通信452 「夏休み前に…」奈良美香

【週刊ハンガンネット通信】第452号 (2023年8月7日発行)

「夏休み前に… 」 
下関市立大学 他 奈良美香
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時期的に期末試験の採点及び成績判定処理に追われる頭の痛い毎日となりました。期末試験の点数や平常点など、総合的に判断した結果、「不可」認定を与えなければならないケースの場合は、心が穏やかではありません。大学で授業を担当されている先生方は、同様な状況ではないでしょうか。

新学期がスタートする際に、毎回初回の授業で学生に「今学期の到達目標を決めよう!」というシートを作成させます。その内容は

① 今学期の到達目標を3つ書いてください。
② 目標を達成するための学習目標または方法を書いてください。
③ 自己紹介を書いてください。

上記の3つを作成後に、自己紹介も兼ねながら①の到達目標から一番に達成させたいもの1つだけ発表させ、「有限実行」できるように今学期終了までお互いに頑張りましょうと動機付けをし、15回目の最後の授業の際にその用紙を学生に返却し、振り返りシートを作成させます。授業開講時に設定した自身の到達目標を達成できたかどうか、反省点などの自己評価と授業に関しての感想も書いてもらいます。回収した内容には、「目標を2つは達成できた」、「授業の活動を通して簡単な文を韓国語で話せるようになった」、「読めるようになったが単語の意味を書くのは難しい」、「自分が当たるところを答えるのに必死で、他の問題の解説をまともに聞けてない」など、この作業を通して学生本人も、当初の目標設定時と現在の状況を比べ、今学期の韓国語学習に対して具体的に振り返ることができたようです。私自身も回収した内容から、授業への評価がわかり、励まされ今後の改善点などの参考になります。この結果をふまえ、後期からスタートする授業準備に備えたいと思いますが、いよいよ大学は夏休みに入ります。教養科目になると、後期の初日には、韓国語力がリセットされているケースがあるので、学生の韓国語学習のモチベーションがアップできるようなアプローチを考えないといけません。私の奮闘はまだまだ続きそうです。

猛暑が続きますので、先生方みな様もお身体にはご自愛くださいませ。