通信503 「『韓国語の勉強法』を特集して分かったこと」浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第503号 (2024年9月16日発行)

「『韓国語の勉強法』を特集して分かったこと」
HANA 浅見綾子
===================================

9月20日発売の『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 53』で、「大人のための韓国語勉強法」を特集しました。
https://www.hanatas.jp/books/hana/14153/

今回の特集にあたり、勉強法に関する書籍やブログ、YouTubeなどを細かく調査しました。普段から「勉強法」に関心があり、定期的に関連書籍を購入したり、ネット上の記事も興味深く読んだりしていましたが、今回ほど徹底して調べたのは初めてで、新しい発見がいくつもありました。

「勉強法」に関するコンテンツは、語学の上達や試験の合格を目指すものが中心で、趣味として語学を楽しみながら続ける方向けのものは意外と少ないことがわかりました。

YouTubeでは、韓国語上級者が自分の経験をもとにした勉強法を紹介する動画が多く見られましたが、中には「◯◯してはいけない」「◯◯するな」と断定的な口調で語られるものもあります。たとえば、『単語は書いて覚えてはいけない』『学習書はたくさん買わないほうがいい』などです。学習の目的は人それぞれなので、『◯◯してはいけない』と断言するのではなく、参考として提示されるとより多くの方に役立つのではないでしょうか。

また、「教室に通わず」「教材を使わず」に韓国語を習得したことが、あたかも教室や教材を活用している人よりも優れているように語られる場面もあり、少し違和感を覚えました。

ここからは、多くの方が提唱している勉強法をいくつか紹介します。
・一度に長時間勉強するよりも、分散して短時間ずつ取り組むほうが効果的。
→3時間一気に勉強するよりも、1時間を3回(3日間)勉強する方が効果がある。
・学習仲間は重要。
→モチベーションアップにつながり、学習仲間がいることで、勉強を続けることを諦めないようにする抑止力になる。
・動きながら勉強すると効果大。
→ウォーキングしながら単語を覚える、皿洗いしながらシャドーイングなど。
・勉強は「環境」がかなり重要。
→机を片付ける、カフェで勉強するなど、環境づくりが大切。

まもなく発売となりますので、ぜひお手に取ってご覧ください。