【週刊ハンガンネット通信】第471号 (2024年1月8日発行)
「推しとK-popと韓国語」
奈良美香 下関市立大学 他
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明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年度のNHK紅白歌合戦にも韓国アイドルが数組出演するなどK-popの勢いはとどまることを知りません。韓国語に興味を持ったきっかけとしても「推しが話している内容を日本語字幕なしで理解したい」という方もいるでしょう。私の家族もボーイズアイドルグループのファンになり、毎日推しグループの曲を聞いています。(私も聞かされています。)また、お目当ての推しが出演する歌番組やバラエティー番組を視聴しながら、表現を質問してくるようになりました。家族との会話の中で、覚えたてのフレーズで話す姿を見ていると、「推し」の威力を実感します。
皆様も、授業でK-popを使用しての聴き取り練習を実施した経験はありませんか?私も授業の状況に合わせて、私が選んだ曲で聴き取り練習をします。先日も1年生の授業で、私の好きなチョ・ソンモさんのデビュー曲「To Heaven」の歌詞を使用しての聴解練習をしました。私が留学中の1998年に大ヒットした曲で、バラード調で聴き取りやすく、MVもイ・ビョンホンさんが出演したショートストーリ仕立ての内容が独特なため選曲しました。MV視聴後にその当時の韓国の状況と留学中のこぼれ話をしたら、学生達は興味深く聞いていました。
2年生の授業では、学生が<曲選択→文法説明→文法問題→穴埋めリスニング問題>までをひとりで作成して、発表するK-pop課題を実施しました。学生が選曲し、その歌詞から文法を1つ選び、説明後に、文法問題と穴埋めリスニング問題までを発表する内容です。発表後は自己評価と相互評価を実施しました。質問項目の中で「k-pop課題は韓国語学習に役立つと思いますか?」とたずねたところ、全員が「強くそう思う」と回答していました。その理由に、
・「文法を自分で調べ説明できるようにすることで、頭に入りやすくなり、歌を活用することで楽しく覚えられるから。」
・「今まで聞き流していた歌詞を楽しく勉強することができるから。」
・「歌で学習することで楽しく覚えることができ、聞き取る力も向上すると思います。」
などの回答がありました。
学生が主体となり活動するK-pop課題は、好きな楽曲による韓国語学習であるため、「楽しみながら学べる」というアプローチが可能となります。また、教師も学生の発表からさまざまなタイプのK-popに触れることで、刺激を受け、授業で使えそうなネタを見つけ出すことも可能となります。是非、皆様も機会がありましたら、k-pop課題を実践してみてはいかがでしょうか?
次回はどの楽曲で、学生が楽しみながら学べる内容を作成しようかと私の奮闘はまだまだ続きます。
参考までに、チョ・ソンモさんの「To Heaven」のリンクを貼りますので、興味のある方は是非、ご覧になってみてください。
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