者として中途採用された私は、ここで本の仕事をゼロから覚え、2002年に『韓国語ジャーナル』という雑誌を創刊しました。『韓国語ジャーナル』では生きた韓国語にこだわりました。出演者が原稿を読み上げるのではなく、台本を基にインタビューや対話、トークを行う、ラジオ番組形式の韓国語音声を付録CDに収め(ただし司会・進行は、標準的な韓国語を駆使するプロのアナウンサーです)、それを書き起こした原稿と対訳を提供しました。このように手加減のない自然な韓国語を聞かせる教材は当時としては他に例のないものだったと思います。これらの発想の源泉はすべて先ほどの「ヒアリングマラソン」『English Journal』にありました。現在の私の出版社から出ている『hana』でも、CDがMP3ダウンロードへと形を変えはしましたが、生きた韓国語を聞かせるという音声のコンセプトをそのまま受け継いでいます。
この通信講座と雑誌がなかったら、『韓国語ジャーナル』『hana』は間違いなく生まれていませんでした。『韓国語ジャーナル』の創刊から今日までの20年間ずっと韓国語出版の世界で生きてきた私も、これらがなかったらどんな違う人生を歩いていたかなと思うときがあります。

通信419 「アイケーブリッジさんの年末イベントで感じたこと」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第419号 (2022年12月12日発行)

アイケーブリッジさんの年末イベントで感じたこと
ミレ韓国語学院 前田真彦
=============================================

10日(土)アイケ―ブリッジの年末イベントを見学させていただきました。
ゲーム、スピーチ、先生方の座談会、字幕翻訳、翻訳コンクールの表彰、そして、同時通訳のパーフォマンスなど、多彩な内容。
そしてリアル参加、ZOOM参加、録画による発表など、多様な参加・発表の形態を見ることができました。

それぞれレベルが高く、普段から先生方が受講生をしっかりと鍛えているのがよく分かりました。

以前、アイケーブリッジのスピーチ大会に寄せていただいたときに
「その学院のドアを入れば、その学院の普段の教育が分かる。アイケーブリッジさんは知的でエレガントだ」と講評で話させてもらったことがあります。
興味意味深いことに、ZOOMによる視聴でも、そのことを感じました。
その学院のカラーはオンラインでも出るのですね。

ミレ韓国語学院も17日(土)13時から、スピーチ大会です。
「年間行事」についてハンガンネットで報告したことがありますが、
年間行事は、その学院の普段の授業の総まとめのような位置づけです。

ハンガンネットセミナーのような発表の場も定期的にあるのが望ましいですが、
それぞれの学院の年間行事や普段の授業の見学など、「学び合いの時間」があってもいいですね。

幡野先生、アイケーブリッジの先生方、ありがとうございました。

通信418 「ファンミ」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第418号 (2022年12月5日発行)

ファンミ
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
=================================================

先月11月19日に韓国女優パク・ウンビン 박은빈 のファンミーティングに行ってきました。
今年の大ヒットドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 이상한 변호사 우영우」の主人公ウ・ヨンウ効果で追加公演も出て、当日の会場、府中の森芸術劇場どりーむホールは満員の熱気に包まれていました。

パク・ウンビンさんのデビューは4歳で、もはや芸歴27年であるとか、ウヨンウ・ドラマの最初の回転扉のシーンは撮影に3日間かかった、などなど、初めて知るエピソードに驚き、そしてなんといっても、素のパク・ウンビンさんが半分ほどウ・ヨンウぽくてその絶妙な雰囲気がかわいさ倍増でした。

これまで様々な役どころで魅了してきたパク・ウンビンさんはここまでファンでいてくれた人たちに対し、ドラマ「ウヨンウ」のおかげでやっと皆さんに会いに来ることができた、と感無量の様子でした。

また私自身は韓国芸能人のファンミーティングは初参加で、そのフォーマットも見どころでした。

パク・ウンビンさんの現在の心境を2択で選ぶクイズ。
会場の全員が立ち上がり、観客は2択を〇×のポーズで選択、パク・ウンビンさんが選んだほうでなければ着席でそこでゲーム終了。パク・ウンビンさんが選んだほうと合致すれば勝ち残り、立ったままで次の問題に進めます。
こうしたやり方でも10問ほどで2千人の中から勝ち残りプレゼントがもらえる3人まで絞れるのも、なるほど、数学的にそういうものなんだあ、と感心していました。

早々とゲームに敗退した私は会場で出題された2択問題をすべてメモしました。
これを今後授業で使おうと思ったからです。
「さあ、パク・ウンビンと同じ性格の人は誰だ?クイズ!」
「きょうからあなたもパク・ウンビンになれるクイズ!」などの方法でやると盛り上がると思います。
また韓国語語彙の増加効果も期待しています。

それではここで最初に出題された一問を紹介します。
パク・ウンビンさん、次のドラマは2択ならどちらを選ぶ?
みなさんも選んでみてください。
로맨스 vs 코미디

答えは、次回の私の執筆の折に書きますね。^^

通信417 「大きく変化しつつある韓国の企業文化」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第417号 (2022年11月24日発行)

「大きく変化しつつある韓国の企業文化」
株式会社HANA 浅見綾子
====================================================
韓国語を学んだその先は?
将来韓国語を使って仕事をしたい、今の会社で韓国に関連した部署に異動したい、など将来韓国語を使って仕事をしたいと思って勉強している方は多いかと思います。そこで12月発売『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 46』の特集は「初めてのビジネス韓国語」。その原稿を読んでいて感じたのですが、どんどん発展している韓国、当たり前ですが企業文化もかなり変わってきているようです。

ご存知の先生方も多いかと思いますが「수평적 호칭 제도(水平的呼称システム)」の導入です。既存の役職をなくし、役職員間の呼称を프로、님などに統一させる制度で、CJグループが2000年に님の呼称を初めて導入したのを皮切りに、ここ数年にわたって韓国の大企業を中心にフラットな組織文化を目指して本格的に導入され始めました。

チーム長、グループ長、役員などに限って例外的に役職を呼ぶことが許されているようです。制度導入当初は新しい呼称に慣れず、既存の呼称を交ぜて呼んだりもしていましたが、現在ではかなり定着してきているそうです。昇進の可否も本人以外には公開しないほどだとか。

他には、同僚の結婚式のご祝儀の値段。
結婚式に参加する場合は5万、7万、10万ウォンのどれかを出せばよいですが、親しい関係なら7万ウォン、二人で行くなら10万ウォンを。数年前より食事代が上がり、一人当たりの食事代が5万ウォンを超える式場が多いため、ご祝儀の金額も少し上がったそうです(もちろんソウル以外で状況が異なる、企業によっては当てはまらない場合もあります)。

ドラマ「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~(검색어를 입력하세요www)」(2019)は変化しつつある韓国企業文化のことがたくさん題材にあげられています。とても参考になりますので、ぜひ先生方にも見ていただきたいドラマです。ネットフリックスで見ることが可能です。ちなみに『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 44』の学習連載「ドラマで伸ばす韓国語」でも「恋愛ワードを入力してください」を取り上げ、聞き取り問題に、役職を付けずお互いのニックネームを紹介し合うシーンを取り上げています。ぜひ『hana Vol. 44』をご購入頂き、ドラマページを学習素材としてもお使いください。最後は営業になってしまいました。すみません!

hana44_drama