【週刊ハンガンネット通信】第508号 (2024年10月28日発行)
「白頭山に行ってきました!」
アイケーブリッジ外語学院 幡野 泉
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9月に、以前から行ってみたかった中国・吉林省の延辺朝鮮族自治州を訪れました。食文化を中心とした朝鮮族文化を楽しみ、尹東柱の生家やお墓を訪れ、そして白頭山で陽の光を浴びて輝く天池を見てきました。
濃厚な数日間について、ブログにまとめています。
https://ameblo.jp/ikbridge-h/entry-12868855538.html
韓国・韓国語関連業界の方にお会いするたびに、「行ってきたんですよぉー」と、いわゆるドヤ顔?をしていますが、先日、韓国のとある新聞社の日本駐在員の方が「金剛山に行ったことがある」とおっしゃり、それには「負けた」と思ってしまいました。いや、勝ち負けではないのですがね(笑)。
ことわざにも出てくる金剛山、いつかこの目で見てみたいものです。
延辺では、延辺日中文化交流センターというところを頼り、アテンドをしていただいたのですが、このガイドの方とは本当にいろいろ語り合いました。
延辺から韓国、特に大都会ソウルに出稼ぎに行く人は多く、そのためか、韓国から来る観光客の方は、延辺に対して豊かでないというイメージを持つ人も少なくなく、来る人来る人、そのように言うので心を痛めているとおっしゃっていました。
私も延辺に行くと言うと、韓国・韓国語業界の方は冒頭のような反応をして下さる方が多いのですが、一般的には「それどこ?」から始まります。中国という国は55の少数民族が~、から始まり、朝鮮族の解説をし…、そして、中国と北朝鮮との国境であり、ロシアにも近いと告げると、「そんな危険なところに」「あやしい」となってしまいます。
日本での報道を考えると分からなくはないですが、延辺のガイドさんも「見たこともないのに、そんなふうに言わないで欲しい」とおっしゃっていました。本当にそうだな、と思います。
これからも、自分の目で見て、判断したことを信じよう、どんなことにも偏見を持たないよう心がけようと再度心した滞在になりました。
10年前になりますが、とある媒体で添付のようなコラムを書きました。
(題名「もう少し大らかになって、韓国語も「世界語」に.pdf)
その媒体が廃止になってしまい、いまどこにも載っていないのですが、以前、強く思ったことを書きました。今回のテーマに沿っているので、お読みいただけると嬉しいです!
